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【黒歴詞#27】メサイア・コンプレックス

劣等感の存在が僕を助けた事もあったよ
自分の存在がいつまでもちっぽけで 大きくならなきゃってただ藻搔いて
生きる事すら独りじゃ満足に出来ない僕にも
ヒーローに憧れた事があったんだよなあ

いつからだろうヒーローが あんなに憎く思えてきたのは
いつからだろうそんな僕が こんなに醜く思えてきたのは
足掻いて藻搔いて媚諂って血反吐吐いて
いつか僕だって前向けんだって 胸を張って

壊れちゃったんだよ
あなたは言うんだろう「努力する事も知らないで」なんて
分かってんだよ 僕よりも何倍も努力してる人間がいることなんて
だから言うんだよ
「こんな世界、生きる価値ないんだって」
だからって誰も聞いてくれは
しないんだろうな



たった一度の幸せが僕を助けたこともあったよ
いつか僕も誰かに幸せを配れるようになりたいなんてただ足掻いて だけど
生きる事すら独りじゃ満足に出来ない僕じゃ
すぐに限界になってしまったんだよなあ

いつからだろうメシアが 待つだけの存在になってしまったのは
いつからだろうそんな僕が 存在しているか分からなくなってきたのは
何もしていない人間捕まえて
馬鹿にして生きていたのは この僕なんだよ

壊しちゃったんだよ
あなたは言うんだろう「どうしてあんなことをしたの」なんて
そうだ全てが結果論だ 心配をする人間を自己主張なんて決めつけてる
だから言うんだよ
「僕が僕であるためなんだって」
だからって誰も理解しては
くれないだろうな



誰も僕の成長を期待しているわけじゃない
だから僕だってあなたのために努力しているわけじゃない
根本だけを掘り起こすと自分の存在は無価値だと尚更思い悩んでしまう
ああ おかしいな
僕は確かに救世主になれないことだけは確かなのに
夢を見なきゃ前さえも向けないんだ

壊してしまいたいんだよ
他人の思惑が透けて見えるこんな世界
何をどうやっても幸せと不幸せだけが天秤にかけられてしまうこんな世界
アダムはどうやってもイヴより器用になれず
イヴはどう足掻いてもアダムより力強くなれない



あなたは言うんだろう「そんなことはないよ」なんて
世界的に見れば可能性があるんだって途方もない実例あげて
だから言うんだよ
「じゃあ僕も頑張るね」なんて
だからって何も変わりは
しないんだろうな

だから僕は言うんだろう「救世主になる」んだって
決して君を救うためじゃない そんな余裕僕にはない
だからこそだろう
「僕は幸せになるしかないんだ」って
目的と手段をすり換えてしまったのは
何時からだろうな

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