2023年も半分が過ぎたということで、今年もコチラの企画に参加してみようかなと思います。

『 #2023年上半期Vtuber楽曲10選 』です。

自分の知らない曲に出会えたり、自分の好きな曲を誰かが褒めているのを見つけていい気分になったりとなかなか楽しい企画なので、ここ読んで「自分もやってみたい」と思った方は是非ご参加を検討してみてください。

私も「＃2023年上半期Vtuber楽曲10選」のタグで検索して必ず読みますし、多分曲もお酒とか飲みながら、だいたい全部聞くと思います。

ちなみに私は2022年上半期は参加させていただいたんですが、下半期はリアル事情が大変だったので参加しそびれてました。
今年は参加できるぐらい年末が平和だといいのですが……。

さて、前置きが長くなりましたのでここら辺で始めてみようかと思います。ちなみに今回はVtuberオリジナル楽曲10選+αを選曲していますが、余裕があったら後日歌ってみた動画でも10選してみるかもしれません。

１０選

涼海ネモ『 UMenity 』 -Official Music Video-

まず一曲目は、ななしいんく所属の涼海ネモが今年、自身の誕生日記念に公開したオリジナル曲から。

シンプルに聞くと、余韻の残る印象的なメロディと透明感のある彼女の歌声が、MVのサムネイルの「夜の海」感と非常にマッチしている、どちらかと言えば引き込まれるタイプの曲なのですが、MV内の映像や歌詞の内容はそれとは逆に、彼女らしさが前面に出ているVtuberのオリジナル曲っぽさがあって、そのギャップを面白いと思いながら聞いてます。

彼女については、旧緋翼のクロスピース所属の頃から歌の上手さが目立つVtuberの人、ではあったのですが、所属グループがななしいんくに統合されて以降、特に彼女の歌に関しては耳にする機会が個人的に増えたように思います。

Twilight Stream / 龍ヶ崎リン：Official MV

続いて、同じくななしいんくから、旧シュガーリリック所属、龍ヶ崎リンのオリジナル曲を。

2月以降シングルを3曲も出していて、1stソロライブも開催したばかりと、今年は音楽面での活躍が著しい彼女ですが、この「Twilight Stream」はそのオリジナル曲、第一弾の曲になります。

彼女の歌はどの曲もハスキーボイスがとにかく魅力的なのですが、この曲はその美しい低音で、凄く未来に向かって前向きな事を歌っているのが印象的で、昔から彼女のことを見ている人ほどしっかり刺さる、そんな曲のような気がします。

私の酸素を吸わないでほしい ／ Vo.羽渦ミウネル

こちらは以前私のnoteで個別記事を書いたこともある、VOMS Project所属の羽渦ミウネルの声で製作された「本人が歌っていない初オリジナル曲」。

この曲が生まれた経緯とかは本当になんとも言えない遊び心満載の、言ってしまえばネタ曲、なのですが。

この曲を製作したVOCALOIDプロデューサーであるGYARI氏の曲が元々個人的にツボな上に、GYARI氏が新曲を出したのも３年ぶりで、その上SAX全開のメロディがまた非常に耳に残るいい曲なのも良かったです。
なので一度ご紹介した曲ではありますが今回の10選にも選んでみました。

【MV】ChumuNote - Broken Promises (feat. Purukichi) Short ver.

次は、昨年末に所属していた事務所が解散になりVをやめた一般女性、だったところから、Vtuber「ChumuNote」として復活を遂げた彼女のオリジナルソングから一曲。

一般女性の時期はツイッターのヘッダーもアイコンも白一色だった彼女が、今こんなにも原色バリバリのMV作ってるのはちょっと感慨深いです。

ChumuNoteの歌動画は、日頃の明るいトークが魅力の彼女からは想像もつかないようなスタイリッシュな印象のものが多いのですが、この曲はその中でも特に、カッコよさげ、治安悪め、疾走感全開、というトンデモない三拍子がそろったダンスミュージックで、最近よく聞いています。このMVはShort ver.なので、良ければ各種音楽サイトでフルを聞いて欲しいところです。

プラネタリネア - 長瀬有花 (Official Live Video)

続いては、実写と2Dと3Dをいったり来たりしているそんな『だつりょく系アーティスト」ことRIOT MUSIC所属の長瀬有花の曲から今回はこちらを。

どう展開していくのか先の読めないメロディラインのAメロから、やたらと耳に残る、まるで柔らかく飛び跳ねるかのようなリズミカルなサビのメロディへの展開に乗せて、ふわふわした彼女らしい「だつりょく感」のある不思議な歌詞が踊ったと思ったら、いつの間にか終わってる。

そんな感じの、なんというかすごく余韻を感じる、終始不思議な曲です。
ループして聞いてみるのもおススメです。

mischief / cresc.

続いてはにじさんじから、シスター・クレア、緑仙、ドーラの３人組ユニットcresc.（クレッシェンド）の楽曲から一つ。

女性３人組ユニットが近未来の服装で歌うテクノポップ、という時点でほとんど何から何までPerfume感いっぱいなんですが、原色バリバリの配色でいろんな静止画がスライドメインで動き回るMVと、mischief（いたずら）という楽曲タイトルがピッタリのリズミカルなメロディが合っていて、ちょっとオシャレな感じのする曲です。

cresc.のオリジナル曲の中ではけっこうあっさり目の印象ではあるのですが、それだけにこちらもリピート視聴向きの楽曲のような気がしています。

【MV】ゲーム・ボーイ・アワー / 社築

かつてテレビの前でゲームをしていた時の僕たちは、ヒーローだったし、呪文も魔法も使えたし、無敵だった。
あれから時は流れて、現実という敵と戦い続ける僕は、もう昔みたいに無敵のヒーローじゃ、なくなったけど……。

という切ないながらどこか前向さを感じる歌詞を、社会の歯車の俺たち代表こと、にじさんじ所属ライバー社築が、明るくポップに歌ってくれている曲。とにかく「じん」氏の曲がいいし、歌詞がいいです。

内容的にも間違いなく社築の曲でしかありえない、と思わせてくれる社会人にこそ刺さる曲ですし、なんなら歌詞見ながら酒でも飲みながらこのMVを流してるとワンチャンおじさん泣いちゃう、ぐらいの感じで郷愁感もある、いい曲だなと思います。

【Original】 This Life is Not Mine 【NIJISANJI / にじさんじ】

つい先日の発表で、2023/09/30ににじさんじを卒業することが発表されたばかりの、元NIJISANJI ID所属、Reza Avanluna （レザ・アファンルナ）のオリジナル曲から一つ。タイトルは訳すと「この人生は僕のものじゃない」。

アコースティックギターの伴奏と、彼の深い吐息と共に始まるこの楽曲は、時に緩やかに、そして時に激しく、時にはまるで1970年代のフォークソングのように、嘘と挫折と無力感にまみれた人生を英語で歌っているのですが、Vtuberという存在である彼が歌詞の中で「I’ｍ sick of all this play pretends（この芝居のフリにはもううんざりだ）」と歌う様は、卒業が決まった今になって改めて聞くと、また違った思いがします。

とりあえず私の中では、割と強めのお酒とかを飲みながら聞きたい、雰囲気に酔えるタイプの曲です。

【Original Song】Who’s Toxic ? It’s You! - Moona Hoshinova【3DMV】

こちらはhololive ID所属、一期生Moona Hoshinova（ムーナ・ホシノヴァ）が４月に公開したオリジナル曲。

全編3Dで制作されているMVの美しさは本当によく出来ていて、画面構成は海外アーティストのMVっぽい実写感なのに、歌っているのはVtuber、バンドメンバーは２頭身のデフォルメキャラ、というチグハグな構成が妙にスタイリッシュですし、楽曲のメロディと全英語詞の歌唱は何となく2000年代のアヴリル・ラヴィーンっぽさを感じさせるどっかで聞いたようなノリの良いポップなロック調という、見て聞いて実に楽しいオリジナル曲でした。

この曲は特に今後どこかのライブで聞いてみたい曲ですね。

U.F.O. - U Feel Overjoyed! - / 常闇トワ(official)

今回の最後は、あえてこちらの変わりダネの曲を。

こちらはホロライブ４期生、常闇トワが日清焼きそばUFOとのタイアップ企画で発表したネタ楽曲……の筈なんですが、やたらメタル調のいい展開に弦楽器の間奏まで入るという凝りに凝ったメロディと、よく聞かないと「焼きそばのことを歌ってる歌」に全然聞こえない歌詞が実にバカバカしく、それでいてちょっとカッコイイのが好きでした。

他にも常闇トワのオリジナル楽曲で言えば今年は「ライメイ」とか良かったですね。歌ってみた動画もそうですが、彼女の「何歌わせてもカッコいい仕上がりになる声」って、冷静に考えたらけっこう凄い武器だなと、今回改めて思いました。

あと、ホロライブ・ホロスターズ関連のオリジナル楽曲は作詞作曲がやたら豪華だったり、MVがやたら凝っていたりという印象が最近は特に強く、また出来のいい曲の数も単純に多いので、日頃聞いてる曲をあげるとこの10選もなんならホロ関連だけで埋められないことも無いぐらいには色々聞いたので、今回はあえて、個人的に妙なツボりかたをした曲から選んでいます。

番外編

以下は「10選」って銘打った枠に入れていいのか悩んだ曲です。

コミックLO表紙のポエムを歌詞にして曲作ってみた

こちらはVtuberあくまのゴートが配信内でつくった悪ふざけ、というか悪魔合体みたいな一曲。

ロリータオンリーコミックスと名高い「コミックLO」という成人向け漫画雑誌の表紙に書かれているポエミィなワンフレーズを集めて曲を作る、という某お笑いYouTuberさんリスペクトの企画で生まれているにもかかわらず、曲の中盤までは妙にいい歌っぽいのが何とも言えません。

とりあえずこれはオリジナルと呼んでいいのか悩みました。

あと彼の2023年上半期の曲は「愛されたくなっちまった」もよかったですね。こちらも本人ではなく可不歌唱だったので迷って選外にしましたが。

【Kanaria】レクイエム【星街すいせい】

一つ上とは違った意味で、果たしてこれをVtuberのオリジナル楽曲の10選に入れていいのかと悩んだ曲。

印象的なイントロ、駆け抜けていくような疾走感のあるメロディ、ハモリ厨が泣いて喜びそうなKanaria氏と星街すいせいのVocal２人の歌唱、余韻の残る終わり方などなど、とにかくカッコいい要素が多く、単純に好き具合で言えば2023年上半期ではかなり上位の曲でした。現在いろんなVtuberが歌ってみた動画を出していて、色々聞き比べるのも面白いなと思った曲です。

とりあえず今年はこんな感じで、メジャー寄りなんだか、ネタ寄りなんだかよく分からない感じで10選を選んでみましたが、いかがでしたでしょうか。

選びながらあらためて思いましたが、Vtuberオリジナル楽曲も随分数が増えましたね。大物作曲家、作詞家などの楽曲も凄い数があって、今回はだいぶ選曲に迷いました。

もし他にこんな曲も良かったよ！って方がいらっしゃったら、冒頭でおススメした10選でなくてもいいので、note書いてみたりコメントしてみたりして曲紹介をしていただけると嬉しいです。