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フィリピン語学講師物語

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セブ島の語学学校で働く先生たちにインタビュー。英語学習のため、日本語版、英語版を作っています。英語版は単語と文法、音読の練習のために使ってます!
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記事一覧

We'll be friend until one of us dies.

One of the great things about starting to learn English is that I've been able to make friends with people beyond borders, genders, and ages. When I first met him, I don't think either of us had a particularly good impression of each other.

「ゲイであることにはかわりないけど結婚も考える」

「今年で23歳になったよ。まわりの友達は、結婚したり、自分の家を建てている人が多い。でも、僕はゲイだから結婚は難しいし、家族のために送金しなければいけないから、自分の家も建てられない。あまり考えないようにはしているけど、正直かなり焦りを感じる」そう話してくれたのは、いつものオンライン英会話の先生。2年前まで歩き方も話し方も女子っぽかった先生は、普通の成人男性のようになっていました。その理由は……。 ゲイであることには変わりない毎日同じ先生のオンライン英会話を受講して早3年。

「娘のためにも、もう一度弁護士を目指す」

約1ヵ月前、4歳の娘を亡くしたフィリピン人の友達。私は彼女のことが心配で、ほぼ毎日オンライン英会話のレッスンを通して彼女と話をしている。彼女は毎日ずっと泣いていて、それでも次女を養うために仕事を続けることに。彼女の夫であり、私の友達でもある彼もまた、そんな妻を支えながら仕事をしている。 先週、彼女が「弁護士になるための勉強を再開した」と教えてくれた。彼女たち夫婦は、大学生の時に第一子(亡くなった4歳の娘)ができたため、大学を中退したのか、去年再び大学で勉強を始めると言ってい

365日オンライン英会話×4年目を迎えて今思うこと

オンライン英会話を始めて、4年目を迎えた今、あらためて振り返ってみると、英語をやる前と今では価値観すら変わるほどの変化がありました。オンライン英会話を3年間やっていたら、本当にいろんな出会いがあって、別れがあって、それが嬉しくもあり、受け入れられないこともあり……。そんな4年目を迎えた今、思うことを綴ります。 まもなく留学再開……のはずが巨大台風で街が壊滅的な状態に 2021。この1年は、本当にいろんなことがありました。2020年から本格的に蔓延しだしたコロナは2年目を迎

「ねえねは笑っている。だから悲しくないよ」

「スピリチュアルな話って信じる?」そう聞いてきたのは、フィリピン人の友達。3週間前に4歳の娘を亡くした彼女は、家の中で起こった不思議な出来事を話してくれました。 「ねえねは笑っている。だから悲しくないよ」 彼女の4歳の娘が亡くなって3週間がたちます。12月16日にセブ島を襲った巨大台風から街が少しずつ復興しはじめた日の朝、彼女の娘は旅立ちました。亡くなった日の朝、彼女が連絡をくれて、その日に少しだけ話し、翌日から少しずつチャットなどでやり取りをしています。 彼女には亡く

心霊体験はどこまで信じる?フィリピン人英語講師が体験した不思議な出来事

10月末はハロウィン。今年はコロナがあって世界各地のハロウィンパーティーは中止になるんじゃないかと思います。そんな話から、今日はオンライン英会話でハロウィンの話から占いについて、そして心霊体験の話になりました。幽霊の話、どこまで信じますか? フィリピンのハロウィンはお墓を訪れる日フィリピンでは、10月31日から11月2日にかけて「All Souls’ Day, All Saints’ Day」という名のお墓参りをするそうです。日本でいうお盆ですね。11月1日2日は、祝日にな

「今年こそは英語が話せるようになりたい」から3年たった今思うこと

「今年こそは英語が話せるようになりたい」そう思って始めたオンライン英会話も今年で4年目。日々英語学習を通して学んだことをこのnoteに書き続けています。昨年このnoteに書いたのは33本でしたが、多くの方にスキやシェアをしていただきとても感謝しています。去年書いたnoteを振り返りながら、英語学習を通して学んだことを振り返ってみたいと思います。 「海外で自分の力を試したい」日本に移住したフィリピン人英語講師 セブ島に住みながらオンライン英会話講師として働くフィリピン人のグレ

被災地セブ島からのクリスマスカード

フィリピン・セブ島にいる子どもたちからクリスマスカードが届きました。フィリピンのセブ島は、12月16に直撃した台風で大きな被害を受けたこともあり、街の中が壊滅的な状態になっています。それもありセブ島現地で貧困層支援をしている海外ボランティアNPO法人のみなさんが現地支援を行っています。 そんななか届いたクリスマスカード。今回のクリスマスカードは、以前私が寄付をしたことで送ってくれたものだと思いますが、寄付をした日の翌日に届いたのでタイミング良すぎて驚きました! カードを送

死者375人以上。38万人が避難。フィリピン台風直撃「電気も水もない」なかで……

3年前まではフィリピンが台風で大打撃を受けても、自分とは関係ない国の出来事だと感じてた。オンライン英会話でフィリピンの先生たちと知り合う前まではーー。 今は違う。日本から飛行機で4時間。たくさんの友達が住む街で、わかっているだけでも数人の友達の家が全壊してしまった。どこかの誰かではなく、多くの友達に起きた話。 死者375人以上。38万人が避難。ほんのわずかな時間で街が壊滅的な状態に「水が出ないから顔も洗えないし、汗をかいてもシャワーも使えない。トイレに行くのも大変。電気も

「あなたの将来はチャラ男よ!」占い師にいわれた言葉は本当だった!?フィリピン人英語講師の未来

「僕はただ普通に結婚して、子どもを育てて、幸せな生活をしたいだけなのに、占い師は僕にこういったんだ。‟あなたの将来はチャラ男よ!”って」。第一印象は、あまり笑わない、厳しそうなベテラン英語講師。かっこいいけど、ちょっととっつきにくい人。そんな印象のオンライン英会話の講師は、2回目以降のレッスンでだんだんと彼のイメージが崩れていき、話を聞くうちに「占い師が言ったは本当だったんだ!」と思うまでに。忘備録としてこっそり書いておきます。 クールガイな先生は、まじめな元高校教師 彼

フィリピンの絶対的貧困と日本の相対的貧困。フィリピン人英語講師が伝える教育の大切さ

「12月22日から2週間、3年ぶりに実家に帰るんだ。その時に母親のために洗濯機を買うよ」そう話すのは、23歳の英語講師。彼の家族は様々な問題を抱えている。しかし彼は家族をサポートし続けるという。そしてそれを妹たちにも伝えている。そんな話から始まった今日のレッスン。家族について、貧困について、再び考えるきっかけとなったのでメモしておきます。 3年ぶりに帰る実家。母親を喜ばせたくて 彼の家族はフィリピンの田舎に住んでいて、もう何年もずっと貧しい中生活をしている。彼が大学に行け

English teacher's despair and hope: "I thought I would just disappear.

I met a 22-year-old Filipino friend of mine through online English conversation. His name is Rommel S. Albon.He is a very shy, but warm person. He lives in the northern part of the Philippines. He lives in the north of the Philippines. "Fil

「自分なんて消えてしまえばいいと思っていた」フィリピン人英語講師の絶望と希望

オンライン英会話を通して知り合いになった22歳のフィリピン人の友達。彼は、とってもシャイで、でも温かみのある人。彼が住んでいるのはフィリピンの北の方。「フィリピン人は明るくてはじけているイメージがあるかもしれないけど、それは南の方の人だよ。北に住む人たちはそうでもないかな」と、時々彼は話していた。彼はとても聞き上手で、ちゃんと1対1で向き合って話をしてくれる人。でも、ときどきちょっと不安そうな顔をする。そんな彼がこれまでどんなふうに生きてきたのか、聞いてみました。 母の離婚

「僕は財布としか思われていない」フィリピン講師とお金の真実

先日、オンライン英会話の先生から、「ずっと連絡を取っていなかった父方の叔父から連絡があったんだ。お金を貸してほしいって…」という話を聞きました。フィリピンでは、家族や親族を助けるのが文化であるため、親からのお金の借り入れや、親戚からの金銭的な支援はよくあることです。しかし、このような状況でお金を貸すことは、大きなリスクを伴います。親族を助けるため、先生はお金を貸すべき? 親戚からの突然の電話「困った時にはなにも援助してくれなかったのに…」先週のオンライン英会話。先生から衝撃