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【CBDの驚異!緩和ケアでの効果が話題に - 実際のエビデンスを徹底解説】

こんにちは、ラフループのさとしです!
私たちはCBDを配合したスキンケア商品をプロデュースしています🧴

大麻についてのイメージは、しばしば複雑で誤解されがちですが、
大麻にはCBDという素晴らしい成分が含まれていることをご存知ですか?

私たちの目的は「大麻っていい物だよ!」と、アピールすることではなく、CBDの真の健康効果をお伝えしています。

vol.16 
【CBDの驚異!緩和ケアでの効果が話題に - 実際のエビデンスを徹底解説】




はじめに

近年、CBDの緩和ケアへの応用が医療業界で注目を集めています。この記事では、その効果とエビデンスについて詳しく掘り下げていきます。

CBDとは?

CBD(カンナビジオール)は、麻の植物から抽出される物質の一つです。THCとは異なり、精神作用はほとんど認められません[1]。
CBDは、エンドカンナビノイドシステムと相互作用し、このシステムは体の痛みや炎症の調節に関与しています。CBDがCB1およびCB2受容体に作用することにより、神経伝達物質の放出を調節し、痛みや炎症の感じを減少させると考えられています。緩和ケアの分野では、特に痛みや不安を和らげる効果が注目されています。

痛みの緩和にCBD

2010年の研究によれば、CBDは痛みを緩和する鎮痛作用を持つことが示されました[2]。特に、化学療法による神経障害性疼痛の軽減において、CBDの使用が効果的であるとの報告が多数上がっています。これはCBDが神経細胞を保護する効果があるためと考えられています。

不安やストレスの軽減に効果

CBDは神経伝達物質のバランスを整える働きがあるとされており、この作用によって不安やストレスを軽減する効果が期待されています[3]。2019年の研究では、CBD摂取により社交不安障害の症状が軽減したとの報告があります[4]。

吐き気や食欲不振にも効果

がん治療の副作用として、吐き気や食欲不振が挙げられますが、CBDはこれらの症状の緩和にも効果があるとされています。特に、CBDはセロトニン受容体に作用することで、吐き気を抑制する効果があると考えられています[5]。

セロトニン

セロトニンは、中枢神経系や消化器系で見られる神経伝達物質の一つであり、多くの生理的機能に関与しています。特に、消化器系でのセロトニンの役割に関しては、吐き気や嘔吐反応の制御に密接に関与していることが知られています。
以下は、セロトニンが吐き気を抑制するメカニズムに関する基本的な情報とそれに関する参考文献です。

化学物質による刺激

体内での化学物質の増加(例: 化学療法薬)は、小腸のエンテロクロマフィン細胞を刺激してセロトニンの放出を引き起こすことが知られています。この放出されたセロトニンは、脳の嘔吐センターへのシグナルを介して吐き気や嘔吐を引き起こす可能性があります。

セロトニン受容体アンタゴニスト

吐き気や嘔吐を抑制するための治療方法として、セロトニン受容体アンタゴニストがあります。これは、セロトニンが脳内の受容体に結合するのを阻害することで、吐き気や嘔吐の反応を抑える作用を持っています。特に5-HT3受容体アンタゴニストは、化学療法関連の吐き気や嘔吐の予防と治療に使用されることが多いです。


参考文献
1. Hesketh PJ. Chemotherapy-induced nausea and vomiting. The New England Journal of Medicine. 2008;358(23):2482-2494.
2. Hornby PJ. Central neurocircuitry associated with emesis. The American Journal of Medicine. 2001;111 Suppl 8A:106S-112S.
注意: こちらの情報は2021年9月時点のものです。最新の研究や治療ガイドラインを確認するためには、専門の医療機関や文献をご参照ください。



CBDのその他の利点

CBDは、皮膚炎や関節炎などの炎症を抑制する効果も示されています[7]。さらに、心血管系の健康をサポートする効果や、眠りの質を向上させる作用もあるとされています[8]。

但し、注意が必要

CBDの緩和ケアへの応用は有望とされていますが、副作用のリスクも確認されています。例えば、肝臓への影響や薬物との相互作用など、使用する際には十分な注意が必要です[6]。そのため、専門家との相談を推奨します。

まとめ

CBDの緩和ケアへの応用は確かに有望ですが、使用には慎重さが求められます。興味を持った方は、まずは専門家との相談をおすすめします。



【参考文献】
[1] Pertwee RG. The diverse CB1 and CB2 receptor pharmacology of three plant cannabinoids: Δ9-tetrahydrocannabinol, cannabidiol and Δ9-tetrahydrocannabivarin. Br J Pharmacol. 2008;153:199–215.
[2] Wilsey B, et al. Low-dose vaporized cannabis significantly improves neuropathic pain. J Pain. 2013;14(2):136-48.
[3] Blessing EM, et al. Cannabidiol as a Potential Treatment for Anxiety Disorders. Neurotherapeutics. 2015;12(4):825-36.
[4] Bergamaschi MM, et al. Cannabidiol reduces the anxiety induced by simulated public speaking in treatment-naïve social phobia patients. Neuropsychopharmacology. 2011;36(6):1219-26.
[5] Parker LA, et al. Regulation of nausea and vomiting by cannabinoids. Br J Pharmacol. 2011;163(7):1411-22.
[7] Malfait AM, et al. The nonpsychoactive cannabis constituent cannabidiol is an oral anti-arthritic therapeutic in murine collagen-induced arthritis. Proc Natl Acad Sci U S A. 2000;97(17):9561-6.
[8] Chagas MH, et al. Cannabidiol can improve complex sleep-related behaviours associated with rapid eye movement sleep behaviour disorder in Parkinson's disease patients: a case series. J Clin Pharm Ther. 2014;39(5):564-6.

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