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夜にしか乾かない洗濯物がある。

遠くに走り出したい日の朝、太陽が眩しくて目を細めた。
「もうちょっと、落ち着いて考えろよ」と、言いたいのだろう。ギラギラ太陽と朝靄のような眠気がコンビを組んで、瞼を引っ張る。

疲れたカラダを癒やすためにも走り出したいから、夜のアスファルトと温度差で湯気が立つ日帰り温泉のサウナをイメージしている。
ああ、あと、風呂あがりのアイスクリームも。ラムレーズンか……とりあえず抹茶の気分じゃない。
退屈な夜ほど長く感じるのは何故だろう。こんな疲れたとき程、夜が永く続いたらいいのに。

朝のラジオから期待できそうな情報は得られず、いつもの落ち着いたパーソナリティの声がする。
休日の朝のラジオ、お前もアチラ側の援軍か。

ロックを聞こう。
マーチのように心を鼓舞するロックンロールを。地面を叩く行進の音がするから。
疲れが溶け出すには、時間がかかりそうだから。

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