ショウナンナデシコ引退。オルフェーヴル産駒のあれこれ

 オルフェーヴル産駒の牝馬が、近年のダートを沸かせてくれました。
 マルシュロレーヌ(母父:French Deputy)、ギルデッドミラー(母父:Tiznow)、ショウナンナデシコ(母父:ダイワメジャー)。

 オルフェーヴルには、本当に驚かされっぱなしです。
 三冠馬なのに、産駒はダートと長距離成績がいい。初年度産駒からはラッキーライラックとエポカドーロの二頭のG1馬を出す。2021年にはマルシュロレーヌによってBCディスタフを日本馬で初めて制覇。2022年にはショウナンナデシコでかしわ記念を交流重賞となって初めて牝馬で制す。

 ショウナンナデシコに先立ち引退したギルデッドミラーは、2023年フェブラリーS覇者であるレモンポップとライバルでした。競馬において「もしも」は意味のないことであることはわかっていても、ギルデッドミラーがフェブラリーSに出走できていたら、勝ち負けだったのではないかと思わずにはいられません。

 オルフェーヴル産駒の牝馬で、今後活躍が期待される娘というと、2022年エリザベス女王杯2着だったライラック(母父:キングカメハメハ)くらいですかね。武庫川Sで7着に敗れたメモリーレゾン(母父:ノボジャック)は強くなって帰ってきて欲しいですね。個人的にはスライリー(母父:ディープインパクト)の復調に期待したいと思っています。

 しばらくは、オルフェーヴル産駒は牡馬の活躍が目立ちそうですね。
 先日、ハンデ増の中ダイヤモンドSを勝ち切ったミクソロジー(母父:
Afleet)、昨年の東京大賞典に続き、川崎記念を制したウシュバテソーロ(母父:キングカメハメハ)、中山記念からG1戦線に向かうソーヴァリアント(母父:シンボリクリスエス)、ステイヤーズSを勝利しレッドシーターフHからG1戦線に向かうであろうシルヴァーソニック(母父:トニービン)。
 セン馬でもフェブラリーSでは7着だったもののまだ戦えることを示したヘリオス(母父:French Deputy)やダイヤモンドSにおいてミクソロジーに首差で負けてしまったヒュミドール(母父:チチカステナンゴ)も期待したい。

 三歳馬はシリンガバルガリスやトレブランシュ、アスターブジエ、ジュエリジュエリー辺りには期待しています。

 ショウナンナデシコの引退を惜しみながらも、オルフェーヴルの血統が紡がれることを喜びたい。そしてオルフェーヴル産駒が引退する中で、新しいオルフェーヴル産駒がターフに現れ、ゴール版を戦闘で駆け抜けることを期待します。

[2023/02/25]

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