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夢とトラウマと現実

 何回か同じような夢を見た。

 舞台に立っている。手にはなぜかヴァイオリン。状況は飲み込めないが何やらコンクールのようで弾かないといけないみたい。

 ピアノならまだわからんでもない。なんでヴァイオリン?と怪訝に思うよりも何を弾く?どう弾く?そもそも弾けるのか?などとグチャグチャ考えている。

 スポットライトの眩しさまで再現されていて、妙にリアル。

 いよいよ弾かんといかん!というところで目が覚める。弾かなくてよかったと安堵する一方で、よくよく考えると弾けていた道理がない。それでも目が覚めた瞬間、頭はまだ弾かないといけないシュールな状況に取り残されている。

 これってトラウマ?

 この手のコンクールは受けたことがない。うちの音楽学校の試験程度のものだった。

 それでも大人になってから初めて本気でやり始めた音楽。かなりストレスにはなっていたようだ。そりゃあ最後に人前で弾いたのが11歳の時だったんだから、アラサーになって試験を受けるのはメンタルにかなりのダメージだったはず。

 夢だから色々ごっちゃになるんだろう。それにしてもヴァイオリン…

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 こんな夢もある。

 大学入試共通一次試験会場。世界史か生物の試験で、マークシートが目の前にある。

 いや、何で今更大学入試?とは思っているが現に試験会場にいるのでやるしかないんだけれども、何も準備していないし、ほとんど覚えていない。

 勉強なんてやりたくもないが、ひょっとするともう一度大学に行ってみたいという潜在意識があるのかもしれない。

 それにしても臨場感が半端ない夢だ。大講堂の上の方、少し右寄りの中央部。記憶に残ったままのシチュエーション。教科も同じときたらシュールな部分は一つもない。現実にあったとしてもおかしくない。夢の中で思いっきり焦りを感じている。

 いよいよ始まるといういうところで目が覚める。焦りはそのまま残っている。

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 話は逸れるが、最近見たマンガが中学高校生の勉強の仕方のノウハウみたいな話だった。

 これを見ていて「あらこれ今やってるのと全く同じだわ」と思ってしまった。

 曲を覚えるのにもここで言う「潰す」作業をやっている。

 考えてみると生徒にもこのメソッドは口を酸っぱくして話しているので、分野は違えど同じことをしていることになる。人間の頭の構造がそうなっているんだろうから当たり前の話。

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 昔のトラウマと現実がクロスオーバーして夢になって現れるようだ。

 今更コンクールも大学受験も受けるつもりは毛頭ないが、あの時今のやり方ができていたらという後悔のようなものがあるのかもしれない。

 

 他にもケッタイな夢を見ることはあるので、忘れてしまう前にこうしてnoteに残しておくのも悪くないかもしれない。

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