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いつでもどこでも子供は子供〜肩を張らずにフランス88

今日久しぶりに街に出てアジア食材店に行きました。

お米が減っていたのと初めて見つけたスポンジケーキが期待以上にいけたのでストックがあるうちに買い込んでおこうと思ったからでした。

フランスにあるアジア食材店は、昔から「アジア」に特化した風ではなかったように思えます。あまりに昔の事すぎてよく覚えていませんが、ブイヨンキューブがレジの横に置いてあったので買おうかどうしようか迷っていると、店のお兄ちゃんが出てきて「それはやめとけ」と言うんです。何でか尋ねると「それはアフリカの連中が買っていく。何が入っているかわからんからやめとけ。味の素の方が美味しいぞ」という事でした。

今当時より気分に余裕ができてゆっくり店内を見回してみると、確かにアフリカ関係の食材がたくさん入ってきています。根菜類とか、じゃがいもがわりに料理するバナナ(オオバコ?甘くない)とか、ピーナツバター(食用油として使う)とかが山積みにされています。アフリカといっても地中海沿岸の国々(マグレブと呼ぶ)ともっと南の地方とで食習慣や風習も違うので、食材や香辛料などもまるで違います。興味のある方はパリに寄ったついでに入って見たらいいと思います。

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珍しく午後3時ごろ繰り出したので中学校低学年の下校途中の子供達が店の中をうろうろしているのに出くわしました。3人組の男の子。店の内部というよりレジ近くで何やらゴソゴソやっている。

日本にも駄菓子屋というのがまだあるんでしょうか?それともスーパーの片隅にでも追いやられてしまったでしょうか?

こういった店のレジ付近には « bonbon »とか « sucette » が一個売りされているんです。連中、そこにたむろしてああでもないこうでもないと選ぶのに時間をかけているんですね。さて決まったらポケットから小銭を出してきちんと払い、大切そうに買ったばかりの飴ちゃんを持って出て行きましたよ。

レジのすぐ後ろにいたので経緯を全部見ていました。

こちらも会計が終わり、車に乗り込んで走り出して100メートルくらい。例の3人組が飴ちゃん食べながら帰っていく姿が見えました。

自分が子供だった頃を想い出します。母に30円くらいせびり、近所の駄菓子屋に(2件あった)駆け込んで行ったものです。当たりのあるお菓子なんかが大好きで、どうやったら大きいのが取れるかマジナイのようなことをしながら選んだものです。

さっきの子供達も自分で選んで買ったおやつを宝物のように思って大事にするんでしょうね。

何ともほっこりさせられるエピソードでした。

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