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社会主義政党の党章、頻出ランキング

まえがき

鎌と槌の画像があるので、気をつけてもらいたいです。

2023年で、ソビエト連邦成立から101年となる。
マルクスとエンゲルスが作り上げた『資本論』は大いにバズり散らかし、発売50周年記念に、世界初の社会主義国ロシア・ソビエトが造られる迄に至った。
さて、その50周年プロフェクト代表、ウラジミール・レーニン氏によって解釈されまくった共産主義の特徴として挙げられるのが、鎌と槌である。

一般的な「鎌と槌」の図像

しかし、全ての共産主義を掲げる政党が、槌と鎌を採用しているのだろうか?
我が国最大規模の社会主義政党、日本共産党の党章を見てみよう。

日本共産党

なんと、赤旗に歯車、そして稲である。槌も鎌も出てこない。
では、世界ではどのような党章が用いられているのだろうか?
今回は、下記Wikipediaにあった社会主義政党の中から一部(126種)を集計し、それに頻出する意匠をランキングにしてみた。

共産党・労働者党国際会議
カテゴリー:共産党のロゴ
社会主義国
ソビエト連邦の国章

選ばれた党章の基準は以下の通り
・主要国の共産党
・東側諸国の共産党と国章
・特に独特なもの
・文字だけの物と、独特で無いものは集計の中盤から除外した
・でも、なんか入れたものもある。
・独特だけど、なんか除外したものもある。
何なんだ一体。

許してください。

因みに私はマジで旗章学のkの字すら知らないし、歴史のrの字すら知らないので、間違ったことを言います。ご了承願ください許してください
お遊びなんです。
あと、政治的主張を一切含みませんし、なんら組織とも関係ありません。
許してください。
お遊びなんです。
それと、この記事はほぼすべてのソースをGoogle翻訳を通したWikipediaの意訳で賄っているため信用しないでください。
分類分けを手動で行った為、多分どこか間違えてます。 kill me……


第5位(20回)

友情出演:ヴェルギナの太陽

5位に入ったのは太陽!
旧ソビエト諸国の国章に採用されがちなのが響き、20回採用されていました。

アフガニスタン民主共和国

1980~1987に存在したと言われるアフガニスタン民主共和国の国章には太陽が入っている。
まあ、現在のタリバン政権の国章にも太陽は描かれているけど……
真ん中に描いてあるミフラーブ礼拝堂的な物は、ガッツリ宗教系のものだし(マルクス・レーニン主義において宗教は禁止だったはず)、どうなっているんだ。
と思い調べたら、アフガニスタン民主共和国は1980年からイスラム教社会主義を掲げていた。
へ~~~~~

モンゴル人民共和国

モンゴル人民共和国も東側諸国の一人。
山から太陽が出てそこを駆ける馬とヒトという構図はとても良いと思うのであります。

アイルランド共産党

西側でも採用しているアイルランド共産党。陽の光を表現しています。

すみません、初っ端ですが、同率5位がいます。

第5位(20回)

同率5位は歯車になります。
工業や労働者を指すのに使われるケースが多いですね。
槌と意味が被る関係か、ソビエト国章に無いのも特徴です。

ベナン人民共和国

このように、槌を使わずに表現する事が出来ます。

アメリカ共産党

まあ、使う人は使いますけれども。

第4位(36回)

第四位に入ったのは小麦!
農業を重視する社会主義政党の多さから、小麦が育つ地域の党章にはよく採用される事で36回も出てきました。
逆にアジア圏になると、稲の採用率が上がりますね。

中華人民共和国

外周が小麦、内周が稲とダブル作物を掲げている党章。
作物は農民階級を表現しています。

カナダ共産党

歯車と作物パターンは、日本共産党以外にも、このカナダ共産党や、トルコ労働党などがあります。

ハンガリー人民共和国

外周が小麦で囲まれているというデザインは、東側諸国の国章に見られた特徴でした。



第3位…に入る前に圏外の意匠を紹介!

ビルマ連邦社会主義共和国

ライオン(4回)

共産主義と直接関係があるわけではありませんが、エチオピアやブルガリアなど、国の象徴としてライオンがいる国家は用いりがちでしたね。



ユーゴスラビア社会主義連邦共和国/

松明(3回)

ユーゴスラヴィア・アンゴラ開放人民運動コスタリカ人民前衛党に登場。
団結の象徴として、革命の象徴として、松明を用いる事があるそうです。



ロシア連邦共産党

本(7回)

知識の象徴として用いられる事が多い本が、7回採用されていました。
科学的社会主義なんて言葉があったり、ソビエトがテクノクラート(官僚自身が、科学者やエンジニアである体制)だったりするので、教育を重視していたんだと思われます。

モルドバ共和国共産党

これは、開いた本を表現しているらしいが、正味マジで分からなかったモルドバ共和国共産党ですね。



第3位(70回)

鎌ですね。
急に使用回数が増えたね。
まあ、原因は言わずもがな

圧倒的採用率。
すみません、全然使われてました。
てか、ソビエト構成国の国章まで入れたらそりゃ象徴たる槌と鎌はランキング上位ですわな

チリ共産党_アクション・プロレタリア

これはすごい鋭角な鎌。

コロンビア共産党

これはデザインセンスがとっても良いコロンビア共産党です。
星をPにしたり、Cを鎌にしたりしていてかっこいい。

第2位(73回)

2位は星でした。
そういえば、共産主義の象徴は、槌と鎌と星だったね。

アルメニア・ソビエト社会主義共和国

当然、ソビエト圏には登場する意匠です。

意外とあるデザインとして、星の中に槌と鎌を置くパターンが挙げられます。

フランス共産党

また、星だけのパータンもよく見られたりします。
ここらへんで、鎌との順位に差をつけられたのかもしれません。

ボヘミア・モラビア共産党

これはきゅうくらりんではありません。

第1位(80回)

一位は槌(ハンマー)でした!
労働者の象徴として用いられる槌は、鎌以外とも組み合わせるパターンも見られたため、一位になったと思われます。

かなりユニークな組み合わせも可能で、英国共産党の鳩なんかは非常にインパクトが強くて良いと思います。
マチェットも、農作物の収穫に使用する事から、鎌の代わりに使っている所も面白いポイントだと思います。

結論

槌と鎌と星でした。

いや、文句は無いですよ。
象徴なのでね、野暮なのはわかっています。
しかし、集計の中盤らへんから想像よりも槌と鎌と星だらけで、意図的に除外し始めてもなお、この数なので、その人気さがわかりますね。
また、今回は共産主義のイデオロギーを考慮せずに集めたので、もしかするとレーニン主義や、マルクス主義や、毛沢東主義、はたまた、サンディカリズムや無政府主義などで分けると傾向が見えて面白いかもしれませんね。

それでは、最後にランキングを貼って終わります。

ランキング


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