ラクロスが上手くないコーチでもチームを簡単に強くする方法

こんにちは。
ラクロス監督の陽一です。

今回は前回の続きで、
「会社を使ってラクロスでやりたいこと」
というテーマでお話ししたいと思います。

先に言ってしまうと、タイトルの方法がまさに僕が「やりたいこと」ではあるのですが、それに関連して今回はすべてのチームに当てはまる大事な考え方にも触れているので、ちょっとだけ真剣モードで見てもらいたいです。

全ラクロスチームに伝えたい、コーチ歴13年目で行き着いた結論の一つです。

◉僕のやりたいことは?

プロフィールにもずっと記載してますが、
僕は
『地方から日本ラクロスに衝撃を』
というテーマでラクロスの活動をしています。

これは、
「革新で核心を突く」
という自分の存在意義をもとに設定しているテーマでして、具体的にいうと、
革新かつ核心的な企てでチームを強くし、日本ラクロス界に衝撃を与えたい』
という思いでラクロスに取り組んでいます。

「チームを強くしたい」ということはほとんどの人と同じです。
ただ僕の場合は、そこに「革新(核心)」と「衝撃」がないとワクワクしないよってだけです。

◉限界を知ってしまった

さて。
そんなわけで、チームを強くするために僕はこれまでたくさんの企て(くわだて)をしてきたわけですが、その中で特に成果があったことが2つあります。
それは
「戦略」と「練習」
の改革です。
この2つに関してはそこそこ革新かつ核心的なものは構築できた自信があります。
そうでなければ14人という少人数でまともに戦えるチームなんて作れません。
ケガ人がいた時は12人という人数で50人以上のチームを倒すこともできましたし、新人戦も交代なしで優勝しました。

ただ、この2つだけではやはり限界があることに気づいたんです。

というかですね…本当は気づいていたけど見て見ぬふりをしていました。
限界を感じてしまった原因は明らか。
でも、僕はその原因に向き合いたくなかったんです。

◉限界の原因は?

戦略や練習にイノベーションを起こしても、ある一定のところで壁にぶつかり、そこから先にいけない限界を知りました。
限界を感じた理由は、そもそもの
「リソース不足」
があったからです。

ちなみに「リソース」とは、
・部員数
・お金
・練習環境
・支援

みたいな活動資源のことです。

岩大はこれが圧倒的に少ないのです。
マジで少なすぎます。
(詳しくは僕が出版した本を読んでくださいw)

だから、これを変える活動をしなくちゃいけない。
けどそれがとても重い。

理由は、「つまらないから」です笑
ラクロスに直接関わる活動じゃないからつまんないんです。

とはいえ、さすがに限界なのでようやく重い腰を上げました。

「リソースさえ高めればどんなチームも必ず強くなる」
というのははっきりとわかっているんです。
やるしかない。

◉リソースを高めるためには?

「リソースを高める」とは
つまり、
・部員数を増やす
・活動資金を増やす
・質の良い練習場所、練習回数を十分に確保する
・たくさんの支援を受ける
ということです。

これらができればチームは簡単に強くなります。
そして、ここにラクロスの技術は問われません。

問われるのは
・組織づくり
・資金づくり
・外部との交渉力
みたいなビジネス力です。

コーチも部員もこの『ビジネス力』を発揮しなければ強くなれないのです。

◉これからはビジネス力

リソース強化のためにはビジネス力。
これに気づいた僕はこのリソース不足の課題を
ラクロス部で事業をおこし、それを僕の会社でサポートしていく
ことで解決しようとしています。

これが僕が会社を使ってやりたいことです。

具体的に今岩大で取り組んでいる新たな企てとしては
・部員が経営するバナナジュース専門店『バナナ男爵』
・空き家を活用したラクロスシェアハウス
・歯科医院や店舗駐車場の雪かき事業

というのがあります。

これらの活動のポイントは、部員たちが単なるアルバイトではなく「事業」をおこしているというところです。(正確には事業一歩手前、と言った感じですが)
アルバイトよりもお金を稼ぎ、かつ地域とのつながりも強め、リソースを高めていくのが狙いです。

すべて現在進行系で動いているので、今後詳しくお伝えします。
(バナナ男爵は気になりますよね?笑)

おそらく、この内容だけ聞いたみなさんは、その活動に何の意味があるんだ?と思う人もいるかもしれません。何なら岩大のメンバーも何人かは半信半疑でしょう笑

でも、半信半疑でもいいのでこの活動はやらなければいけません。
残酷ですが、もうラクロスだけやってればいい時代は終わったからです。

◉ラクロスだけやってるチームはすぐ消えます

僕は、ラクロスだけやってればいいという時代はとっくに終わったと思ってます。
そしてこれはラクロスに限った話ではなく、すべてのアマチュアスポーツに言えることです。

多くは語りませんが、ただでさえ少子化、物価高…。
今後、アマチュアスポーツやそのチームは生き残りがマジで厳しくなることなんて誰の目にも明らかですよね?

そんな状況でOB OGの寄附や学校の援助だけに頼った活動をしているチームは一瞬で廃れていきます。
部員もコーチも、外に向けてラクロス以外の活動を積極的にやっていかなければいけないんです!
特に「経済活動」です。
強くなるために、まともに活動するために、廃部にならないために、
意識を変えていかないといけません。

ラクロッサー、そしてアマチュアスポーツに関わるすべての人へ。
競技以外の活動とリソース強化にしっかり目を向けましょう!
僕も頑張ります。

今回は以上です。

次回は、ちょっと神経質な「退部」の話題を取り上げたいと思います。

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