空の色

わたしが知ってる空の色
紫を押す薄黄色
翼休めのねぐらから
見える山の端輝いて
陽の住むところどこだろう

わたしが知ってる空の色
ただ純粋な澄んだ青
翼を広げ飛ぶここは
雲ひとつなくひとつづき
海との境はどこだろう

わたしが知ってる空の色
青が滲んだ深い赤
翼を赤く染められて
飛ぶ空の中照る夕日
月はそろそろくるだろう

わたしが知ってる空の色
すべて飲み込む深い青
翼の音も何物も
聞こえぬ暗い世界では
生き物は皆眠るだろう

わたしが知ってる空の色
あなたが見上げる空の色
時間とともに変わっては
二度と元には戻らない

わたしが知ってる空の色
あなたが見上げる空の色
わたしの心を奪った色を
二度と忘れることはない

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?