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シャセリオーと国立西洋美術館。

昨日 投稿したシャセリオーの補足です。

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カレンダーをめくって「おっ」と興味が湧いた作品や画家を見つけると、関連情報を集めて読む → メモ。不明点をまた調べて読む → メモをまとめてnoteに投稿しています。素人の私が資料を読み始めると知らないことばかり。興味深いポイントが次から次に出てくるため、投稿を終えるまでは 一つの作品もしくは一人の画家のことばかり考えています。
とはいえ 他にもやるべき事、やりたい事がたくさんあるため、平日は40分、週末でも1〜2 時間程度しか時間を取ることができません。「面白い!」「わかる、わかる!」「なるほど。」とすんなり身体に染み込んでいくケースと、いくら資料を読んでも内容がちっともまとまらないケースがあります。
いずれにしても最近は投稿が長くなりがち。
「あまり長い投稿は、後で読もう!と思ってそのまま読まずに忘れてしまうよー」と指摘されました。そうですよね、反省💦。

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この一週間は “シャセリオー Week” でした。主に美術展の図録(2冊)の画像を見て しっかり感じる → 解説や論文を読んで不明点を調べる → メモしながら勉強しました。資料が少ないのに内容が盛りだくさんで、私の理解が追いつかず…そして時間切れ。結局前回はまとまりのない投稿になってしまいました。またチャレンジします。

投稿にまとめ切れなかったのが シャセリオーと国立西洋美術館について。
自分の備忘録がわりに補足させてください。

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<シャセリオー展>図録によると、シャセリオー作品を受け継ぎ、散逸から守ってきたシャセリオーの従兄の息子さん(シャセリオー男爵)と国立西洋美術館には不思議なご縁があるそうです。
国立西洋美術館・コレクションの基礎となっているのが松方コレクション。
かつて松方幸次郎氏がコレクションをパリのロダン美術館に保管してもらっていたそのとき、シャセリオー男爵が美術館の理事長を務めていたそうですよ!シャセリオー男爵が松方コレクションを認識していたということですね😊。
興味深いですねぇ。いつか資料を探して確認してみます。
もし時代や国境を超えて夢が叶うならば、シャセリオー男爵を国立西洋美術館にご招待したいものです。「あなたの大叔父さんの作品が松方コレクションと並んで展示されていますよ」。

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国立西洋美術館が所蔵しているシャセリオー『アクタイオンに驚くディアナ』(1840年)を以前 見ました。

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その時は「あまり知らない作品の一つ」であり、サラッと見ただけ😭。

師アングルと決別し、重要な転機となった1840年のサロン出品作。落選したものの「古典的な画趣と純粋さを持つ甘美なる絵」と評価されたそうです。
今度は 線やデッサン、そして感情と色彩の表現を意識しながら、しっかり「1840年のシャセリオー」を感じたいです!

そして興味深いのが展示場所です。

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世界遺産コルビジェの本館建物から渡り廊下を通って新館に入ると、まず目に飛び込んで来たのはフュースリの大きな作品。
続いて、
①アリ・シェフェール『戦いの中、聖母の加護を願うギリシャの乙女たち』1826年
→ ②ドラクロワ『墓に運ばれるキリスト』1859年
→ ③シャセリオー『アクタイオンに驚くディアナ』1840年
→ ④ブグロー『音楽』1855−1856年
と並んでいました(2019年2月当時)。

大きな企画展の会場で 主催者が伝えたい “文脈” を感じることはあったのですが、今回の投稿で常設展示にも学芸員(研究員)さんの思いがあることに気がつきました。遅っ💦。
ブグローについてはまだ何も知らないのですが、シェフェールやドラクロワは これまでの投稿で少し勉強しています。

なるほど、なるほど。点と点が少しだけ繋がりました。嬉しい✨。

2022年春(予定)、改修工事を終えた国立西洋美術館の常設展。今までとは違う視点で常設展を観て回るのが楽しみです。

<終わり>

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