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モンドリアーンからモンドリアンへ


Agenda 2020 <1月・④>

手帳は3週間モンドリアンが続きます。
今週は 1911年『L’Arbre gris 灰色の樹』です。

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そしてモンドリアンの言葉がこちら↓
≪La surface des choses fait jouir, leur intériorité fait vivre.≫
“The surface of things gives joy. Their interiority gives life. ”

「物の表面は喜びを与え、その内部は生命をもたらす???」
すみません。フランス語どころか英語もおぼつかないため 直訳しかできません💦
では、作品から 言葉の真意を読み解く努力をしてみましょう。

先週の『赤い樹』は色彩こそ独特ですが、たしかに樹木です。

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今週の『灰色の樹』は抽象化が進行している過程なのでしょうか。樹木の形態は単純化され、幹や枝は画面の模様の一部となり、枝の間を埋めるように色が塗られています。

やはりモンドリアンの言葉と作品がなかなか結びつきません。
モヤモヤしながら、昨年10月にマルモッタン美術館<モンドリアン展>で購入した10ページ程の冊子を見ていました。
なんと、この絵の記事がありました‼️

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記事の見出しは ≪ Où sont passées les couleurs? ≫(色はどこへ行ったの?)
絵の横のコメント≪ Une sculpture de fer? Un grillage? Non: un arbre. ≫(鉄の彫刻?フェンス?いいえ、樹ですよ)が面白い😁

どうやら 今週の言葉の謎を解く鍵になりそうです😁
翻訳ソフトを利用しながら内容を読みました。

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「色は消えました!」
1909年に母親を亡くし落ち込んでいたモンドリアンは、ピカソやブラックの作品に出会い、感銘を受けます。
複数の視点から見た対象の形態を断片に分解して二次元に再構築する、そしてグレー、ブラウン、ブラックといった変化を抑えた色彩が特徴のキュビスム。
モンドリアンはこの革新的なアプローチによって、外観だけではわからない本質に到達することができると考えたのです。
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なるほど。キュビスムに感銘を受けた直後の作品、そして今週の言葉なのですね。
このあとパリに移り住み抽象性を進めていったモンドリアンのことが、ほんの少しだけ理解できたような気がしました。

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