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東京の友人

こんなタイミングで東京出張なんて、と思いながらも3日間東京に行っていた。最近は体も心も憔悴していて、正直、仕事のあとに街に出るのはしんどかったけれど、どうしても会いたい友人がいて飲みに誘った。

私はいつも自分に自信がない。友人を誘うときも、いつもどきどきする。自分なんかに会ってくれるだろうか。無理に付き合わせてないかな、久しぶりすぎて忘れられていないかな。

その友人はいつも優しく迎えてくれる。会えて嬉しいよ、連絡くれてありがとう、といつも言ってくれる。だから、安心して連絡できる。ちょっと無理してでも、会いたいなと思う。

社会人になってから出会った数少ない友人の一人。仕事でもなく、学校でもなく、趣味でつながった気楽な関係。ふだん、あんまりできない音楽や趣味の話から、生きるのって大変だよね、というあいまいな不安まで、なんでも優しく聞いてくれる。ぼちぼちやろうね、と落ち着いた声で話してくれる。

どこか自分に似ていて、やっぱり彼女も自信なさげに自分のことを話す。でも、誰かのすごい自慢話を聞きたいわけでもないし、自分にも自慢できることなんて少ない。周りにはすごい人たちばっかりで、そんなことを比べたくてわざわざ飲みにはいかない。お互いに、それぞれの日常をなんとか精一杯やってる、そのことをただただのんべんだらりと話す。

自分の弱い部分、ダメな部分を遠慮なく話せる、そしてそれを嫌がらず聞いてくれる。変に叱ったり、激励したりもせず。とても救われる。ちゃんと息ができる。いつも、本当にありがとう。


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