スポーツ観戦恐怖症。

いつからか、スポーツ観戦がどうにも苦手になっていた。どちらかのチーム(選手)に肩入れしている場合、あまりにハラハラして全く見られない。仕事絡みなどならなんの問題もない。感情が絡むととたんにダメなのだ。大きな試合であればあるほど、全く直視できずにその場から逃げ出すか、ヘッドフォンをつけて別の部屋へ行く。なぜダメなのかはどうにも分からない。以前はふつうにオリンピックも見ていたし、バレーボールの試合など楽しんで見ていた。

前のパートナーは無類のスポーツ観戦好きで、オリンピックやワールドカップともなると一日中テレビに張り付いて観戦していた。そしてひとつひとつの得点やゴール、勝敗に熱のこもったエールを送っていた。それをずっとみていた。私はむしろ、それに一喜一憂する人を微笑ましく見ていた。

ある時から、突然勝敗のつくスポーツが見られなくなった。観るとものすごく心臓がバクバクして辛くなる。本当に辛くなるので、その場にいられないのだ。しかし楽しんで観戦している人の気持ちを妨げたくない。だからこうしていまも、ノイズキャンセリングのヘッドフォンをして、大音量で音楽を聴きながら、書き物などしているのだ。

ああ困った。書き終えてしまった。どうすればいい?本気で途方に暮れてしまう。

スポーツ観戦恐怖症。こう言う症状になにか名前があるなら、誰か教えてほしい。

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