なぜLBSなのか?~ダイバーシティーとインクルージョン~

数あるMBAプログラムの中からなぜLBSを選ぶのか。
色々あるけれど、よーく整理してみると私にとって最大の理由は学生のダイバーシティーとインクルージョンでした。

米国のMBAばかりに目が行っていた時期もあったのですが、合格をもらってから米国でキャンパスビジットをした際に、ふと学部時代にDukeに留学していた頃を思い出してしまったのです。あぁ、この感じ知ってるぞ。と。

米国の厳しい環境で勝ち抜けるエリートを効率よく養成する米国のMBAは素晴らしいと思うのですが、せっかくの機会なので、「正解」とか「成功」の定義がもっと多様で曖昧な環境で2年過ごしてみたいなぁ。と。そして、米国型資本主義社会を前提にしたエリート人材だけではなく、多様な背景をもって、それをAppreciateする人々と一生涯の友情を築きたいな。と。

そんな思いで、LBSを選び、迎えた入学オリエンテーション当日。期待を全く裏切らない多様性を感じる1日を過ごしてきました。

就任したばかりのDean(学長)François Ortalo-Magnéと、MBA Program DirectorのBarbara Miller Manzanaresから、「立ち止まってしっかり人生とキャリアの事を考えよう」「一瞬で終わる経験をしっかりと嚙みしめよう」という趣旨の超面白いスピーチがあり、Barbraは15分以上かけて63ヵ国の全ての国名を読み上げ、各国の学生が立ち上がりみんなで拍手。

あぁ~、ほんとに来たなぁ。そして2019年卒業生のダイバーシティーに私もはいってるんだぁ~。という感慨にふける。

432名の学生は5つのStream(必修を一緒に受けるクラス)に分けられ、さらに5~6名のStudy Groupに分割されます。ご参考までに、今年入学の平均年齢は29歳、勤務経験は平均5年(2~13年の幅)、女性39%男性61%、平均GMATスコアは708点だそうです。

世界中から万遍なくあつめられた国籍の割合は写真の通りなのですが、持ってるパスポートと人種と育った場所が違う人が多く(見た目インド人だけど、国籍はニュージーランドで育ったのはタイみたいな)、もはや国籍でくくってもあまり意味ない世界に来たことを知りました。

世界中から集まった多様な人々と、解のない問いに対してあーだこーだ言う、楽しい2年間にしていきたいです。

ちなみに、午前の締めに行われたRichard Jolly教授の、「MBAを始めるときに知っておきたかった10のTips」がとても面白かったのでおまけで紹介。


1.立ち止まって考える時間をとる:                  この2年で人生について考える時間を持つこと、自分の人生について考えること。全てのレクチャーの終わりに自分が共感した事を1~2個書き出しておく。MBA中に習ったことなんてたいてい忘れちゃうけど、このメモの内容はMBAの凝縮として2年後に素晴らしい財産になる。
2.7.自分自身の内なる声に素直になる:
有名CEOの本に書いてあるのはたいてい美化された武勇伝ばかりなので読む必要なし。周囲の思う「成功」や「幸せ」の形にとらわれず、自分らしい自分自身の意見を見失わない様に。
3.4.5.6.8.人脈形成:
似たような人と一緒に過ごさずに、今までと全く違う人と過ごす。「The strength of weak ties」一見弱く見えるつながりを沢山持っている人がキャリアでもプライベートでも上手くやる。「social capital」人の力を借りて物事を進められる人間になろう。そのためには、相手をしっかり尊重すること。
9.10.キャリアは頑丈だからリスク取って挑戦しよう:
MBAを得たからと言って、すごいことが起きるわけではない。理論を口にするだけでなく、リスク取って実践していかなければならない。キャリアというのは多少手荒く扱ってもびくともしない。広い庭のようなものだと思って、色んな草木を植えておけば、一つ枯れても別のが芽吹いて花が咲く。そういう風に捉えて、自分だけの人生を作っていく。

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