なぜ無意識に持つ偏見(Unconscious Bias)を取り払えないのか?

ダイバーシティーに関するワークショップを受けてきました。無意識の偏見(Unconscious Bias)がいかに人々の判断に影響を与えているか、というセッション。

人は意識の中で何か判断をする際に使用してる脳みその領域はたった5%なんですと。過去の刷り込みや経験にのっとってパターン化する仕組みが意識の及ばない領域に出来上がっていて、それを通した判断が脳みその残り70%を使い、意識の外で行われていると(残る25%は生命維持の活動)。

要は、脳みそがそういう作りになってるので、どんなに頑張って意識しても人間は偏見に基づいて判断してしまう。その中でも出来るだけ意識を高めて偏見を取り払いましょう。という結論でした。

例えば、実際に行われた「医者=男性」という思い込みを明らかにしたBBCの実験。https://www.facebook.com/bbcthree/videos/10154573248485787/

英語がわかる人は以下読む前に動画を見ていただくと面白いと思うのですが、要約すると『父親と子供が交通事故にあってお父さんが死にました、子供が運び込まれた病院で執刀医が「私の息子なので手術できません」と言いました。これってどういう状況?』っていう質問をインタビュアーがします。

混乱した被験者たちは「父親が蘇った」「養子だった」「執刀医は神だ(人類みな息子)」みたいな回答するのですが(笑)、正解は「執刀医が母親だった」っていうね、すごいシンプル。我々がどれだけ思い込みによって判断してしまっているかを認識しましょうと言うビデオです。

更に、ストレスがかかるとこの5%はもっと小さくなって、より無意識での判断が強まるらしいので、インタビューっていうストレスかかる状況でこの人たちは判断難しかったよね笑。全世界に晒されてちょっとかわいそ。

とにかく、色眼鏡で見ない様に意識したとしても、70%はそんなことすら及ばない無意識で色々判断しちゃってるから、せめてその事実は認識して正しい判断をしようとトライして生きて行こうね。というセッションでした。

まとめるとこんな感じだったのですが、このセッションが面白かったのが、途中で話が脱線しまくったこと笑。男女間の差に対するUnconscious Biasに話が及んだ時に、「私、女だからって会議中に目を合わせてもらえなかった事あるんだけど、こういう時どう対処するの?」みたいな質問がクラスメイトから上がって、さらに文化間の差や実際の経験、自分の考えを四方八方から色んな人が自由に発言し始めて、先生も面白がって色々話しだして、まぁなんていうか大混乱w。

男女間の差別に関しては、「こういう風に対応するのが良いわ」って先生が模範演技したんだけど、「日系大企業でこれやったら、んー。十中八九うまく行かないわなw。」っていう感じの提案だったので、やっぱり先生も育って生きてきた環境のUnconscious Biasに囚われている事がよくわかりました。そう思ったのは私だけではなかった様で、更にその先生の演技に異議を唱えるクラスメイトが現れ、それに先生がのっかり。みたいな笑。

私も、今まで多国籍のメンバーがいるチームで仕事をしている際に、文化差を良いタイミングで正しく説明できず、文化差が個人差として解釈され、感情に火が付き、チームが分裂してしまった事があったので、本当はもっと色々聞きたかったのですが、ちょっともう収集つかない感じになってたので今回は何も発言せず聞き役として楽しんでしまった。また絶対に似たようなテーマの授業はあるだろうから、その時までこの話は取っておこう。

長くなってしまいましたが、クラス終わってから、興奮気味のクラスメイト数人と中庭で授業の話を継続してしまうくらい、楽しいセッションでした。

がしかし、驚きの事実。家に帰って、同じマンション借りてるフラットメイトに今日の授業まじ面白かったね、って話をしたら、彼女のクラスでは誰も発言せず特に盛り上がらず「ビデオ見ただけで超つまらん授業だった」とのこと。同じ先生が同じ資料使って同じ事言ってても、得られる経験の大きさは参加者側で大きく変わるのね、ってことを実感。
うちのクラスは黙ってられない人が沢山いるみたいなので、心配なさそうですが笑。

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コメント1件

本件なるほどと興味深く読ませていただきました。ありがとうございます😊
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