昨日、ようやくレクサスLBXを試乗してきました。実際に乗ってみると意外に思うことが多く、LBXを検討中の方の参考になると思いましたので、体験をシェアします。まず前提として、私はこれまで20年前のホンダオデッセイ（画像左）に乗っていましたので、それとの比較ということになります。 pic.twitter.com/0TnIAu49h7

— セキ＠レクサスLBX (@lbx86) January 27, 2024

私の住んでいるところは雪国なので、タイヤは純正ホイール + スタッドレスタイヤでの試乗で、夏タイヤとはちょっと条件が違います。試乗当日は雪が降ったり止んだりしていて、路面は常に濡れているような状態でした。そして私はLBX Relaxを契約済みなので、契約者の本音レビューということになります。 pic.twitter.com/h1olLXGZwK

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まず結論からお伝えすると、LBXの走りは「高級感はまったくないけれど、運転していて楽しいクルマ」という感想でした。

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まず高級感についてですが、走り出した直後は、契約したことを少し後悔を感じました。エンジン音はかなり気になりますし、ロードノイズもかなり拾います。濡れた路面を走る水音がダイレクトに入ってくる感じです。静粛性が高いと聞いていましたが、私には静粛性？という疑問符が頭に浮かびました。

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段差もかなり拾います。雪国は除雪車の影響で、道路が荒れていますが、細かな段差が振動としてダイレクトに伝わってくる気がしました。これは伝わりにくいと思いますが、運転していて「箱感」みたいなものを感じます。サスが柔らかくない車でよく感じられるアノ感覚です。

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結局、LBXの走りに「高級車」を感じることはありませんでした。20年乗ってきたオデッセイのほうがエンジン音もロードノイズも少なく、走っていて余裕があります。両者の比較であれば20年前のオデッセイのほうが上質感のある走りといえます。

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試乗して思ったのは、モータージャーナリストが伝える内容は、すべて頭に「このクラスの車にしては」が付いているということ。考えてみれば当然ですが、クルマにとってボディサイズや排気量による絶対的な違いは、かなり大きいです。上質な走りが欲しい人はLBXではなくUXやNXを選んだほうがいいです。

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LBXの走りには高級感は感じられませんでしたが、予想外の「運転する楽しさ」がありました。言語化するのが難しいのですが、LBXが前に前に行こうとする印象を受けました。LBXの走りは電動感が強く、車体の軽さもあってか、アクセルを踏むとダイレクトにそれが走りに繋がっている気がしました。

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皮肉なことに、唸るエンジン音は、運転の楽しさという意味では、気分を高揚させてアクセルをもっと踏みたくさせてくれます。三気筒エンジンの楽しさはここなのかもしれません。とにかくアクセルのオンオフによる変化がダイレクトに伝わってきます。

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中間加速も申し分なく、アクセルを少し踏み込むだけで体がおいていかれるような感じがありました。少し大げさに聞こえると思いますが、この馬力のコンパクトカーで感じられるはずのないものを感じられた気がします。

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あと、運転の楽しさには、車体のコンパクトさゆえの車体感覚の捉えやすさが大きく寄与していると思いました。LBXは運転席の高さを少し上げると、ボンネットの先まで見えます。助手席側ミラーも近くてよく見えるため、助手席側の幅の感覚がとても捉えやすいです。

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フロントウィンドウは広く、ピラー周りの死角は本当に少ないです。見晴らしはかなりいいクルマです。車体感覚が捉えやすくて、見晴らしがいい。これが何を意味するかというと、クルマがまるで自分の一部になったような感覚で走れるんですね。

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勘違いしないで欲しいのは、コンパクトカーのすべてにこの感覚があるというわけではなかったこと。私は最近、アクアやフィットなどのコンパクトカーにも乗りましたが、それらではまったく感じられませんでした。この運転の楽しさは、LBX特有のものでした。

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ここまで運転が楽しいと、移動手段としてのLBXというよりは、LBXに乗るのが目的になりそうです。LBXに乗るためにどこかに行きたくなります。趣味はドライブという日がやってくるとは思いませんでしたが、そうなりそうです。

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個人的にLBXは「レクサス」というより「スバル」と言われたほうがイメージが合うクルマに思えます。LBX契約時点ではまったくそんなイメージを抱いていなかっただけに、戸惑っている部分もありますが、もし私が「試乗した後」だったとしても、やっぱりLBXを契約したと思います。

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それは私にとっては「レクサスのコンパクトカーであること」が最も重要だったからです。そこに運転する楽しさが付いてきた、と考えたと思います。「レクサスであること」は人によって解釈が異なりますが、私は車の高級感よりもサービス面を重視しているので、走りに高級感がなくても許容したでしょう。

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LBXで多くの人を悩ませそうなのが「レクサス」というブランドの「高級感」のイメージです。たしかにLBXにも高級感はありますが、それはやはり「同じクラスの他の車に比べて」です。車格による部分はどうしようもありません。個人的には、LBXに一般的な高級感を求めるのはやめたほうがいいと感じます。

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最後に個人的な感想を極論的にまとめると「走りに高級感が欲しいならやめておけ、運転して楽しいクルマならならLBX最高！」という、これまでのレクサス車からすると考えられない結論となります。たしかにLBXは色んな意味でブレイクスルーしているクルマでした。

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以上、LBXを試乗して感じたことを書き殴ってみました。これはあくまで私の感想にすぎませんし、これまでの車経験に大きく左右されると思います。一連の投稿がLBXを検討中の方のお役に立てば幸いです。

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