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機能重視のわたしが感じる「便利と不便利のさじ加減」

以前、私が運営するコミュニティのイベントで、展示会『日本のタイル100年〜美と用のあゆみ』に行きました。

わりとこじんまりした企画展でしたが、古代エジプトの物から現代の物まで、タイルの歴史を見ることができてなかなか面白かったです。

現代のタイルは、当たり前ですが大量生産された既製品が主流。
形もきれいに揃っていてスッキリ、シンプルに美しい。そして掃除もしやすく機能的。だから、めんどくさがりの私には大変ありがたい存在です。

一方、昔のタイルは現代でいうところのオーダー品 (笑)。ある程度機械で作られた物であっても、味わいがあります。

それらを見ながら「あぁ、なんだかいいなぁ」って思うんです。
最近なにかと、温かみや味わいが恋しくて。振り返ってみると、昔の浴室はなかなかいい雰囲気だったなぁと。

ただ、はっきり言って掃除は大変だし、冬は寒いし、デメリットは多いですけどね。

機能面だけで見れば、明らかに今の既製品は断然素晴らしい!
だけど、それだけでいいのかしら?というのが、最近私が感じること。

いろいろな物事が便利になっているのは、とってもありがたい。

浴室を例にするなら、使用後の水切りが早いとか、浴槽の保温機能によってお湯が冷めにくいとか、汚れが付きにくい素材になっているとか・・・

科学技術の進歩によって、時間や労力をかけずに質や環境を保つことができるって、本当に感謝すべきことではありますが、便利さを求めるが故に、多くの物が画一的で統一され過ぎてしまった気がしてならないんです。

かといって、昔のように不便な暮らしには戻りたくない、という矛盾した気持ち (笑)

この「便利と不便利のさじ加減」が大事なポイントで、これをどうとらえるか?
それもまた人それぞれ感じ方が違うんだろうと思うのですが、自分なりにいい塩梅を探りつつ、この先の暮らし方を見直していきたいなと感じる今日この頃です。

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