見出し画像

イタリアまるかじり 02 〜現地の材料で他の国のお菓子を作ってみる〜

1ヶ月ぶりに旅行のない土曜日を迎えたので、来週のお昼ごはんを作り置き!笑 というわけで、作り方を知っていて手早くできるスコーンをつくることに。でも慣れない異国では、いくつか壁がありました…

序章に小話をば。
なんと!一緒に暮らしている生粋のイタリア人おばあちゃんはスコーンを知りませんでした。クランベリーも、クコの実も、ゴールデンベリーも知らなくて、「干しぶどうじゃないの?」と何度も訊いてきました笑 
私が違うよ、とイタリア名で伝えても、「聞いたことない」と言い、私がわかってないのだと思ったようで、冷蔵庫からレーズンを出してきて、「これじゃないの?」とゴリ押しw 最終的には「使っていいよ!」と置いてってくれましたw 
イタリア人、やはり独特です。

◼壁その1:ドライフルーツがなかなか見つからない…

でもそのおばあちゃんの反応通り、クランベリーやクコの実はイタリアではあまり食べられていないのか、スーパーマーケットでもドライフルーツとなると干しブドウ🍇かプルーンくらいしかなくて、探すのに苦労しました。うーん。さすがワイン大国🍷

そこまでチョコが好きなわけでもないので、どうしてもクランベリースコーンが作りたくて隅々まで探したら、はじーっこのすみーっこの一番下の取りづらすぎるところに、ドライフルーツミックスを見つけました!!笑 
というわけでこちらが今回の材料!どどん

Frutti del benessere(日本のベネッセっていう会社名はここから来てるのかな?)、ベネッセレという名詞は、(健康、気分が良いことで)幸せ、豊かさや裕福を表す単語。うん、幸せな詰め合わせでした。入っていたのはこの3種。

食べたかったクランベリー、クコの実、そして変化球ゴールデンベリー!
まさかぬるっと普通にまざってるのが売ってるなんてびっくり!日本でもスーパーフードとして話題になりましたよね。そうです、ほおずきの実です。

甘いというより酸っぱくて、いい隠し味?…隠れてないけど、入れてよかったです👏

スコーンは材料もシンプルに小麦粉・ベーキングパウダー・バター・牛乳・お好みで具材プラス、とすぐに揃いそうですが、、

◼︎壁その2:素直な、いわゆるベーキングパウダーはどれだ?!

素直っていうと性格みたいですが、もちろん、頑固なベーキングパウダーなら…というわけではなく… こちらは日本より安くバターも手に入るし、小麦粉の種類も豊富。よっしゃパンもお菓子も作り放題、節約し放題!?かと思いきや、イタリアでベーキングパウダーはこれだ!と確信を得るのはひと苦労でした。笑

いわゆる発酵用のイーストとベーキングパウダー、どちらもイタリア語では「Lievito」と言うため、マーケットに行くと、今回私が使ったお菓子用のもの「Lievito di dolci」や生イーストである「Lievito Fresco」、そしてビール酵母「Lievito di Birra」などが見受けられます。

でも、Lievito di dolciは大体すでにバニラ味が付いていて、無味のものが見つからない… とはいえ、ビール酵母=イーストで作ると若干苦味があるという話も聞き、今回は結局、おばあちゃんが持っていたバニラ味のものを少し分けてもらいました(材料写真下部参照)。
なので、そもそものスコーン発祥のスコットランドのものというよりも、甘みがあって、クランベリーなどを入れるらしい北米のものに近いスコーンになりそう…😋💦

ちなみにビール酵母はこちら。(これはよくマーケットで見る)

◼︎壁その3:重さを測る計量グッズが家にない…!

いよいよ作る!となったら、なんと家に重さを測るグッズが見当たらない…CCを測れるグッズはどうにか見つけ(おばあちゃんはどうやらそれすら使っていないようだ)、さてgをccにどう換算しよう…と、このサイトで解決しました。家に計量グッズがないなんて方はほぼいらっしゃらないと思いますが、もしものときはお役立てください。
http://www.hikari-kinzoku.co.jp/kitchen/measure/measure_01.htm

一応、今回のレシピも記しておきます。

簡単ドライフルーツスコーン
◼︎材料
*小麦粉(今回は軟質小麦の00タイプ)  約100g
*ベーキングパウダー(Lievito di dolci バニラ風味) 約5g
*砂糖  約15g
*塩 少々
無塩バター 約35g
牛乳(Latte Fresco)  約40cc

◼︎作り方
1. *の材料をすべてボウルに入れ、さっくり混ぜておく
2. オーブンを200℃に予熱を入れておく
3. ドライフルーツを少し細かく切っておく
4. バターをレンジで溶かし、牛乳と一緒にボウルに投入
5. 混ぜながら、途中で3のドライフルーツを入れる
6. まとまってきたら、手でまとめ、厚さ2cmほどの円形に成形する
7. 8等分し、トレーに並べ、16分焼く

クッキングシートもなかった笑ので、キッチンペーパーで代用… でも、底がカラっとならないのではと少しだけ心配。。(結果そこまで気になりませんでした😅)

苦難もありましたが、美味しくできました。少し小さめですが、一人用なので十分かな…

さらっと流してしまいましたが、ヨーロッパは国によって小麦粉もいろいろ違うみたいでとっても面白いです笑 日本とはもちろん違います。
今度は小麦粉についても詳しく調べて書いてみたいと思います🙆!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?