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『風』 クリスティーナ・ロセッティ

もしも
好きな詩人をひとりあげて下さい。
そう聞かれたら
私は迷わずに
クリスティーナ・ロセッティ
と答えます😍


『風』

誰が風を見たでしょう

僕もあなたも見やしない

けれど木(こ)の葉をふるわせて

風は通りぬけてゆく

誰が風を見たでしょう

あなたも僕も見やしない

けれど樹立(こだち)が頭をさげて

風は通りすぎてゆく

訳:西條八十


<英語原文>

『 The Wind 』

Who has seen the wind?

Neither I nor you;

But when the leaves hang trembling

The wind is passing thro'.

Who has seen the wind?

Neither you nor I;

But when the trees bow down their heads

The wind is passing by.

*クリスティーナ・ロセッティ(1830-1894)*
ロンドンに生まれる。ビクトリア朝の女流詩人。
画家ダンテ・ガブリエル・ロセッティの妹。
『風』はクリスティーナ・ロセッティの詩を西條八十が訳し、大正10年(1921年)発行の『赤い鳥』に掲載され、後に草川信が曲をつけ童謡となり長く親しまれてきました。

英語原詩を朗読するのも好きなのですが
クリスティーナ・ロセッティの詩は
声に出してみると、いっそうそのリズム感や
言葉の構成の素晴らしさを感じることができ、
心の深いところに触れる作品が少なくありません。
ロセッティの作品をたくさん紹介していきたいのですが
多くの方がご存知のこの作品を初回として紹介させていただきました😊
ちなみ西條八十も大好きでっす😽

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