ケース記録

今まで介護業界に関係して来なかったので、今の事業所に入り、ビックリした事の一つに、"ケース記録"があります。

日報なら今まで居た業界(会社)でもありましたが、それらとは違います。

ケース記録とは、障害福祉サービスや介護福祉サービスにおいて、質の高いケアを実現するために必要な記録です。
(障害福祉、介護の法律や条例に詳しくはないので不正確です…。)

利用者に合った支援の内容を分析して、期間を定めて取り組むための計画を作成して、計画通りに実施された支援を積み重ねる、日々変化していく利用者の心身の状態、提供したサービスを記録する。そのための資料です。

そのケース記録をもとにした、個別支援計画書につながります。

今現在だけではなく、今につながる過去はどうだった?または未来から見ての今はどんな様子だったのか?利用者を知る上で大切です。

……大切だとは分かっていますが、ハッキリ言うと本当に手間が掛かります。

まず大変だったのが、私が入職した時には、まだほとんど手書きでした。

--なぜ手書きなのか?

理由は知りませんが、今までそうしてきたから、というフンワリとしたものです。
Wordで作成しても、結局は紙ベースの記録表に印刷して貼り付けるので、手間です。
今も、手書きの方が早い職員が大半です。泉灘は書くのが遅いのでWordを打っていますが、そもそも文章を作成するのが苦手なので、日々苦闘しています。
(本当に苦手なんです。本当に…。)

また計画に基づいて支援を行いますが、利用者と職員、人数バランスが取れていません。

事業所は法律に基づき、利用者○人につき、職員○人を配置、としていますが、持っている障害の度合いによっては負担が違います。
つまり、作業グループの利用者を全員見る事は、適性がある人以外だと厳しいです。

今の作業グループは5人だけなので、数字上は少ないと思いますが、実際は目が届かない、気が配れない日々です。
計画に書いてあるもの?それは理想(ロマン)であって現場(リアル)は消耗しています。

また、ケース記録は個人情報なので、その性質上、利用者の目の前では書けません。書けるのは、利用者が退所したあとなのですが、すぐに書ける訳ではなく、送迎のドライバーや添乗、または会議があったりして、書く時は定時を過ぎています。
つまりは残業です。

質の高いサービスを実現、提供するためのケース記録ですが、なかなか取り組めません。
かと言って、明日にしよう、明後日書こうとズルズルしてしまうと、絶対に書けません。
(泉灘より半年前に入職した職員は3ヶ月書いていない事が分かり、大問題になりました…汗)


noteでは、そうしたケース記録には書かなかった、でも忘れたくない出来事を書きたいなぁ、と思い書いています。

自己満足ですが、障害を持っている利用者さんに日々接している生活支援員の方々に、少しでも何かを届けられたなぁ、と思っています。
(利用者さんも、こんな職員がいるんだなぁ、と笑ってくれたら幸いです。)


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