なにがあった?

10日の金曜日、仕事に追われすぎてキャパオーバーで早退した泉灘です。

やはりスケジュール通りにやっていくことが一番です。
(年齢を重ねるたびに無理が効かなくなりますね…。)

私が勤務する生活介護事業所。
その中にある作業グループ"かのかの"は、職員2人配置なのですが、実質は泉灘の1人体制なので、細やかな作業どころか、大まかな作業も他の職員は分かっていないので、それを伝える事に日々苦慮をしています。
(職員はいるんです。所属表にも名前が書かれています。ですがある事情でこんな状態になっています。)

10日朝は、かのかの、やわらぎ、2つのグループの健康チェックの日でした。

いつもと比べて作業グループごとの朝の会が遅れるので、時間にキッチリなキンゴさんに説明して、確認をしました。

1F、2Fに分かれていて、かのかのの利用者さんは終わると2Fに上がって待っていました。

かのかのが全員終わるまで、泉灘は真清さんに今日の予定について話していると2Fからリアちゃんの

「痛いってば!」
「もうあっち行ってよ!」

リアちゃんの怒鳴る声とキンゴさんの叫び声。

気付くと1Fには職員4人、2Fには0人だったので、慌てて駆け上がると、リアちゃんを叩いたり威嚇しているキンゴさん。

無理やり引き離して、

-何があったの?

聞いても興奮治まらないキンゴさん。

そのあとにやってきた真清さんが対応に入りました。
(長い付き合いのある真清さんの方がこうした場合有効なので、泉灘は二次被害が出ないように少し離れて見守っています。)

それでも真清さんでも治まらないので、しばらくはキンゴさんが落ち着くまで待ちます。

-(この様子だとしばらくかかるだろうなぁ。リアちゃんのケアもしないと。何があったかも聞かないとなぁ)

考えていると、真清さんが

--リアちゃんも怖かったし痛かったよ!人にイライラしない!

一喝すると離れて座っていたリアちゃんに近寄り、

「リアちゃんごめんなさい、ごめんなさい……キイイイィィィィ!!!」

掴み掛かり威嚇。

こうなると思い、そばに立っていた泉灘に引き剥がされて、そのあと20分くらい落ち着くまでにかかりました。

おそらく、いつも通りの時間に始まらない事への不満と不安。
そこで何か引っ掛かる行動があったリアちゃんに矛先が向いたのだろう。

真清さんとは、そう話をしました。

職員の1人体制の弊害は、こうした場面が発生してしまうことです。

泉灘が他2人の職員に一言伝えていれば起きなかったかもしれません。
少なくとも、発生の状況は分かります。

健常者にとっては、何気ない変更や遅れでも、それが許せない、分かろうとしているけど頭や心がキャパオーバーになって爆発してしまう知的障害を抱えている方もいます。

リアちゃんは怪我もなく、キンゴさんとの付き合いも5年以上になるので、

「怖かったけどケガとか痛い所ないよ〜、大丈夫。またイライラしただけでしょ?」
-近くにいない状態になって本当にごめん。
「大丈夫だから〜気にしなくていいよ〜」

真清さんや泉灘にしばらく注意されたキンゴさんは、それ以降は大人しくしていました。

エネルギーを消費する、それだけ生きづらいのを抱えている知的障害者もいる。
そんな事業所の一場面でした。

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