ある女の子の話 4

続き書くの遅くなってすみません。テスト期間で一応勉強してて睡眠時間が削れませんでした。

続き書かせていただきます。あと最終回じゃないかもです笑

「ルナ、海を、見に行こうか」

1年前、生まれたときに入っていた少し小ぶりの水槽にルナを抱き抱えていれる。
大きくなったな、ルナ、

「海くん、?こんな夜中に外に出て大丈夫なの?」
不安そうにルナは僕を見ながら問いかける。
「大丈夫だよ、僕はすぐ戻るから」
「、、?」
海くんは少し引っかかる言い方をした気がした。

〜海に着いて〜
「海くん!海だよ、!」
「綺麗だね、そうだルナ、少し海に入ってみる?」
ルナは綺麗な目を大きく開いて
「入る!」
と言った。
トポンッ、、

「わー!海!海!」
そう言って飛び跳ねながら泳ぐルナは本当に綺麗だった。

「ルナ。海は広いね」
ガラスに囲まれて生きるより、研究所で研究されるより、海で生きていくほうが、ルナの幸せだろう。

「ルナ、君はこれから海で生きていくんだよ」
ルナは僕が何をしようとしているかわかったみたいだった。
「海くん、嫌だよ、ひとりにしないで、私は海くんと、館長のおじいちゃんと一緒にいたいよ」
海くんは歯を噛み締めていた。
「僕だって、ルナと一緒に生きたいよ。研究所に行かせたくない。研究所で何されるかわからないんだよ?研究所に連れて行かれたらもう2度と会うことができなくなるかもしれない。そうなるよりは、海で暮らした方が、ルナは幸せだと思ったんだ。」
ルナは涙を流し始めた。透明の宝石のようだった。

「私、1人で、海くんなしで生きていけない。研究所の人に頼んだら会わせてくれるかもしれないよ、?」
「ルナ、研究所って、ものすごく残酷なことをする可能性がある場所なんだ。ルナの体を切ったり、そんなことを僕はされたくないから、されているところを見たくないから、お願いだ海で生きてくれ」

私は考えた。
ああ、なんで辛いんだろう。私が人間なら、海くんと一緒に生きていけたのに、なんで、人と魚の半分なんかに、

「海くん、また会いにきてくれる?」
「もちろんだよ」
「絶対だよ」
「絶対」
海くんの目は、海水のように揺らいでいた




「私、海で生きる。頑張る。」
この、不自由で、自由で、孤独な海で

「ルナ、」
頭を撫でられた。これが最後かもしれないと思ったら、涙が出てしまった。笑顔でお別れしたい。
笑って、
「ルナ、たくさん笑わせてくれて、大事なことを教えてくれてありがとう。また会いに来るね、」

バイバイ
私は海くんが見えなくなるまで手を振り続けた。


やっぱり続きます

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