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パーソナルトレーナーが最低限知っておくべき15項目〜パーソナルトレーナーズ・バイブル(1)「ヘルス&フィットネス」

大阪〜神戸で活動して24年目に突入!パーソナルトレーナーのたかつです
スポーツトレーナー学院で校長をしたり、パーソナルトレーナーの寺子屋というオンラインサロンを運営しています。
こちらのブログはフィットネスの世界で働く方、働きたい方、NESTA等パーソナルトレーナー資格をお持ちでスキルアップ、キャリアアップを考えている方向けに書いてます

セクション1:ヘルス&フィットネス

健康産業と言われる我々の業界ですが、ダイエットやサプリメントの現状を見るとビミョーだなと感じる部分も多々あります。健康とは何かを考え、そのミッションを遂行していかねばなりません。
日本における社会の現状
日本は先進国屈指の長寿大国である。平均寿命が男性でおよそ80歳、女性で86歳である。医療技術の高まりもあり寿命が伸びる傾向は今後も続くことが予想され、同時に介護の問題や認知症の問題も増えていくものと思われます。長生きができることは良いことですが、他人に頼ることなくほとんどのことを自立的に行える状態である「健康寿命」が伸びていくことがより大切である。日本人の健康寿命の平均は男性でおよそ71歳、女性で76歳となっている。今後、寿命と健康寿命の開きが多くならないように真の健康づくりをしていく必要がある。


健康の定義

単に病気でないだけでなく、肉体的にも精神的にも充実している状態をいう。
健康になるというのは、病気にならないためや病気になったときにどう治すかということとは考え方が異なり、よりよく生きるための取り組みが必要になる。
肉体と精神の健康に加えて、社会的な要因として人との関わり、コミュニティが存在しより良い関係性を築けていることや、そのための経済の健康が必要になる。
健康の実現には、単に病気になるリスクを減らすという「守りの健康」だけでなく、積極的に健康づくりを行なっていくことがこれからの世の中必要になってくるでしょう。そうなると、医師、薬剤師、栄養士などの専門家と協力し、健康創造の専門家としてフィットネストレーナーが存在感を示す必要があるだろう。

※筆者が考える健康に必要なこと?


体力について

大きくは精神的な体力と肉体的な体力に分けられ、筋力が強いとか持久力が高いというのは極々狭い捉え方であり、意思力や判断力、ストレス耐性なども体力に含まれる。現代人は特に、この後者のような体力が弱くなってきているのではないかと感じる。
とりわけフィットネス(健康産業)の分野で必要な体力要素は以下のものである
体格と体組成:身長と体重 各部位周径囲  体脂肪率
バランス:バランスリカバリー能力
バイタルと心肺持久力:血圧と心拍数  全身持久力の指標としての最大酸素摂取量
筋機能:筋力発揮能力や筋持久力
柔軟性:体の柔らかさ 関節可動域

体力の分類

特別な集団

パーソナルトレーニングの対象者は、いわゆる表面的には健康体で健常な方を相手にすることが多いが、それでも何かしら健康面で不安を抱えていたり、病気や怪我をしている人も含まれることがある。このような対象者を「特別な集団」として分類し、それぞれに気をつけるべき点をまとめていく。

①年齢に関わるもの:子供の運動指導/高齢者の運動指導
②性別に関わるもの:女性の性周期/妊婦の運動/更年期の問題
③疾病・障害に関わるもの:内科的疾患/整形外科的疾患

・シニアの健康体力
日本では現在、人口の25%以上の人が65歳以上である。今後この割合は増加する傾向にあり、シニア層を対象に健康を考えるまたは、いずれ高齢者になっていくであろう若者の先の将来にも思いを馳せる必要がある。
シニア層の特徴は、筋力や神経系の能力が加齢により衰え、生活パフォーマンスが生活しがちなことと、病気の因子が多くなることである。
・ジュニアのトレーニング
発育・成長にあったトレーニング内容の選択が必要になる。筋力や持久力は中学生、高校生以降の伸びが期待できる反面、コーディネーション能力は小学生のうちに身につけていく方が効果的である。
・女性と性周期
 ダイエットや激しいワークアウトにより月経周期が乱れたり、ストップすることがないよう、女性の生涯にわたる健康を考慮したトレーニングプログラムの作成が求められる
・妊婦とトレーニング
 妊娠期のトレーニングはメリットも多く基本的には推奨される。ガイドラインに基づき、安全優先でプログラムを進める
・更年期とトレーニング
 女性のライフステージにおける変化は男性以上です。更年期特有の問題を考慮した運動プログラム作成を行う。
・内科的疾患者
 糖尿病、高血圧、生活習慣病の予備軍であるメタボリックシンドロームなどの方が対象となる
・整形外科的疾患
 腰痛、膝痛、などの不定愁訴への対応。整形外科など病院での治療が必要でない痛みを抱えている人は多数存在する。痛みのメカニズムを理解し、改善のためのアプローチができれば需要は多いと思われる。

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パーソナルトレーナーの寺子屋・入門講座


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