マガジンのカバー画像

哲学・小説・思想系の部屋

14
過去の偉人が残してくれた小説や思想哲学・名言などをご紹介するコーナーです。 たまに筆者自身の考察も加えることもあります。 西洋思想をメインに紹介しています。
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事

詩人アルチュール・ランボー「感覚」 がしっくりきた

皆様こんばんは、Biz Craftです。 やはり毎回ビジネスや自己啓発の話題だけですと、ちょっと疲れますね。 そういう時には詩や小説を読むのがおススメです。 疲れがとれて気分転換にもなります。 というわけで前回のヘッセ詩集に続き、私が好きな詩人をもう一人ご紹介したいと思います。 1. 早熟の詩人 アルチュール・ランボー アルチュール・ランボーはフランスの詩人で、1854年フランス北部のシャルルヴィルにて生まれました。 勤勉であり知能が豊かだったせいもあり、12歳頃から早く

フロイト理論で【記事が書けない病】を分析してみる

皆さまお久しぶりです、Biz Craftです。 かれこれ1週間ほどnote活動を休止していたものです。 (皆さん覚えておりますか?) この1~2週間は勤務先の資金繰りにとても悩まされ、もはやSNS活動をする気力も残っていない状態でした。 (コメント返信できていない方、大変申し訳ございませんm(__)m) 正直、今日までまともに文章を書く気力などありませんでした。 そんな事情もありまして、ここ1週間ほどSNS活動を休止しておりました。 今回ははっきり言って、悩みの解決や読

【心理学は哲学から生まれた】両者の関係性について解説

いつも記事をご覧いただきありがとうございます。 Biz Craftです。 今回は少し形而上学的な哲学について取り扱っていこうと思います。 (形而上学的というのは、実体のないものについての存在の根源を問うものです) 思うに文学作品に見出せる哲学というのは、比較的わかりやすい概念といえます。 というのも、人生哲学という意味合いが大きいからです。 作者の生き方の指針、とでもいうのでしょうか。 しかし明らかに人生哲学と形而上学的な哲学とではその性質を異にしていると思われます。

中原中也の詩で表現力を鍛える

いつも記事をご覧いただきありがとうございます。 Biz Craftです。 本記事では主に思考改善や悩みの解消をテーマに情報発信を行っています。 月曜日は文学関係(小説・詩・哲学・思想など)ですが、週始まりはなるべくライトな内容からスタートします。 今回は中原中也の詩集をピックアップしてみました。 表現力を磨きたい方には参考になるかもしれません。 ただ注意点が一つ。 彼は好き嫌いがはっきり分かれる詩人だと思いますので、苦手な方はここでそっ閉じしてくださいね😊 なお本記

noteは自己発見の場である

いつも記事をご覧いただきありがとうございます。 Biz Craftです。 ここでは主にマインド面での改善をテーマに情報発信しています。 今回は「ブログ記事に自己発見のチャンスあり」というテーマでお伝えしようと思っています。 なお本記事は、以下に関心がある方にとって有益な記事となるのではないかと思います。 ************************************ ✅自己の内面と深く向き合いたい方 ✅自己の興味関心を知りたい方 ✅記事のメインテーマのヒントが欲

偉人の格言からパワーを貰う

人間何でもそうなのですが、何か新しいことを始めるとしましょう。 そこでたいていの人間は、必ずストレスに付き纏わされることになります。色々試してみても、なかなか思い通りに事が運ばないからです。 そして理想と現実のギャップに苦しめられ、たいていは三日坊主で終わってしまうことが多いのです。 仮に三日坊主は脱却できたとしても、いつか必ずどこかで停滞期が襲ってくるものです。 このような中空状態(あることもなく、無いこともない状態)は、人間にとって一番の辛抱所と言えるでしょう。 そし

【かもめのジョナサン】の生き方に憧れてしまう

いつも記事をご覧いただきありがとうございます。 Biz Craftです。 今回はタイトル通り短編小説に関する感想となります。 私はなぜかこの手の自由を題材とした作品がお気に入りです。 というわけで、本記事は以下の方にご共感頂ける作品ではないでしょうか。 ✅自由な生き方に憧れる方 ✅自分の好きなことをとことん追求したい方 1.小説の概要 「かもめのジョナサン」は、1970年にアメリカの飛行家リチャード・バックが発表した小説です。 登場キャラクターは人間ではなく、擬人化さ

ランボーⅡ「わが放浪」

皆さまこんばんは、Biz Craftです。 今回もタイトル通り詩集をご紹介していきます。 このタイトル、知っている方はピンとくるはずです。 小林秀雄の著作「ランボオⅡ」を意識しています。 以前ランボー詩集をご紹介しましたが、正直1作だけでは消化不良の感が否めませんでした。 そのような経緯もあったため、第2弾としてランボー詩集を再度ご紹介させていただきます。 ☟【ご参考までに】以前ご紹介した記事です ***************************** わが放浪(

ヘッセ詩集「書物」独自考察

皆さまこんにちは、Biz Craftです。 よく座右の書という言葉を聞きますが、皆さんはどのような書物がお気に入りでしょうか? それは詩であったり小説であったりと、人によってさまざまでしょう。 どんな形にせよ、それさえあればいつでも自分自身に立ち帰ることができる、そんな時間は貴重です。 今回はそのような自分自身と向き合う大切さを象徴するような詩をご紹介したいと思います。 あわせて独自考察も加えてみましたので参考になれば幸いです。 1.自分自身と向き合える詩 2.独

ヘッセ詩集「旅の秘術」は人生の旅路に似ています

皆さまこんにちは、Biz Craftです。 今回は私の大好きな詩人「ヘルマン・ヘッセ詩集」からインスピレーションを受けた詩をご紹介します。 早速で恐縮ですが、まずは詩文をご覧ください。 いかがでしょうか? これには読者によって様々な解釈があるでしょう。 以下、この詩に対する私なりの考察を加えたいと思います。 あてどないさすらいとは何でしょうか? これは人生に例えると、やりたいことにチャレンジすることだと思っています。 これは若い頃にしか味わえない特権で、年を経るにつれて

ニーチェ思想は究極のプラス思考である

皆さまこんばんは、Biz Craftです。 今回は哲学者ニーチェの思想について、プラス思考という観点から考えてみたいと思います。 過去の偉人の格言・名言から学ぶのも良いのですが、その人物の思想からメインテーマを抽出するのも大事なことだと思っています。 なお本記事は以下の方には有用なのではないかと思います。 ・哲学好きな方 ・ニーチェ好きな方 ・ビジネスも大事だが生き方も大事だと思う方 1.ニーチェの生い立ち ここはざっと説明します。 ニーチェは1844年にプロイセン王

ジョージ・オーウェル「動物農場」と組織論

皆さまこんばんは、Biz Craftです。 今回ご紹介する内容はジョージ・オーウェル「動物農場」と組織のあり方についての考察です。 本小説はビジネスに携わる人にとって、組織のあり方やリーダーシップの本質について改めて深い教訓を得られるのではないかと思います。 またこの動物農場の物語は、イソップ物語にも共通点を見出すことができるので、その点についても触れてみました。 1.「動物農場」概要 ■登場キャラ紹介(動物のみ) ・メージャー爺さん:革命の預言者。豚 ・スノーボー

悩みを軽くする哲学者のことば

皆様こんばんは、Biz Craftです。 今回は悩みを軽くする哲学者の言葉をご紹介したいと思います。 その哲学者とは誰かというと、ドイツの哲人アルトゥル・ショーペンハウアーです。 なぜ今回このテーマにしたかというと、人の悩みの根源を詳細に言い当てているからです。 悩みの根源がわかれば対処しやすいのではないか、そんな思いで今回ご紹介させて頂きます。 数ある著作の中からアフォリズム(箴言)という形で4つセレクトしてみました。 あわせて独自考察も入れておりますので、参考になれば

哲学的考察にはカミュ「異邦人」が最適

皆様こんばんは、Biz Craftです。 今回は表題にもあるように少し哲学的なテーマとなります。 これはつい最近読んだ小説で、消化不良というかどうにも腑に落ちない、そんな印象を受けた内容でした。 1.あらすじ紹介 まずは軽くあらすじのご紹介。 『異邦人』はカミュの代表作の一つで、不条理というテーマを扱った小説となります。 主人公ムルソーは、ママン(母親)の死やマリイ(恋人)との関係、果てはアラビア人の殺害という重大な出来事に直面しても、感情を表に出さず終始無関心に振る舞い