ニーチェ思想は究極のプラス思考である
皆さまこんばんは、Biz Craftです。
今回は哲学者ニーチェの思想について、プラス思考という観点から考えてみたいと思います。
過去の偉人の格言・名言から学ぶのも良いのですが、その人物の思想からメインテーマを抽出するのも大事なことだと思っています。
なお本記事は以下の方には有用なのではないかと思います。
・哲学好きな方
・ニーチェ好きな方
・ビジネスも大事だが生き方も大事だと思う方
1.ニーチェの生い立ち
ここはざっと説明します。
ニーチェは1844年にプロイセン王国の牧師の家に生まれました。
幼い頃から優れた才能を発揮し、24歳でバーゼル大学の教授に就任。
しかし健康上の理由で大学を辞め、以後は執筆活動に専念することに。
彼はキリスト教や近代文明を批判し、ニヒリズムや超人などの独自の思想を展開しました。
ニーチェの思想は、西洋哲学の伝統に対する挑戦ともいえます。
ソクラテス以降の理性や道徳を重視する哲学を否定し、生の本質や価値を探求。
彼の名言「神は死んだ」を提唱し、キリスト教の価値観や道徳を根底から覆しました。
そして人間の存在には本質的な意味や目的がないと主張し、ニヒリズムの危機を指摘。
その上でこの危機を克服するために、自らの価値を創造し自己を超越する「超人」の思想を提唱しました。
1889年に精神を病み、その後は妹の看護を受けながら余生を過ごしました。
1900年没。
2.永遠回帰の思想
ニーチェといえば、「神は死んだ」や「超人」といった言葉で有名です。
しかし言葉尻だけでとらえると、いまいちわかりにくい思想ですね。
彼の思想を一言で表すと、人間固有の自由と創造性を重視するというものです。
特にキリスト教や道徳・理性など、従来の人間の価値観を束縛するものを批判し、自分自身の価値観や意志を持つべきだということを強調しました。
そして人は自分の運命に対して肯定的になるべきだ、という考え方を提唱。
これはニーチェの有名な言葉である「永劫回帰」という考え方に基づいています。
「永劫回帰」とは何でしょうか?
これは「もし自分の人生が無限に繰り返されるとしたら、それを喜んで受け入れられるか?」という考え方です。
この考え方は答えるのがなかなか難しい問題ですね。
ですがこの考え方が究極のプラス思考なのではないかと個人的には思っています。
私には「自分の生を何回でも肯定できるような生き方をせよ」と言われているような気がしてなりません。
3.超人思想
更にニーチェは、人間は自分の人生に対して全面的に肯定し、自分の選択や行動に責任を持つべきだとも主張しています。
彼はこのような人間を「超人」と呼びました。
「超人」とは自分の人生を自分のものとして創造し、自分の価値観や意志を持ち、自分の運命に対して肯定的になれる人間のことを指しています。
4.プラス思考との関係
彼の思想はキリスト教道徳を批判したことから、一見するとネガティブなイメージを与えるかもしれません。
しかしニーチェの思想はプラス思考という視点から見ると、かなりポジティブで前向きなものだと考えられるのではないでしょうか?
なぜなら彼の思想は人間の可能性や意思の力を信じ、人間が自由に生きることを促すものだからです。
プラス思考も同じ考え方ともいえます。
自分の人生に対してポジティブになり、自分の力を信じて目標に向かって努力する。
そして自分の人生を自分のものとしてコントロールし、自分の価値観・意志を持ち自分の運命に対して肯定的になります。
これは彼のいうところの「超人」という存在に近いのではないかと思います。
もちろん、ニーチェの思想はプラス思考と全く同列で扱うことはできない部分もあります。
というのも彼の思想は人間の苦しみや矛盾、孤独なども認める考え方でもあるからです。
これは人間の人生は簡単ではなく、困難や挑戦が多いという現実をも認めるものです。
しかしそれでもなお、自分の人生を肯定し、自分の力を発揮し、自分の人生を自分のものとして創造することができるという希望も与えてくれます。
こういったことから、ニーチェ思想は自分の人生に対して常にポジティブであり、自分の力で自分の目標に向かって努力することを促すものとも言えそうです。
ある意味、彼の思想は究極のプラス思考と思えるのですが、皆さんはどのように思われるでしょうか?
☟【参考】ニーチェの考え方を分かりやすく解説。入門書に最適。
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