模試の意識

こんにちは。ゆーきです。

模試の重要性について、触れていきたいなと思います。

まず、前提として、模試の結果に一喜一憂するなとよく聞きますが、私はしていいと思います。良かったら、良かったで、喜んで、みんなに多少自慢しちゃいましょう。人間は弱いので、なかなか自分の意思だけでは、勉強を続けるのは難しいです。周りに良かった成績を教えてしまったから、次もバカにされないように勉強をしようと思うくらいの心意気が大事です。悪かったら、悪かったで、溜め込まずに、友達や家族に相談しましょう。一人で抱え込むのは本当によくありません。

模試は3種類あります。

1 高2以下のその学年の子しか受けないもの
2 高3の模試で、浪人生が入ってくるもの
3 その大学の形式に合わせたもの、いわゆる冠模試です

どれを受けるかによって、点数、判定への危機感等が変わります。

1 高2以下のその学年の子しか受けないもの

この時は、ライバルは自分の学年だけです。

実際の入試は1つ、2つ上の浪人生を中心に再受験の方までいます。

そういう意味では、判定、順位等は気にしなくて構いません。

そもそも、この時のテストは、国語、数学、英語の3科目で、判定なんて本当に意味がないです。

では、何のために受けるのでしょう?

勉強の目標、分岐点とするためです。

人間は目標がないと、何事もうまくいきません。次の模試で、英語で〜点を取るとか、校内で何位になるとか、そういう目標を立てましょう。
次に分岐点です。ある勉強法で英語を勉強していますが、実際にはその人には合っていない場合、もしテストを受けなければ、その人はこれでいいと思い込んで、受験学年を迎え、取り返しがつかなくなります。この勉強法がダメとか、良いとか、ここは変えようという意味で、テストは受ける必要があります。

2 高3の模試で浪人生が入ってくるもの

これは、多くの受験生が受けるもので、ある程度参考になります。

特に、旧帝大、早慶以外の志望の場合は3に該当する大きな冠模試がないので、この模試がメインですね。

科目も、理系なら理科と文系なら社会が入ってきます。

現役生は、理科と社会で、浪人生に差を付けられがちです。英語や数学も、浪人生の方が演習量などは多いわけで、そのため、二年の時より偏差値が低いと心配する人がいます。夏頃までは、仕方がないと思うので、焦ってペースを変えるのではなく、自分のペースを保つことは忘れてはいけません。
逆に浪人生は、夏頃までの成績で、大幅に一喜一憂することは控えた方がいいと思います。

秋以降は、現役生も、判定等は多少意識しておく必要があります。

A判定でも落ちる、E判定で受かるは本当にあります。そのため、過度に意識するのは良くないですが。

この類の模試を受ける意味は、1の時と違って中身の意識です。

例えば、英語はリスニングが苦手だなとか、理科は中和が苦手だなとかです。

1では、自分の勉強法の改善に模試を利用して、2では受験に向けての知識の整理や、苦手の認識に利用するのです。

ここは大きな違いだと思います。

3その大学の形式に合わせたもの、いわゆる冠模試

冠模試がある大学の場合は、これがメインです。

これだけに焦点を絞っても良いといいと思います。なぜなら、実際に次の年にその大学を受ける人たちが受けるからでもあり、また形式もかなり似せにいっているからです。

こういった模試は2の模試と違い、内容は少し偏ったり、奇をてらっている問題が多い印象があります。

そのため、ここで意識するのは、時間配分や解く順番といった、より実践的なところです。また、周囲が自分の直接のライバルなわけですから、そういった環境でのメンタル面での練習になるのではないでしょうか。

入試も最後まで行かないと結果なんて、大きく変わってしまいますが、この模試での判定や点数は参考になると思うので、返却されたら、なぜ減点されたのかなど、じっくり考える必要があります。

最後に、駿台、河合塾の模試の所感を記しておきます。(東大のみ)

駿台 

数学、物理、化学はいずれも、本番よりは難しい印象。特に数学は、平均点が120点満点で30点になることも。
国語は、問題自体が、なぜここに傍線部を引くのだろうと思ったりすることもある。採点基準はしっかりしているが、非常に厳しい。得点も理系なら、30点ほどしか期待できず、本番よりは低めに出る。
英語に関しては、本番よりは簡単め。採点も緩いと思われる。特に、リスニングは簡単なので、勉強が不完全な形でも、十分得点が見込めるので、いい練習になると思われる。

河合塾


駿台とは逆に、数学、物理、化学は基礎問題が多く、そこそこの得点が期待できる。
物理、化学は駿台より優しいと言っても、現役生にとってはやはり難しい。
数学は、もちろん難しい問題もあるが、少なくとも4問くらいは東大の過去問のレベルAからBの印象。より東大入試に近い難易度だと思われる。
国語は、難易度がちょうどよく、採点もそこまで厳しくない。私の場合、第二回東大オープンと二次試験の開示の成績が同じ点数(50点)だったので、信頼できるのかなと。
英語は、正直難しい。英語が得意な私も、満足できる点数を取れず、親友なども、駿台より10点くらい低い点数が出ると言っていた。全体的に駿台より難しいが、とりわけリスニングは非常に難しい。確実に本番より難しく、かなり自信を失う印象。

理系の駿台、文系の河合と言われるように、理系科目は駿台の方が難しく、文系科目は河合の方が難しいと思います。
全体的な難易度は河合塾の方が、より本番に近い印象を受けます。
参考程度にお考えください。