今日覚えたい文法
不定冠詞の un(e) と数詞の un(e)
全く同じ文字列 un(e) なのですが、区別をして
読んだり聞いたりする必要があります。
Qu'est-ce que tu fais là ?
- Je lis un bouquin.
Tu as lu combien de bouquins ce mois-ci ?
- Je lis un bouquin chaque semaine, donc je viens de finir un 3e (bouquin).
区別の仕方は簡単です。
読む時には、
その un(e) が deux である可能性があるかないかを考えればいいのです。
Qu'est-ce que tu fais là ?
- Je lis un bouquin.
→ je lis deux bouquins は文法的には正しいけれど、場面の中では「今2冊の本を読んでいる」ということはありえないので、数詞ではなく不定冠詞という考え方になります。不定冠詞とは「知らないだろうけど、興味はないだろうけど、伝える必要はないけれど」という時に使われる冠詞です。
Le mercredi soir, je suis un cours de français.
Hier, j'ai vu un film français.
「知らないだろうけど、興味はないだろうけど、伝える必要はないけれど」
フランス語のレッスンのことや昨日見た映画など、他人には必要がない情報なので不定冠詞と考えて問題ありません。
Tu as lu combien de bouquins ce mois-ci ?
- Je lis un bouquin chaque semaine, donc je viens de finir un 3e (bouquin).
→今月何冊読んだ?に対する返答なので、「数」が重要な伝達要素なのです。もちろん読書家であれば Je lis deux bouquins も可能ですね。したがってここでは数詞と考えることができます。
On est en France. Il doit donc y avoir au moins une boulangerie dans le quartier.
フランスなんだから、この辺に少なくともパン屋の一軒くらいあるでしょう。「数」の話をしていることは明らかですね。
この後に例えばこんな会話が続くかもしれません。
Tiens, il y en a même trois. On est bien en France !
おっ、3店舗もあるね。さすがフランス!
数の話なのです。
文字のフランス語では「読解力=流れを読み取る力」が必要です。
では、音のフランス語では?
続きは明日です。
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