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今日覚えたい発音

[r] と [l] と同様に大切な区別

多くのフランス語学習者が気にせずに発している音が、フランス語話者にはかなりの違和感を伴って聞こえています。

その音は [ʒ] の子音です。
日本語に存在しない子音なので、カタカナで書くのは不可能です。

「シャ・シュ・ショ」
と言ってみてください。

次に「チャ・チュ・チョ」
と言ってみてください。

何が変わりましたか。
耳に届く音ではなく、発音をしているときの口の中です。
耳にどんな音が届いたかと考える時には、大人の僕たちは日本語の音に当てはめてしまうものなのです。要するに「カタカナのどれに相当するか」と考えてしまうということです。

それをしないためにも、「発音しているときには口の中がどうなっているか」という視点(?)を持ってください。

「シャ」と「チャ」の発生時の違いは、舌の先が歯の裏に当たるかどうかということです。「シャ」は息が口の中を軽やかに抜けていくのに対して、「チャ」では一旦舌を歯の裏に当てることにより、息の流れを阻害しているはずです。その後で舌がパチっと歯から離れるのです。

ここまで実感できた方は、次の段階に進みましょう。
まだの方は何度も「シャ・チャ」「ショ・チョ」と言って舌の動きを強く意識をする癖をつけてください。

次に「ジャ・ジ・ジュ・ジェ・ジョ」と日本語で発音してください。
「ジャージ」「33(サンジュウサン)」「常識」「自慢」「ジェット機」「自由が丘」
とかね。

舌が口の中で踊っているはずです。何度も舌の先が所狭しと動き回って跳ね回っているのです。

その舌の動きを止めるのです。跳ね回るのを止めてみてください。
うまくできた方は、ずっと息が口の外に抜けていっているはずです。

舌が歯の裏に当たらない「ジャ・ジ・ジュ・ジェ・ジョ」がフランス語の音です。多くの日本人の耳には同じに聞こえるかもしれませんが、
Je t'aime の je の音と「ジュ」は別物です。
「アイシテルヨ」と言いたいときに「アイチテルヨ」というのと同じくらいの違和感を、ネイティブは感じているのです。

「オイシイ」を「オイチイ」といっているときの違和感
「シミズさん」を「チミズさん」といっているときの違和感
「シャルル」を「チャルル」といっているときの違和感

Je suis japonais(e).
Je m'appelle …
Je t'aime.

「アイチテイルヨ」はちょっと笑えてしまいませんか。

舌が歯の裏に当たる「ジャ・ジ・ジュ・ジェ・ジョ」はフランス語にはほぼ存在しません。

舌が歯の裏に当たらない「ジャ・ジ・ジュ・ジェ・ジョ」
練習しましょう!

ご参考まで


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