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今日覚えたい発音

les Beatles
Google

英単語をフランス語でどう発音するのか、というのはなかなか厄介な問題なのです。

理由は単純明快です。
フランス人全員が英語を話せる訳では無いし、英語の文字列をそのままフランス語の音に変えるのは難しいからです。

les は問題ありません(すでに、the ではなく les に変わっていることにも注目です)。[le](レ)と発音されます。
問題は Beatles のほうです。
英語では Bea の箇所は [bi:] と母音を伸ばして発音することで、後ろの tles には母音がほとんど入りません。入ったとしても軽く t のあとに母音が入り[ðə ˈbiːtəlz] と発音されるようです。

フランス語で [tlz]  と母音3つ連続は言いにくい!
しかも音節が1つしかないので、ゆっくりできない。

(うまく現象の説明はできないのですが)、最初の音節はオリジナルの発音を活かあう一方、後半は言いやすくするために途中で母音を挟むことで、結果的には、les Bi-teul(e)s というつづりを読んだときのような発音になります。

[le bi.tœlz] ですね。

同じような現象が google でも起こります。
[gu:gl] と最初の母音 oo の箇所を強く発音するのではなく、後ろに母音を差し挟むことで音節を増やし、「後ろを強く発音する」というフランス語らしさを出すことにするようです。

gougueul とこんなつづりになりそうです。
gou-gueul [gu.gœl] やはり最後に増える母音は [œ] なのです。

ここで一つの軽い結論です。

なかった母音が生み出される時、その母音は口を丸くして自然に出す音、すなわち [œ/ø] である。

ne, que, ce… これらを単独で発音するときも、辞書には [ə] と書いてありますが、実際の音は [œ/ø] なのです。
が!だいたい同じなので気にしてはいけません。

グーグル(名詞)
→ググる(動詞)
日本語に於いて、名詞を動詞化するときにはたいてい「する」という表現を最後に加えます。ただしネット用語などでは最近は「る」だけが増えているようです。(「ディスる」「バズる」「ググる」など)

フランス語では er を加えると動詞が生まれるのですが、ググるに関してはなぜだか2つの動詞が生まれたようです。

googler と googliser
どちらにしても、最後に母音を含む音節が加えられているので、gl の部分で音節を作る(母音を加える)必要はないのです。

googler [gu.gle]
googliser [gu.gli.ze] 
と発音されます。

ご参考まで

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