見出し画像

今日覚えたい読解

Sushi Crush の一節

Amiko jeta un coup d’œil à son institutrice, qui orchestrait une conjugaison anglaise, un stylo à la main.

一緒に場面を感じていきましょう。

Amiko jeta un coup d’œil à…
jeter un coup d'œil à 〜:〜をチラッと見るのです。ホントの一瞬見るだけなので regarder が使われていないのです。regarder la télé という表現でわかるように、かなり音を凝らして一生懸命見ることを伝える動詞が regarderで、軽く「一瞥(いちべつ)」するための不定冠詞 un なのです。

à son institutrice:自分の担当の(son)先生(institutrice)は女性なのです。男性であれば instituteur となるはずです。

qui orchestrait une conjugaison anglaise:面白い表現ですね。オーケストラの指揮者のように、クラスを仕切ってまとめて動かしている動詞 orchestrer の登場です。音楽以外にも使えるのですね、知りませんでした。ch というつづりは時々 [k] という音になります。la technique、le chœur…
une conjugaison anglaise ですから、複数(数多く)ある英語の動詞活用の一つを、クラス全体で復唱していたのです。

un stylo à la main:手にペンを持って、なのです。どんなペンであるは誰も気にならないので、不定冠詞の un が使われます。手 main に定冠詞が使われていますが、もし不定冠詞にすると、常識で考えて2本ある「手」の片一方 une main にペンが握られるということを伝えてしまいます。à une main と書くと「もう一方の手にはどうなっているのだろう…」という余計な推測を生んでしまうのです。というわけで、例外を除けば体の部位はいつも「定冠詞」なのです。
un stylo à une main「片手にペンを持って」
un stylo à la main「手にペンを持って」

僕が小説を読むとこのような読み方になります。文法を通して小説を味わうのです。訳は一切脳内には浮かんできません。浮かんでくるのは映像のみです。

そんな小説の味わい方を体験してみませんか?

・2024年1月22日(月)
Sushi Crush を文法のプロが読むとこうなる!

結局は…
そう、宣伝です。

ご参考まで


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?