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今日覚えたい文法

時制の一致

今朝目が覚めたら、激しく雨が降っていた。
Quand je me suis réveillé ce matin, il pleuvait fort.

「今朝目が覚めたら雨が降っていた。」って彼氏が言ってた。
Mon ami disait que…

では、「答え合わせ」です。

時制の一致とは、「過去の時間枠で語る時には一つ「昔」の時制に変える」のでしたね。(個人的には「時制の一致」という考えには賛同にしないのですが、それはまた別の話)

Mon ami disait que… ここから後は過去の世界で、現在との決別です。

今を基準に彼氏が、「 quand je me suis réveilé 朝起きた時」と言ったことを受けて、私が語っているので、一人称は三人称、私を彼、je を il、にしなければいけません。

今から見た一つ前の過去の出来事は複合過去形で表現されていますが、disait という過去の世界で語るには、その過去のもう一つ昔の時制に変える必要があります。

複合過去形を大過去形(=過去完了形)にするということです。
quand il s'était réveillé

ce matin はどうしましょう。
その夜の内にその朝のことを語っている場合は、ce matin のままでなければいけません。Mon ami disait ce matin… ということですからね。
quand il s'était réveillé ce main

il pleuvait はどうすればいいのでしょう。

実は、そのままほったらかしです。

Mon ami disait que quand il s'était réveillé il pleuvait.
Mon ami disait que, quand il s'était réveillé, il pleuvait. ←コンマはお好みで

時制の一致の際の、あまり語られていないルールがあります。

単純形は単純形に、複合形は複合形にする
単純形を複合形にすることはない、またその逆もない

では、半過去形 il pleuvait のさらなる昔の単純形を探してみましょう!
ネッ、存在しないでしょ。

存在しないのでそのままです、ほったらかしです。

時制の一致のときの動詞の変化です。
現在形→半過去形
半過去形→半過去形
複合過去形→大過去形
大過去形→大過去形

そもそも、もとより過去時制に所属をしている半過去形と大過去形は、何も変える必要がありません。

半過去形は「複合過去形の背景」ではなく「とある過去の一時点の背景」なので、変えないのは当然のことのです。

文法書の時制の一致の項目を確認してください。
半過去形や大過去形が時制の一致をすると… という記述はないはずです。
過去時制に所属をしているので変える必要はないのですが、そこまでの解説が長くなってしまうので、ここでは「見ていないふり」をしているというのが著者の本音でしょうか。

伝わっていうかなぁ…

ご参考まで

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