Midjourneyはお上品なAIなので「ウンコ」という単語で描かせようとすると、「バンプロンプトです」と言って怒られます。

バンワード、いわゆるNGワードというやつですね。

AIにはプロンプトに書いてはならない単語というのが結構沢山あります。

非常識なほどどデカい巨乳だとかセクシー下着だとかを描かせようとして「だめでーす！」とAIのモデレーターに怒られた経験のある人は多いでしょう。

描きにくいものを描きたい場合はどうしたらよいでしょうか？！

ストレートに書かせようとするとアウトな場合は絡め手でいきましょう。

やり方を順を追って解説していきます。

まず通らない単語は形容詞などで装飾していきます。装飾とは単語の前後に単語を加えて長い文章にすることです。ウンコだとだめだけど、カワイイウンコはOKということ。

bikiniをbikinisにしたり複数形にするとか、白い水着とかゴージャスな水着といった装飾の仕方も考えられますが、これらの単語が通るかどうかはその時々で変わります。他の単語との組み合わせもありますが「アップデートごとに変化するもの」ととらえておくといいです。

ただし装飾によってモデレーターをかいくぐれても出来上がった絵が素晴らしいかというとそうでもないんです。プロンプトとしては通るけれど、ちゃんと描けているかというとちょっと違う。色々破綻しているし。

ある意味真実に近いのかもしれないけど求めているのはこれじゃないんです。

×　ウンコ＝poop.
〇　カワイイウンコ＝cute poop.　→　しかし破綻している

これでだめならガッツリ装飾していきましょうか。

でもこの時点で気づきました。とぐろを巻いたウンコを英語でなんというのか知らないということに。適当に入れて回してもバンワードですと言われまくるだけ。やっぱりうまく通らない。

とぐろウンコの形にすることを頑なに拒否されていますね。かなり沢山回せばそれっぽいのも1つ出ましたがちょっと火のようでもあるし妙に細長いしピタっときてはいないですよね。

つまり「描いてはならないもの」は「形」を崩す制御が働いているということがわかります。

それならば、形を無理やり決めてしまいましょう。

ペイントソフトなどで適当にウンコの形を描きます

これをイメージプロンプトの元画像として使います。イメージプロンプトはテキストプロンプトの前に元画像のURLを書き加えるとそれを参考に絵を描いてくれるというもの。

色々出ました。
もうちょっとやってみましょう。

１枚目をここでdescribeにかけます。

1️⃣ a cartoon of a pile on a beige background, in the style of , dark brown, sumatraism, single object, slimepunk, dark humor, humble charm

2️⃣ a chocolate illustration to add to any design, in the style of trashcore, soft and rounded forms, mushroomcore, monumental scale, dusty piles, flat form, scumbling

3️⃣ a cartoon with a lid on it, in the style of dark brown, simplicity, 2d game art, subtle humor, scumbling, organic form, soggy

4️⃣ uh oops pile, brown and, in the style of pop art cartoonish illustration, simplicity of form, mushroomcore, 2d game art, creased, single object, 17th century

こんな感じのものが出ます。
これを複数回行うと、大体似たようなプロンプトが生成されます。
その中で使えそうなワードがないか探していきます。

・共通して出てくるワード
・実際に生成してみてウンコっぽい画像が出たものに反映していそうなもの

こういうキーワードを探します。

​
1️⃣ a cartoon of a pile on a beige background, in the style of , dark brown, sumatraism, single object, slimepunk, dark humor, humble charm

ベージュの背景に山の漫画、ダークブラウン、スマトラ主義、単一オブジェクト、スライムパンク、ダークユーモア、謙虚な魅力のスタイル

2️⃣ a chocolate illustration to add to any design, in the style of trashcore, soft and rounded forms, mushroomcore, monumental scale, dusty piles, flat form, scumbling

トラッシュコア、柔らかく丸い形、マッシュルームコア、記念碑的なスケール、ダスティパイル、フラットフォーム、スクランディングのスタイルで、任意のデザインに追加するチョコレートのイラスト

3️⃣ a cartoon with a lid on it, in the style of dark brown, simplicity, 2d game art, subtle humor, scumbling, organic form, soggy

ダークブラウンのスタイルの蓋付き漫画、シンプルさ、2D ゲームアート、微妙なユーモア、ごちゃごちゃ、有機的なフォルム、ねっとりとした雰囲気

4️⃣ uh oops pile, brown and, in the style of pop art cartoonish illustration, simplicity of form, mushroomcore, 2d game art, creased, single object, 17th century

うーん、おっと山、茶色、ポップアートの漫画風イラストのスタイル、シンプルな形、マッシュルームコア、2D ゲームアート、しわ、単一オブジェクト、17 世紀

AIはウンコの形状を「マッシュルーム」や「砕けたチョコレート」、「スライム」だと思ってるみたいですね。ソフトクリームや火、ヘビだと思っているフシもあります。何度か回してみたのですが上手く画像がでません。

最初のプロンプトを改変したほうがよさそうです。わかりやすくするために白背景にしてみます。

この辺でデスクライブの中から見つけたワードを１つずつ加えながら調整を加えます。反映するかどうかをまず見て、ちゃんと言葉が効いているなら１つずつ別の単語を足していきます。

soggyを入れてみました。どうでしょうか。

あんまり変わっていない、というよりもイメージプロンプトで加えた画像の威力が相当強いんですね。重みを調整することもできますが今回の場合はそれでいいのでこのままにして、今度は画風調整に入りましょう。

アイコンという単語を使っているせいで回数を回すとウンコの形状から離れてまるでコーヒーショップのアイコンのように変化してきました。

これを--ｃのパラメーターで画像を崩していきます。アイコンっぽいのもありますがウンコっぽいのもちゃんと出てきていますね。--cの数字をもっと上げてみてもいいかもしれないですね。

実写風がいいと思えばそういう単語を足すといいですが、思った以上にちゃんと描いてくるのでここでは自粛します。

どうせならもっとしっかり描かせてみましょうか。AIアートなんだから。

と、ここまで描いたところで制御がかかってそれ以上描けなくなってしまいました。１枚作るのに２時間以上かかるし、入れたプロンプトは全部消えるし。

お仕置きされてる～！

AIは常に描いてはならないものを描かないように進化しているのですが、一瞬だけでも描きたいのなら主語の装飾によってそれは可能になります。

ウンコに限らず描けないものは大抵これで行けるので頑張って装飾してみてください！

では！