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世界一簡単な肩甲骨と股関節のほぐし方

今日は身体ケアの新しいテクニックで麻痺を取る方法をまとめます。


阿是穴のケアができるようになって子供の言葉は大きく変わり、下肢の麻痺ももう一段取れてきたという実感がありましたが、足が動くようになった分ぐらぐらと不安定な状態が続きよく怪我をしました。

「麻痺を取るための神経のケア」は次の段階にいかなければらない、ということはすぐに分かったのですがその方法が長い間わからず、子供には痛い思いを沢山させてしまいました。腫れた足を見ても、子供が「お母さん、足が痛いの」と言ってきても何もしてやれない自分。

そんな私を子供は夜中に蹴りってきます。寝ている間に「背中も足も痛い」と言って私を蹴って起こそうとするんです。
当然起きたときは体中が痛いです。子供はもっと痛いのだろうと思うと、やり切れません。

ある時首を大きく蹴られて、寝違えたように曲がらなくなりました。いくつかの病院に行ったのですが全然良くならず、近所の人に「首が痛い」と何度も言っていると同じ鍼灸院を紹介されました。「このへんならあそこがいいよ」ともう6人くらいに言われたかも。でもなんとなくそこは行く気にならなくて行かずにいたら、シッターさんが「試しに1回行ってくる」と言って偵察に。

「凄く良かった!この辺では一番いい!いくつか問題点があるけど技術だけで言うならかなりいい!」と言うのです。

そこでその日のうちに私も行ってみました。
結果、人生で一番いい鍼灸院でした!!早くいけばよかった!!

ただしその先生は「脳性麻痺とかはわからない、普通の人しかわからない」と言うのですが、十分上手。もう私はほかの整体やマッサージや鍼灸などには一切いかないですよ。

そこで子供も連れて行って慣れてくれたらと思っていたのですが、私が施術してもらっている間中「お母さん大丈夫???」と心配してくれていたので慣れるまでには相当かかりそう。

先生はかなり印象的なおじいちゃんです。

階段から滑って落ちて首の骨を折って以来物忘れがひどくなったらしく、「もう俺は認知症だから!ダメだ!すぐ忘れる!」と言いながら同じことを30分で15~20回は聞いてくるのです。

そういうのがダメな人はここに通えないけれど、私は同じことを5~6回聞かれると段々楽しくなってきて「次はもっと完璧に答えよう!」と思うタイプなので全然大丈夫。シッターさんはダメみたいでした。

それでも「毎日子供に蹴られて首が痛い」と言うと、「それなら自己治療の方法を学んで帰って自分のことは自分で治して」と秘術を伝授してくださいました。

・首の骨がずれたときの自己治療法
・便秘の時の治療法
・腰がはっていたいときの治療法
・肩が上手く回らない時の治療法

私の身体がボロボロなので先生は「今まで一体何をしていたのよ?なんで治そうとしなかったのよ?特に肩が酷いよ?」と言うのです。

「いろいろな治療院に行ったけどちっとも治らなかったし、四十肩みたいなもので放置するしかないのかと思ってた」と言うと「そんなわけはない」とあきれ顔。

私はいつも寝違えたみたいに左側にだけ首が曲がらず「可動域が狭い」だなんて言われていたんだけど、先生は20秒くらいで治す方法を教えてくださいました。

最高だわ!!認知症の先生!!!


そして子供にも効果がある手技がありました。


私も子供も同じ体質・体形なので、家で子供にやってやったら「きもちいい~!」と子供は大喜びしたものがあります。

それを寝る前にすると子供はあっさりとすぐに寝てしまいます。

先生はそれをしながら「寝れるようになるからね~、ここをやれば熟睡できるよ~、イライラが取れるよ~」と言っていました。しかも「できる限り歩いてね~!歩かないとここが動かないから硬くなってイライラするようになるよ~!そしたら寝れなくなるよ~!」と。

あれ?寝れるホルモンって例のアレじゃないですか?


肩甲骨と股関節のほぐし方

ストレッチ専門店に通って散財したわたくしはこの鍼灸の手技が「筋肉をほぐしている」というのはすぐにわかりました。問題はそのやり方。長い時間をかけてストレッチをしなくてもほんの数分で完全にほぐれます。

こんなの簡単!すぐできる!

うちの子供は低緊張型脳性麻痺です。低緊張であるという時点でコルチゾールというホルモンが出ていて体がぬいぐるみのようくにゃくにゃと柔らかい。

これを治すには「テストステロン」という筋肉をつけるためのホルモンが必要です。テストステロンはひざ下、スネの筋肉が動いたときに出るようにメッセージ物質が分泌されると言われています。

スネの筋肉を動かすにはひざ裏の筋肉が硬かったら動きません。

そして肩甲骨が動かずに周辺の筋肉が硬いと上半身を正しい位置に持ってくることができずに、「きちんと座れない、きちんと立てない、きちんと歩けない」という姿勢になります。

ですからこの2か所をほぐしていきます。

あまり強くする必要はありません。

1か所を押しながら別の場所を押すと押しているうちに「ほぐれてきた」という感触を確かめることができます。


図のように肩甲骨の上の肩のあたりの1番をぐっと指で押します。反対側の手でお尻の外側のあたりを3か所くらいグッグッグと押します。お尻を押しているうちに肩甲骨の筋肉がほぐれてきて硬さが取れてくるのがわかります。

これはとてもされている方は痛いです。でもうちの子供は「気持ちいいからもっとやってぇええええええぇぇぇぇ」と言いながら耐えます。麻痺があるのである程度は鈍くなっているはずですが、「効果がある」ということに対しては積極的なので痛くても我慢して治療を受けたがります。小さい子なのに。

これはちょっとやっただけで凄く良かったらしくて「またやってね!」と言っていました。そして日に日にこの効果が出てきているというのがわかります。

なぜならX脚がちょっとずつ改善してきているからです。足先に残っていた指の麻痺も少し良くなったらしく、触っても嫌がりません。

当然歩くのも痛くないし、小さな段差を超えるのが上手になってきました。X脚気味になってきたころから階段を凄く嫌がるようになっていたんです。

でも危ないのは大きな段差ではなくて小さな段差です。電源タップのコードをまたぐとかそういうことの方が難しくて転倒していました。これが明らかに上手に超えられるようになってきているんです。

これはとても面白い。すごく面白いです。なんて興味深いんだろうか。

子供はいろいろな施設で「訓練」を受けます。それでもなかなかできるようにはなりませんでした。

長い間「できない」と思っていたことが、こんなにも簡単にできるようになった。でもそれは思っていたこととは別の方向性で可能になったんです。お尻揉んだだけですよ。


小さい頃は揉んじゃダメ、大きくなってから本当の麻痺の治療は始まる

麻痺を取るということは、本当にちょっとしたことで可能なのにその方法を知らないからずっとできずにいました。うちの子は今8歳です。9年近く私は「知らなかった」というだけで麻痺を取ってやることができませんでした。

今回のことも、前回のあぜ穴のことも、「知ってしまえば簡単なこと、ちょっとしたマッサージ」です。誰にでもできるしお医者さんに頼る必要もありません。家でお母さんが子供にしてやれるあっけない程簡単な手技です。


ただ「子供の筋肉は押したりすると切れやすく、一度切れたらそこから復活させるのが難しいから低緊張の子供の筋肉は揉んだり押したりしてはならない。8~10歳くらいになるまでは待ってほしい」と、以前通っていた整体の先生に言われていたので丁度その時が来たのかなと思います。

「待つのも仕事、お母さんの仕事は待つのも仕事」

「何もせず、ただ待ってその間辛くても待って、時期が来たら治療ができるようになるからそれまで焦ってはいけないよ。何もしないことが一番の近道だってこともあるんだ」

先生がその時言われていたことの意味を実感し、涙が出ます。

私は運がいい。
こうやっていろんな人に導かれて答えに近づいている。

ありがとう。



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