星野未来

物語書きでありたいと夢見る50代。ちょっと人生お休み中 好きなもの:サッカー、マーベル…

星野未来

物語書きでありたいと夢見る50代。ちょっと人生お休み中 好きなもの:サッカー、マーベル、ドラマ、C&K、テレビ

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【絵本動画】アオイネコ

やっと、書けたお話を動画にできました。 もうお話は書けないとおもっていたのですが、 前回ココナラで色々な方に協力いただき、どこか刺激をもらって少し糸口が見えてできるかもと思い、何とか出来上がりました。 今回はいろいろな過程が上手くいって物作りって楽しいと思える作品になりました。 自分の書いた話を朗読してもらって、より立体的に感じて、刺激をもらい修正し、イラストをもらい、更にお話としての形ができてきてくる。いろいろなパーツがうまく繋がってできた、とても貴重で嬉しい体験でした。 協力いただいたクリエーターの方に感謝したいです。 今までは過去に書いた話を動画にしてきたのですが、 この話は最近かきました。日々の思う中で感じたことを素直にかけたと思います。 沢山の人にみていただけると嬉しいです ーーーーー  story write:星野未来  Instagram @mirai_hoshino25  VOICE:日和みか子  Twitter @hiyorimikako  Illustrator:87  Twitter @rakuenja71  Instagram @87zombies -------- https://coconala.com/ アオイネコ 僕らは、運命の出会いではなかったけど、 二人で、歩幅を合わせて、不器用に歩いてきた。 夢か現実か分からないようなある日 アオイネコが現れて もう少しで寿命が終わると言った。 不思議とそれは僕の心に大きく染み付いた。 その日から手をつないで歩くことにした。 家族は増えなかったけど、二人の生活は僕には心地よかった。 子供が好きだった妻には、お母さんをさせてあげたかったが、 神様は子供が苦手な僕には親にはなれないと思ったのだろう。 その分二人の日常はゆっくり穏やかに時間が過ぎた。 ある日思いつきで、猫でも飼おうと言った。 妻が連れてきたのはあおいろの猫だった。 これで一人になっても少しは寂しくないだろう。 よろしく頼むよと頭を撫ぜて挨拶をした。 少し楽しそうな妻と、一匹。 毎日平凡に暮らした。 この先もこのままでいてくれればいい 歳を重ねると老いを意識する日がやってくる。 消えることがちょっとづつ、分かってくる。 いつのまにか眠って、気がつくと妻と一匹は近くで座っている。 日々はゆっくりと、あっという間に流れていく。 夢と現実の境が曖昧になったある日 アオイネコが言った。 そろそろいいかい? そうだね。 今日はずいぶん空が近い気がする。 風が穏やかで暖かな日に手をつないでありがとうを言った。

    • 映画『ちょっと思い出しただけ』をみた。 伊藤沙莉さんの誰でもないけど、誰でもある演技。池松壮亮さんの日常のような演技が相まって、まるで自分の思い出のような錯覚。 どこまでも夜中の街をさまよっていた記憶。 心の奥に置き去りにした感情をキュッと締め付けられたような感覚だった。

      • いいセンスだなぁと引き込まれる題名が好きだ。 いい題名を見ると嫉妬してしまう。 想像力を掻き立てる題名を見ると、勝手に話を作ってしまう。 その答え合わせが楽しかったりする。

        • 何だかJリーグ界隈が騒がしい。審判の判定、VAR、ラフプレイに起因するSNSでの色々。スタジアムでのサポーターの暴言暴行、規約違反。球団同士のプレリリースでの非難。あれっ?Jリーグってこんなだっけ?選手よりそんな色々がJリーグの価値を落としている気がする

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        【絵本動画】アオイネコ

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        • 映画『ちょっと思い出しただけ』をみた。 伊藤沙莉さんの誰でもないけど、誰でもある演技。池松壮亮さんの日常のような演技が相まって、まるで自分の思い出のような錯覚。 どこまでも夜中の街をさまよっていた記憶。 心の奥に置き去りにした感情をキュッと締め付けられたような感覚だった。

        • いいセンスだなぁと引き込まれる題名が好きだ。 いい題名を見ると嫉妬してしまう。 想像力を掻き立てる題名を見ると、勝手に話を作ってしまう。 その答え合わせが楽しかったりする。

        • 何だかJリーグ界隈が騒がしい。審判の判定、VAR、ラフプレイに起因するSNSでの色々。スタジアムでのサポーターの暴言暴行、規約違反。球団同士のプレリリースでの非難。あれっ?Jリーグってこんなだっけ?選手よりそんな色々がJリーグの価値を落としている気がする

          また作品を作ろうと思う。久しぶりに物語が紡げたと思えた。いろいろなクリエーターさん達の力で借りて、平面的だった物語が立体的に見えてくる感覚が好きだ。どんな出来になるかワクワクする。大変だけど、自分のなかで何もなくなってもやろうと思えた事なので、続けられたらいいなと思う

          また作品を作ろうと思う。久しぶりに物語が紡げたと思えた。いろいろなクリエーターさん達の力で借りて、平面的だった物語が立体的に見えてくる感覚が好きだ。どんな出来になるかワクワクする。大変だけど、自分のなかで何もなくなってもやろうと思えた事なので、続けられたらいいなと思う

          開演前の時間が好きだ。薄暗い空席が徐々に埋まり、やがて照明が落ちる。大音量で音楽が流れ、暗かったステージに眩しい照明があたる。これから始まる、目の前で起こる何かとの共有に心踊らせる。もう少し、もうちょっと、この瞬間が終わらないでと願う。その瞬間を求めて、劇場を彷徨う。

          開演前の時間が好きだ。薄暗い空席が徐々に埋まり、やがて照明が落ちる。大音量で音楽が流れ、暗かったステージに眩しい照明があたる。これから始まる、目の前で起こる何かとの共有に心踊らせる。もう少し、もうちょっと、この瞬間が終わらないでと願う。その瞬間を求めて、劇場を彷徨う。

          『あなたの夢が私の夢なの』 貴方は正しいことのように、真っ直ぐな目で私に言う。 貴方から産まれてきても、私と貴方は別の人間なのに。 貴方はそれが分からない。 貴方の夢は私は引き受けられない。 雨が降っている。 永遠に切れない関係に、私は心が遠くなっていく。

          『あなたの夢が私の夢なの』 貴方は正しいことのように、真っ直ぐな目で私に言う。 貴方から産まれてきても、私と貴方は別の人間なのに。 貴方はそれが分からない。 貴方の夢は私は引き受けられない。 雨が降っている。 永遠に切れない関係に、私は心が遠くなっていく。

          『心霊内科医 稲生知性』を観てシソンヌじろうに嫉妬した。演技の底が見えない役者さんて少ないのに。脚本も演出もスタッフも優秀なんだろうけど。久しぶりにしっかりドラマ観た。ちょっと楽しかった。

          『心霊内科医 稲生知性』を観てシソンヌじろうに嫉妬した。演技の底が見えない役者さんて少ないのに。脚本も演出もスタッフも優秀なんだろうけど。久しぶりにしっかりドラマ観た。ちょっと楽しかった。

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          【絵本動画】アオイキセキ

          昔書いた話を動画にしています。 この話も結構昔にかいて、少し直して動画にしました。 当時の抜け出せない日常の気持ちが詰まっています。 毎日の生活の閉塞感を感じている人の慰めになったら嬉しいです。 word  アオイキセキ           星野未来 いい時代が終わってしまった、 真っ黒なこの街の行き止まりで、                   彼はいつもここで絵を描いている。                  ボロボロの汚れた洋服に年齢も分からない風貌。                                                                      彼が何者なのか誰も知らない。 ただ、その人の絵には、必ず美しい青い雪が降っている。   汗ばんだ夜でも。 遠い異国の絵を描いていても。                    目の前の真っ黒なこの街を描いていても 。               彼の絵の中には美しい青い雪が降っている。 青い雪なんて降るわけないよ。 誰かが言った。                                         彼は手を止めずに言う。 降らないから奇跡なんだ。 おこってしまったら、 真っ黒なこの街のやつらがやってきて、               奇跡のままでいられない。                           だから、おこらない奇跡を描いてるんだ。 それを聞いて、ひとり、またひとりとその場を去っていく。  彼はアオイキセキを描き続けてる。     奇跡とは程遠いこの街角で、 おこらない奇跡を描き続けている。    私は、目を閉じ想像の翼を広げて心を飛ばす。    突然、街中に青い雪が降り積もって。 アオイキセキが、何もかも埋め尽くしてくれればいいのに。 そうすれば、この絶望の世界も美しくなるのに。 この真っ黒な街も、物語のような終わりが迎えられるかもしれないのに。 私はゆっくりと目を開け、立ち上がり歩き出す。             奇跡なんておきない真っ黒な街に私も溶けていく。

          【絵本動画】アオイキセキ

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          【絵本動画】アオイテンシ

          この話はもう20年位前に書いた話です。当時苦しんでいたことや感じていたことを閉じ込めた作品になりました。 沢山の人にみてほしいです。気に入ってくれればうれしいです。  世の中の事なんて何もわからないまま、あがいていた頃の気持ちが詰まっています。 word 青い空をみるとかなしい気持ちになる。 雲一つない青い空をみると悲しくないのに涙がこぼれる。 ずっと、そう思っていた。                ある日、アオイテンシとすれ違った。           振り返ったらあいつもこっちを見ていた。            その日から僕の少し離れた場所に必ずあいつがいた。 街を歩くと通りの向こうに。 洗濯をすると向かいの屋根の上に。 コンビニに入ると立ち読みしてた。 ある嵐の翌朝、おきると古いイスの上であいつが眠っていた。   アオイテンシとの暮らしが始まった。 テンシは誰かと一緒に生まれてくる。 そう言って黙り込む。 昔のアルバムを開いたらあいつがいた。 写真の隅っこに楽しそうに写っていた。 どの写真も僕は笑っていない。              その分あいつが笑ってた。 そういえば最後にいつ笑ったっけ。           笑うってどうするんだっけ。               そういえば鏡も見てない。                俺ってどんな顔してたっ け。 昔は僕だって白かったよ。 そう言ってまた黙り込む。 確かに写真のあいつは今より白かった。 どんな生活にも必ず変化は訪れる。 ある日、あの娘とすれ違った。 振りかえったらあの娘もこっちを見ていた。       あの娘は少しあいつに似てた。 最近さ、わたしがんばってるし、誕生日近いし、それにさ・・・ イヤリングのおねだりのいいわけ。 いつまでも続くそのいいわけが、僕の何かに触れた。    その日から、あの娘は僕のお手本になった。       嬉しいとき、悲しいとき、おこったとき。        素直な表情が毎日新鮮で・・・ あ、笑うってこうするんだ。 雨の夜、ずぶ濡れのあの娘を抱きしめた。        抱きしめた肩越しにあいつが見えた。 あいつはただじっとこっちを見ていた。       その日から古いイスの上にあいつはいなくなった・・・   夢を見た。あいつが言った。 そろそろ空に帰るよ。 テンシは誰かの笑顔で白くなる。 アオイテンシが空に帰ると飲み込まれて空の青になる。 空の青さは笑顔をなくした大人のテンシの色。       待てよ。まだ・・・                 言葉がでてこない。 どうして・・・何か伝えたいのに・・・       起きたらあの子が古いイスの上で眠っていた。   あの子に気づかれないように、そっと泣いた。    自分の言葉で話せない僕は誰なんだろう。 僕は僕と何処ではぐれたんだろう。 晴れた日、屋根に白いあいつを見つけた。       あいつは立ち上がり大きな羽を広げた。       青い空に白くなったあいつが吸い込まれてく。    青い空に白い羽がいつまでもいつまでも残っていた。

          【絵本動画】アオイテンシ

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          リスタート

          最後の投稿から、随分時間が経ってしまいました。 まだ人生お休み中です。 時間があればいろいろやりたいこと、やれるなぁと思っていましたが、根っからの怠け者でただ時間を浪費する日々を送ってます。 ただ自分自身に問いかける時間はありました。 仕事もなくなったときに、やりたいこと。自分に残ったものを問いかけました。ずっと思いつかずジムに通ったり勉強したり自分の気持とは違う方向に努力していました。 しばらく調子がよくなったり悪くなったりを繰り返していました。 もう疲れてしまって、全

          リスタート

          せめてもの自尊心

          自分は他の人とは違う。個性があって優れている。それが理解されないだけだ。 きっとみんな心の中でそう思っている。 自分にそう思えるものがあるとしたら、昔劇団を主宰して作品を発表し、それがいまでもよくできた作品だと思えることだ。大変だったがその時の仲間が与えてくれた影響や、居心地のいい劇団という環境が書かせてくれた奇跡のような戯曲だとおもう。 いつか、その作品が陽の目をみればいいなとおもう。 今の自分の根本はその時期に作られたと思う。小中高と死んだふりをしているような学校

          せめてもの自尊心

          50歳手前にして運転免許をとる(後)

          さて学科も進み、教習の後半です。難関は縦列駐車と方向転換(バック駐車)と高速教習です。 縦列駐車も段取りとコツがあって、教官がここ見えたらハンドル思いきり切って、こうみえたら戻して最後ハンドルまっすぐにしてといった感じで教えていただきますが、簡単に覚えられません。 言われてもイメージが湧かなくて、言われたようにやったけどできてるの?って感じです。止め終わって大丈夫ですかね?って確認してしまいます。 方向転換はいくらか理解できますが、何回かは駐車位置を直してなんとかって感じ

          50歳手前にして運転免許をとる(後)

          50歳手前にして運転免許をとる(中)

          お葬式から帰ってきてしばらくはお休みして、なんだかんだで3週間ぶりに教習所通いを再開。さてすっかり体は忘れております。。この頃から教習でハンコがもらえないことが続きます。ハンコがもらえないと追加教習でお金がかかります。教官の『もう1回復習しておきましょうね』の声に落ち込みながら教習車を降ります。必死にハンドル回して、喉がカラカラになって教習終わった時にこう言われると本当に落ち込みます。大体こんなときはもう一時間やってもできる気はしません。                 教官

          50歳手前にして運転免許をとる(中)

          50歳手前にして運転免許をとる(前)

          まさか、50歳手前で本当に自動車学校にかようことになるとは。。。人生何がどうなるかは分からないと思います。同じ境遇の方の参考になればと思います。 自分は東京で就職、電車生活で、不自由は感じず運転免許の必要性は感じてなく、多少の不便もそんなものだと思い、あんな危険なもの怖くてのれない、一生取ることはないと思っていたのです。結婚し嫁が車と共にやってきて、すっかり、どこに行くにも車になりました。しかし嫁ばかりに運転でずっと言われ免許とってよと10年近く言われ続けていました。嫁は田

          50歳手前にして運転免許をとる(前)