【レースレポート】2023ニセコクラシック 150km Age35-39 9位

レースまで

今年は昨年のオフに年間のトレーニング計画を作成した.ニセコクラシックはシーズン前半のレースでA(最も高い)の位置付け.つまり,このレースに向けて練習計画を組み立てた.年末のランニングで腸脛靭帯炎を発症し,2週間ほどトレーニング開始が遅れたものの,その後は順調にトレーニングを積み上げられた.毎日4時半から2時間程度の練習と休日のロングを基本とし,4月ごろからL4以上の強度を加えて徐々に強度を上げていった.1週間の走行距離はだいたい500kmくらい,時間は15〜17時間くらいでCTLは100〜110程度.CTL130くらいまで上げていきたかったが,回復が追いつかない感じがして無理だった.競技歴が短く,ベースがまだ足りていないからなのかもしれないが,もっとトレーニングや回復を見直す必要があるかもしれない.
今シーズンのレース成績は,3月のはりちゅうでオープン3位,同じく3月の西チャレは最終周で千切れて17位くらい,4月の西日本ロードで5位になりE2に昇格.5月の広島県サイクルロードレースでは,森林公園を8周回(98km)走り,先頭集団に食らいついて9位だった.
5月ごろから徐々に上がってきている実感があり,チーム練では100km走った後でも20分300W出せたし,ソロでも20分305Wで走れてほぼ自己ベストが出せた(FTP:295W,PWR4.6).
このPWRではニセコの登りでついていけないことは明白だが,現状ではこれが精一杯.できるだけ脚を溜めて後半の上りに挑むしかない.
2週間前から練習時間を少なくし,主にZwiftでレース強度の練習を2〜3日に1回ずつ繰り返す.5週連続で参加した火曜日のイケゴリパークは毎回千切れそうになりながら,なんとか先頭集団でゴールしていたが,先頭で展開したり上位でゴールするするところまではいかなかった.レース週の木曜日にLT強度の練習をしておしまい.金曜日は移動のためフルレスト,土曜日は1時間程度のサイクリングをして,レース当日のコンディションは良いと感じた.

機材

フレーム:Bridgestone RP9 サイズ510
コンポ:Dura-ace R9200(リアディレイラーはUltegra)
クランク:Dura-ace 54-40
スプロケ:Ultegra 11-30
ホイール:フロントDURA-ACE WH-R9270-C50-TL,リア同C36
タイヤ:コンチネンタル GP5000 CL(Vittoria ラテックスチューブ)
ペダル:Favero Assioma DUO
サドル:S-WORKS POWER WITH MIRROR SADDLE 143mm
ハンドル:シマノプロ VIBE AEROCARBON COMPACT SUPER LIGHT 400mm
ヘルメット:OGK kabuto R2
シューズ:S-works Ares 43

Bridgestone RP9

補給

天気:気温15〜22℃くらい,晴れ
ボトル1:750ml(ACTIVIKE グランフォンドウォーター)
ボトル2:750ml(ACTIVIKE スピードウォーター)
固形物:ロールパン(ブルーベリージャム仕込み)2個
ジェル:WINZONE オレンジ味(カフェイン入り)2個,アミノバイタル パーフェクトエネルギー130g 1個

*アミノバイタルのパーフェクトエネルギー以外は完食.途中で水を1本補給で受け取ったが,なくても大丈夫なくらいだった.WINZONEのオレンジ味は美味しくてかなり優秀!

前日までと当日朝

前々日の夕方に神戸から新千歳へ飛び,新千歳で1泊.翌日の9時くらいにレンタカーでニセコに向かい,13時くらいに受付会場に到着.無事受付を済ませ,会場の駐車場で自転車をシーコンから取り出す.16時には85kmに出場するキャプテンのバイクを預けるので,14時半くらいからコースの前半を1時間ほどサイクリング.アップダウンばかりで不安が一気に増した.
その後倶知安駅近くのホテルまで自走で戻り,夕食.金曜日の朝食からカーボローディングのため白ごはんの量を増やしており,一度おかわりして満充電(ビール飲むのはいつものことw).9時前には就寝.3時まで結構ぐっすり眠れて,寝起きはスッキリ!前日に買ったパンとおにぎりどちらを食べようか迷ったけど,その時の気分でレーズンパンをチョイス.金曜日からカフェインを絶っているため,持参したカフェインレスのインスタントコーヒーを飲んだ.
そんなこんなで4時半にはホテルを自走で出発して5時頃到着.コントロールラインを通過して荷物を預け,バイクを置いてスタートを待つのみ.
気温は15℃くらいあったが,風が強くて半袖ジャージでは震えた.ジャケットは荷物と一緒に預けてしまっているので,耐えるしかない.こういう時にサポートの人がいるといいなと思う.

レース

コース

0-30km

ウェーブスタートという特殊なスタート.年代別に1分の時間差でスタートし,リアルスタートまでにひとつの集団になる.セブンイレブンを左に曲がり,その後180°左に折り返して登り始めたところがリアルスタート.
ここから10kmくらい登り基調.集団の中でいると4倍くらいで進んでいく.ほとんどdropする人はいないので,集団の中でできるだけ脚を使わないように集中する.下りになると集団が伸びるので,隙間を見つけながら徐々に前方に上がる.集団の先頭が見えるくらいの位置までは上がれた.

パノラマライン

パノラマライン登り

大集団でパノラマラインに突入.試走をしていなかったため,パノラマラインに入ったことが分かっていなかったが,10分くらい登ったところで周りの会話からパノラマラインを登っていることに気づく…
入りは4倍くらいだったと思うが,KOMが近づくにつれてペースが上がり,後半は4.5倍くらい.千切れるほどではないが,脚に乳酸が溜まった感覚はあった.
下りは85kmを超える高速ダウンヒル.ただ,道は広くコーナーも緩いため難易度は低く,前へ上がっていく(stravaのsegmentでは2位だったw).

パノラマライン下り

70-115km

下りきったとことで補給所があり,そこでトイレストップする人も(20-30人くらいいたみたい).自分はゴールまで大丈夫そうだったのでスルー.紳士協定で集団のペースは緩み,合流後にペースが上がったところでニュートラルが入る.85kmの集団で落車が発生したとのこと.落車現場を通過する際に流血と道路脇で横たわっている人が見えて血の気が引いた…(キャプテンも巻き込まれたらしいが,集団復帰して2位はさすが!).
その後平坦は淡々と進み,名駒の登りで一気にペースが上がる.4分弱の登りを5-7倍で進む.キツいが短いので耐えるのみ!と登っていると,前方の走者が左に寄ってきてハスってバランスを崩し,脚つき.集団から一気に遅れ,50m程度離される.必死でダンシングするも,登り切るまでに追いつかず,下り区間も必死で踏んでなんとか合流.かなり脚を使ってしまい,新見の登りまでに少しでも回復させようと集団内で身を潜めた.

名駒の登り

新見の登り

入り口から一気にペースアップ.パワーメーター見る余裕なし.サラ脚でも付いていけないほどのオーバーペースであり,2分程度で諦める.300wくらいで登っていると徐々に抜かれていくが,途中でついて行けそうな2人組が抜いていったので後ろにつかせてもらう.右折するまでの区間は12分56秒で291W.右折してから11分が247W.合わせておよそ24分.トップの田中さんが21分30秒なので,2分半の差.今後この差を埋めないと先頭集団で勝負できないのか…

新見の登り(右折まで)
新見の登り(右折からKOMまで)

135kmからゴール

新見の登りを下った後も,登りは続く.下り切ってから10分程度の登り.287W9分50秒.強く踏むと両大腿が攣りそうになり,騙しながら踏む.なんとか千切れないようにと気持ちで付いていった.集団の利もあって,前方の集団から落ちてくる人をキャッチしながらなんとか最後まで食らいつきゴール.
結果は年代別9位.

下り切ってからの登り


反省

錚々たるメンバーの中で当然といえば当然の結果.ヒルクライム能力が絶対的に足りない.100km走った後でも,20分5倍から5.5倍くらいで踏める力が必要かな.
途中で脚を付いて集団を追いかけたことで脚を使ってしまったけど,結果に変わりはなかっただろう.
練習時間の中でSST〜L4領域の時間を増やすこと,体幹の筋力強化をすること,回復をもっと早める方法を確立することなどが必要と思う.
苦手なことから逃げていてはダメだな…
来年は家庭の事情で出場できるか分からないけど,継続的に頑張っていこう.


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