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瞳は暗く
影を宿して
鳥肌の浮いた腕を
庇いもせずに


冷えた街に
乱反射する灯り



瞳を閉じていても
思い出すことは容易い

はっきり刻まれた
想い紡ぐ言葉

幸せを探していた のは
こんなにも長い間 だったのに
手にした途端
粉微塵に砕けた


きみは
余りにも
さらりと
まるでいつもの顔のまま


ぼくの息
だけが
青褪める






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