心はバランスをとるー認知整合性ー
人はバランスをとろうとする
そしてジレンマする
社会心理学から
今日は認知的整合性について
わたしなどは
旅行に行ったあと
お金をたくさん使ったけど楽しかったし
まあいいかと
「損した」という認知に対して
「楽しかった、だから得した」という
認知で
バランスを自然にとってたりします。
子供の話ですが、
購入したい、とても欲しいオンラインゲームが2つあって、両方は手に入らず
一つ選ぶ際、もう一つはきっと自分にはつまらない、あわないといってる場面にでくわしたりすることもあります。
認知的不協和理論という心理学用語があります。
矛盾する認知を抱えた状態
これはつらい、不快な状態です。
フェスティンガーの仮説で
人はその矛盾を解消するほうに変化するというのがあります。
酸っぱい葡萄というイソップのお話。
高いところにあって手に入らない葡萄を
きっと酸っぱくて不味いと思い込むキツネの話。
これは精神分析学、S.フロイトの提唱する防衛機制の中の合理化に当たるともいえ、
認知にぐっと圧力がかかり、
無理に納得したり、ごまかしたりにつながるともいえます。
また、フェスティンガーの実験に
報酬を渡して
つまらない単純労働をしたあと、他の人にとても楽しかったと伝えるようすると
報酬を少なく与えた方がより大げさに楽しく伝えたというのです。
これ面白いですね。
矛盾や葛藤が高いほどより反動が大きくなるというのでしょうか。
東洋医学などでいえば陰が極まって陽となるみたいな
バランスが崩れるほど反動、反対の大きなエネルギーが生じる。
外からみると
どこか天の邪鬼のような
フロイトの防衛機制の中の反動形成にも通ずる気もします。
自律神経やホメオスターシスのように
社会のなかで心の陰陽、バランスをとる仕組みはとても興味深いです。
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