気になっていたこと。バイオプラスチックってサステナブルなの?
こんにちは。LemoのSatokoです。
環境月間である6月はInstagramを中心に、今まで以上に環境問題について発信しています。
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バイオプラスチックについて考えてみた
今日はずっと気になっていた「バイオプラスチック」のサステナビリティについて考えていきたいと思います。
まずバイオプラスチックとは、「生分解性プラスチック」と「バイオマスプラスチック」の総称として使われています。
「生分解プラスチック」とはそのままの意味で、生分解性のあるプラスチックのこと。
「バイオマスプラスチック」というのはサトウキビやトウモロコシなどの植物をつかったポリ乳酸からできたプラスチックのこと。
それぞれのサステナブルなところとそうではないところをチェックしてみます。
生分解プラスチックのサステナビリティ
生分解性プラスチックは、埋め立て地や海などの自然界に出てしまったときに、プラスチック汚染しないという点がサステナビリティを期待できる点です。
たとえば海洋プラスチックの45%以上を占めるとされる漁具がこの生分解性プラスチックであれば、これほどの海洋プラスチックは残らなかったのに…と思いますよね。生分解性プラスチックは歴史が浅いので幻想ですが。。
そういった自然界で使われるプラスチックは必然的に生分解性が求められると思います。
ただ「生分解するからサステナブル」というのはちょっと難しいところです。
もちろん従来のプラスチックとは比べられないほど環境汚染を抑えられると思います。
ですが、生分解するといっても「どんな環境」で「どれくらいの時間必要」かが重要になりそうです。
土中では分解しても水に分解しないものが海に流れてしまったら意味ないですよね。
生分解プラスチックのすべての原料は植物由来だけではなく、石油由来のものもあります。すぐに分解するわけではありません。
分解する前に海洋動物の胃の中に入ったなら意味ないですよね・・
調べたところによると
プラスチックゴミ問題でよくあげられるのは海洋プラスチックですが
水環境で分解されるのは、生分解性プラスチックの中でもごく一部だそう。コンポスト環境ではだいたい分解されるものが多いのですが、土壌環境では分解しにくいものもあります。
また家庭でコンポストできないサイズ感の「生分解プラスチック」製品は、結局捨てられてしまうのではないか・・という懸念も。
バイオマスプラスチックのサステナビリティ
バイオマスプラスチックは石油ではなく植物などの生物資源を原料にしたもの。
原料が植物ということで、枯渇資源である石油の使用量削減、採掘時の環境負荷削減、植物栽培中のカーボンニュートラルが期待されています。
でも石油由来でないことに特化しているので、生分解性の有無はそれぞれ。
バイオマスだからといって土に還るわけではないのです。原料はちがえどプラスチックですね…!
なので自然界に流出した際の環境汚染は従来のプラスチックと変わりないといえます。
ただ生分解性がない分、耐久性が求められる繊維や電気機器、自動車などには重宝されるプラスチックです。
どちらもベターな選択
「生分解性プラスチック」も「バイオマスプラスチック」も従来のプラスチックと比較するとサステナブルといえるメリットがありました。
現代ではプラスチックでないと販売できないものが多くあり、プラスチックの世界なんで正直想像が難しいですよね。
そんな中で、バイオマスプラスチックが選択肢としてあるならばベターな選択であるといえますね。
ただ用途や使用後の廃棄方法(コンポストができる環境なのか)も考慮する必要がありそうです。
もっともサステナブルなのは
とはいえ生分解のスピードや、製造~廃棄までの環境負荷を考えると
やっぱり1番は自然素材を選ぶことが必要だと思いました。
そして今持っている物をできるだけ長く使い、廃棄量を減らすこと。
一消費者として、小売店としてできることをやっていきたいと思います。
今回も読んでいただきありがとうございました!
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Lemo オーナー プロフィール
2020年頃から環境問題に興味を持ち始め、環境問題について発信をはじめる。
学生時代からファッションに関わる仕事をしていたが、甚大な環境汚染を引き起こしているアパレル産業に加担している自分と、美しい地球を守りたいという思いの不一致にジレンマを感じるようになり
2021年8月、環境にやさしい暮らしを広めるためサステナブルな日用品を集めたオンラインストアLemoをオープンさせる。
2022年1月エシカルコンシェルジュ修了。
2022年にはLemoが環境にやさしい暮らしを始めるきっかけになればという思いから、オリジナル商品の生産をスタート。
ゴミを減らし循環させる生活を広めるため、2023年よりLFCコンポストアンバサダーとなり、コンポストの普及にも努めている。
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