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6月は環境月間。改めて環境について考える1ヶ月に!気候変動について知ろう。

こんにちは。LemoのSatokoです。

6月5日は国連の定める「国際環境デー」であり
日本では環境基本法が「環境の日」と定めています。

環境基本法は「環境の日」を
事業者および国民に環境の保全についての関心と理解を深め
積極的に環境の保全に関する活動をする意欲を高める日
としています。

国、地方公共団体等において、この趣旨にふさわしい行事等を実施することを推奨し、平成3年度から6月の一ヶ月間を「環境月間」としています。

環境月間にあわせて全国で様々な行事が行われており
世界各国でも、この日に環境保全の重要性を認識し、行動の契機とするため様々な行事が行われています。

Lemoでは普段から気候変動の現状やわたしたちが地球のためにできることを伝えることに努めていますが、
今月はさらに力を入れて環境問題について伝えていきたいと思っています。

環境月間に改めて考える、環境問題

環境問題と一言で言っても、環境問題にはさまざまな問題があります。

気候変動は止まることなく深刻化し続け人類の命は危機的状況ですし
人口増加に比例して悪化していくゴミ問題や食糧問題、家畜の環境負荷の問題もあります。
工業型農業による土壌汚染や乱獲漁業による海洋生物の減少。
環境問題の深刻化は国家間の争いにも発展します。

今月は読みやすいよう少しずつ、分かりやすく、各問題についてお伝えできればと思います。

気候変動の現状

気候変動はティッピングポイント(気候変動が後戻りできなくなる臨界点)を目前にしています。
本当に時間がない。そんな状況です。
気候変動が原因で世界中で起きている異常気象や災害についてみていきましょう。

気象庁が発表している異常気象発生地域

温暖化・熱波

以前は気候変動ではなく「地球温暖化」といわれることが多かったと思います。
ですが、現在は温暖化だけでなくさまざまな異常気象によって地球が悲鳴を上げているので「気候変動」と多く使われ、さらに気候変動がもはや危機であることから「気候危機」ともいわれています。

気温が高い状態が長期化すると、気候のパターンが変化し、通常の自然界のバランスが崩れ、異常気象が発生し、多くの命が危険にさらされます。

日本でも熱中症など暑さが原因で亡くなる人も増えています。

欧米を中心に熱波も多く観測されています。
昨年米国では3億人の人口のうち1億人が注意報や警報下にあり、欧州でも熱波の被害が多発しました。
ポルトガルでは昨年7月に47℃、スペインでも43℃を記録し、スペインとポルトガルだけでも1,700人以上の死者が出たとWHO(世界保健機関)が発表しています。

豪雨・洪水

日本人でも豪雨の回数が増え、規模が大きくなっているのは誰もが感じているはず。
それも気候変動が原因。

気温が上昇することで蒸発する水分が増加し、より激しく破壊的な嵐を発生させ、洪水をもたらします。
熱帯性暴風雨の発生頻度と勢力は、海の温暖化にも影響され、ハリケーンや台風は、海水の温度が上がっていることによって勢力を増しています

日本でも毎年のように豪雨被害が発生していますよね。
世界各地で発生しており、国土の1/3が水没したパキスタンの洪水は記憶に新しいです。
パキスタンでは昨年7月の平均降水量は過去30年の平均値の約3倍にもなり、人口約2億2000万人のうち約3300万人が大雨や洪水、土砂崩れといった被害を受け、住宅や農地が浸水。
確認できただけでも約1300人が亡くなり、水牛、牛、羊などの家畜も70万頭以上が死に至りました。
報道はされなくなっても、被害が終わったわけではありません。
パキスタンではいまだ多くの人々が避難生活を送っています。
子どもを含む1000万人以上の人々は依然として安全な飲み水が手に入らず、
病気になる恐れのある水を飲み、使用するしかありません。

干ばつ

一方では干ばつも非常に深刻です。

気候変動によって、より水資源が不足している地域が増えています
地球温暖化は、もとから水が乏しかった地域の水不足を悪化させ
農地の干ばつ、農作物の収穫に悪影響をもたらしています。

さらに干ばつは、大陸の広範囲にわたって数十億トンの砂を運ぶ破壊的な砂嵐を引き起こす可能性があるそうです。
砂漠が拡大し、農作物を栽培できる土地が減少しており
多くの人々が常に十分な水を得られない危機に直面しているのが現状です。

南米だけでなく、欧米でも深刻です。

海面上昇

水温の上昇に伴って水が膨張するため、温暖化によって海の体積が増加しています。

氷床が溶けることでも海面が上昇しどんどん砂浜が少なくなっており
沈没するリスクの高い都市が増えています。
世界の海面上昇は全体の4分の1が氷床の融解によるものとされ、この比率は90年代から5倍に増えているそうです。
温暖化が一定の水準を超えれば、将来的に段違いの海面上昇を引き起こす恐れもあると指摘されています。。

また海面上昇は浸水被害だけでなく、海水が地下水に侵入してしまうと飲用水や農業用水などの淡水の確保にも悪影響を及ぼします。

島国である日本にとって海面上昇は致命的
環境保護団体グリーンピースの発表した海面上昇と高潮のシミュレーションでは、このままだと2030年には日本全国で600万人もの人が、浸水や冠水の影響を受ける可能性があるとされています。

海面は、1901~90年に比べ2.5倍の速さで上昇しており、2100年までに最大1.1 mも上昇するといわれています。なお海面が1m上昇した場合、現在の砂浜9割が消える想定です。。

すでに全国で海岸が後退しており、
九十九里浜では2015年までの54年間に、海岸線が最大で90メートル後退。
海水浴場は36カ所から18カ所まで減りました。(2018年時点)
鎌倉海岸でも10年で20m後退。
唯一車で走れる砂浜として人気のなぎさドライブウェイも砂浜は1986~2009年に平均で年約1メートルのペースで削られ、場所によっては約20メートル幅が狭まっています。
波による浸食や地球温暖化による海面上昇が一因で、近い将来走れなくなる恐れもあると報じられています。

また後日詳しく投稿しますが、海水温度の上昇によるサンゴの死滅も深刻です。

気候変動の要因とは

ご存知の方も多いかと思いますが、みてきたような異常気象を引き起こしている原因は、温室効果ガスの排出です。

石油や石炭などの化石燃料の使用による二酸化炭素の排出、畜産業や農業に使用するための大規模な森林伐採などによる森林減少によって
温室効果がどんどん高まっています。

IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change:気候変動に関する政府間パネル)では
2021年の報告書でついに「地球温暖化の原因が人間にあることは疑う余地がない」と断言されました。

IPCCは多くの科学者や政府が参加し、多くの科学論文を評価することで透明性と妥当性を持った報告書を作り上げており、とても信頼性のある報告書です。

気候変動を止めるためにできること

1.5℃の約束

いま世界で目指しているのは2017年に発効した「パリ協定」の約束を守ること。
パリ協定では「世界の平均気温上昇を産業革命(1850-90年基準)以前と比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をする」というものでしたが
その後2021年のCOP26で2℃では不十分すぎるという理由から「1.5℃にとどめる努力を追求」することに世界の国・地域が合意しました。

この1.5℃目標の実現には、世界の温室効果ガスの排出量を2030年までに10年比で45%減らし、50年には実質ゼロにする必要があります
かなり厳しい状況であり(特に日本は取り組み不足で世界各国から批判されています)大幅な脱炭素化が求められます。

そのため、いま世界では「脱炭素」に向かって舵が切られているのです。

温室効果ガスの排出源について知らないと、脱炭素への取り組みも始められないと思いますので、脱炭素については原因を詳しく掘り下げた後、取り上げていきます。


本日はまず「気候変動について知る」ため、世界の現状をお伝えしました。
動画もパッと見れる短くて分かりやすいものをチョイスしましたので、ぜひあわせて見ていただけると嬉しいです。


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Lemo オーナー プロフィール

Satoko

2020年頃から環境問題に興味を持ち始め、環境問題について発信をはじめる。
学生時代からファッションに関わる仕事をしていたが、甚大な環境汚染を引き起こしているアパレル産業に加担している自分と、美しい地球を守りたいという思いの不一致にジレンマを感じるようになり
2021年8月、環境にやさしい暮らしを広めるためサステナブルな日用品を集めたオンラインストアLemoをオープンさせる。
2022年1月エシカルコンシェルジュ修了。
2022年にはLemoが環境にやさしい暮らしを始めるきっかけになればという思いから、オリジナル商品の生産をスタート。
ゴミを減らし循環させる生活を広めるため、2023年よりLFCコンポストアンバサダーとなり、コンポストの普及にも努めている。

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