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パラダイスに着陸する前-詩-

窓から見えた景色に

私はワクワクした

海岸線が見え

波打際の2本のラインが

自由な曲線を描く

青と白の海岸線

透明度の高い海が織りなすハーモニー

冬だというのに

照りつける太陽が眩しくて

そこは明るい光に包まれ

陽気さが漂う

今そこへ降り立とうと

飛行機はゆっくり高度を下げながら

旋回している

この胸の高鳴りはどこまで響くのだろう

雲の上で回転しながら

踊りだす

初めて行く街に

魂が喜んでいる

この街に来る前の事件に巻き込まれたことでさえ

小さく思えてくる

導かれるようにた辿り着く

そこは私のパラダイスだった。


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この詩は、1992年のロンドンの爆弾テロに巻き込まれた直後、ロンドンを離れてバルセロナ行きの飛行機に乗り、バルセロナ上空から下を見下ろした時の心境を書いたものです。



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