映画備忘録3 『ほとりの朔子』
いわゆる「ジュブナイル」もので、子供と大人の狭間的な存在である少年/少女が、ある場所に向かい、そこで様々な体験をして成長し、もとの場所に帰ってくるまでを描く。同じ系譜の物語として、『ザ・ビーチ』『美しき冒険旅行』『スタンド・バイ・ミー』『哀れなる者たち』『千と千尋の神隠し』『思い出のマーニー』『君たちはどう生きるか』等々があげられる。(宮崎駿監督はこのモチーフが得意らしい)。
水辺という場所は古来から、俗世と冥界をつなぐ境界として知られてきた。ゆえに、あの世へと繋がる川に遺