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激変の10年

離島に住む双子の母、レモンソルターです。

毎年この季節になると思い出します。

10年前、既に震災の1週間前ぐらいの時期には何度か小さな地震が起きていたような気がします。

それは予兆だったんですね。後から思えば。

震災で津波が起き、原発の事故が起き、この出来事は人生を変えました。
自然には抗えないことも思い知らされました。
人間の恐ろしさも知りました。
人間の優しさにも触れました。

私は神奈川にいたので、当事者といえば当事者ですが、東北の方ほどの思いはしていません。
それでも人生を変えたこの出来事を綴っておこうと思います。

2011.3.11当日のこと

当時のブログにこんなことを書いています。
トランペットの講師をしていました。
いくつかのラッキーも強調しています(笑)

抜粋ですが、以下本文です。

<今日のできごと>

家から電車で30分の場所に
レッスンへ昼過ぎに出かける。

今日はジーンズにスニーカーというスタイルで出かける。
いつもはブーツなのに。(ラッキーその1)

駅に着き、いつも買わないメロンパンをひとつ買う。(ラッキーその2)

一人目のレッスンが終わり、15分休憩。
いつもはこの休憩では何も食べないのですが
買ったメロンパンを食べる。
これが腹もちがよく、後に功を奏すことになりました。

2人目のレッスン中、大地震発生!

生徒さんと一緒に身ひとつで外に避難。
ビルにヒビが入り建物の粉が落ちたり、窓ガラスが割れている中でした。
こわかった・・・

第2波は避難中に発生。
歩けないほどでした。

避難してしばらくして落ち着いたころをみて
楽器やその他荷物を取りに行って、再び避難。

レッスン再開の気配もあったけど、
ビル自体が封鎖になり本日は緊急休講でした。

さて、この時一緒になった先生2人。

普段は話さないのですが、話してみたら同い年!
しかも同じエリアに住んでいるということで、一緒に歩いて帰宅!

靴屋さんが開いていたので、2人は歩きやすい上履きを購入していざ出発!

でも電車で30分!どうする!?
とりあえず線路沿いに行きました。

行きました・・・が・・・
道を間違えて逆に江の島方面に一駅行ってしまいました!!!

途中の交番で道を尋ね、そこから大通を沿っていざ再出発!!

パニックで鳴りっぱなしの踏切。
電車止まってるのに。
鳴りっぱなしの踏切をくぐりました。
東海道の線路6本くらいを渡りました。

途中でおいしいパン屋さんをみつけ、
巷で有名なクッキーの自動販売機をみつけ、
なんだかんだ楽しんでました♪(ラッキーその3)

・・・でも道のりは思った以上に遠かったです。

2時間かけて2駅分・・・

途方にくれてタクシーを拾おうと思ったけど、
どれもこれもお客が乗っている。

とりあえず大通りをあきらめ、駅に向かうと
友達が「ここでおいしい家庭料理屋さんしってる!」というので
そこを覗くと、やはり閉店。。。

でもそこのママも帰れないらしく、事情を知って、温かく迎えてくださいました。(ラッキーその4)

そしてそこではおいしいケーキとお茶のセットを出して下さいました。
すっかり心も温まり、再出発。
もうこの時点で18時半くらいでした。

駅前のタクシーは行列。
しかも一向に来る気配ありません。
風も冷たくなるばかり。

並ぶのはあきらめて、はす向かいにあったケンタッキーで時間をつぶすことにしました。

さぁー道を渡ろう!!とした瞬間!!

なんと空車タクシーが目の前に現る!!

タクシーの行列をさておき、そこで拾って乗れたのでした・・・(ラッキーその5)
視線が痛かったけど見ないことにしました。

そこからの道のりは長かったですが、
運転手さんも気のいいおじさんで、燃料入れてきたばかりなんだよー!と笑い、
なんだかラッキーでした。笑

結局、出てから6時間。

無事に自宅に着きました。

最後はあまりの混雑で途中で降りて歩きましたが、
どうってことはありません。

タクシーも3人で乗ったので4,000円ほどで済みました。

23区内はメトロ動きますが、郊外に抜ける電車はアウトですね。

あ!!!いま!いま余震がまた!!!!!

今日寝れないよー・・・・・・

震災後の数日のこと

2週間以上は震度2~3の余震が続きました。

原発爆発事故が起きました。
これは10年経った今でさえ、大きな影響を及ぼしている一件です。
私はこの街には長く住めない、と地方移住を考えるいちばんのきっかけになりました。

②その影響で輪番停電がありました。

我が家は大病院の近所だったので停電は免れました。

この頃、街のライトも一気にトーンダウンし、
日頃のライトがいかにまぶしいのか、わかりました。

(ずっとこれぐらいでいいのに)

と思っていました。

お店の食糧の棚がすべて空になりました。

お見事というか、あの光景をみてただ驚きました。
入荷も止まっている状態で、買い占める。

都会は消費が多いのだと思いました。
土地に対して人口が多く、生産より消費が上回るのです。
これも後に地方移住を考えるきっかけになりました。

移動は徒歩で!
遠方は無理ですが、できるだけ徒歩で行くようになりました。

都会の電車はすぐに止まり、こんなときの混雑がものすごいので、歩ける対策をしっかりしました。

・リュックとスニーカーで出かけること
・出かける地域の地図を持ち歩くこと
・日頃から徒歩コースを確認すること

あまり知らなかった土地の一面を見られて、とてもよかったです。
歩くのがこの後に趣味になり、仕事先の2駅ぐらいを歩いて散策するようになりました。

私にできることは何だろう?

音楽には絶大なパワーがある!

と当時のブログで断言しています。
今もそう思います。

昨今のコロナウイルスはもう騒がれてから1年経ちます。
コロナに限らず、ウイルスは強いので生き延びるために様々な方法で生き永らえるでしょう。
今日も変異株の発見がニュースになっていますが、予期できていることだと思います。

余計な感染は防がなくてはなりませんが、
ウイルスの存在を受け入れつつ、共存しましょう。

そして心を満たす音楽の存在に勇気づけられる人がいる限り、私は音楽をやり続けようと思います!

震災の対策を忘れずに!

街の対策と田舎の対策は優先順位が違う、と最近思います。

街に住む方は、とにかく食糧と水の確保は最優先になると思いますので、備蓄の確認が必要です。

私の住む島では、まず山と海が近いので
土砂と津波対策が最優先になります。

例えば、長靴と浮き具です。

地域にあった対策を、これを機に今一度、確認しましょう!


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