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アイのない恋人たち 9話 最終回 感想

noteに感想を書く連続ドラマは、
最終回が終わるまでは見直したりするので録画を取っておきます。

最終回がつまらなかったら全部消しちゃうのですが、このドラマはまた一年位経ったら、もう一度見たいなと思わせるものでした。

心に沁みて面白かったです。😀

人間の屈折したところ、素直で可愛らしいところがまっすぐ描かれていました。

♥️✨♥️✨♥️✨♥️

真和(福士蒼汰)が選んだ女性はブックカフェの絵里香(岡崎紗絵)でしたね。

稲葉愛(佐々木希)はマドンナらしく魅力的でしたが、一度は真和を振っているし、子供がいます。

真和はこれからが脚本家としてやっていく正念場なので、愛の息子の父親になるのは責任が重すぎます。

真和が今回、連ドラを最後まで書き終えることができたのは、絵里香の魔法の言葉「あなたなら書ける!」があったからです。

高校生からの夢である仕事の成功へ向けて、絵里香の存在は欠かせないのだと思います。

絵里香の初めての恋が成立して良かったです。

絵里香が(理屈抜きにメロメロに好きになっちゃった)って感じはよくわかりました。

でも真和が絵里香に対して(理屈抜きにメロメロに好きになっちゃった)とは思えなかったです。

そこは稲葉愛と今村絵里香を並列に描きすぎていたからかな?と思います。

絵里香に着地するなら、もっともっと真和と絵里香の二人のことを色濃く描いて欲しかったです。
そこが唯一、物足りない点です。

他の二組のカップルの方が濃密に描かれていました。

✨♥️✨♥️✨♥️✨


絵里香に告白した真和の言葉が濃密過ぎて、そこは引いてしまいました。

「好きです」「付き合ってください」くらいの、
これから始めていく感じがちょうど良く思える距離感に見えたから。

✨✨✨

真和「俺も感謝してる。あなたと出会えなかったら連ドラ最後まで書くことができなかったし、子供の時に俺を捨てた母親を許すこともできなかった。」

絵里香への感謝の気持ち。これはすごくよくわかります。

流れから振られたと思い込む絵里香に

真和「俺と付き合ってくれないの?」

この時の真和の悪戯っぽい笑顔が素敵でした。

しかし、

真和「あなたに会わなかったら、今から言うこと一生言えなかったと思う。愛してる。俺は今村絵里香を愛してます。愛に溢れたあなたを俺はこれから一生愛し続けたい。年取ってあなたが膝が痛くなったら病院の待合室で膝をずっと撫でてあげたい。そんな人生をあなたと送って、最期はあなたに看取られて死にたいんだ。」

一生愛し続けたい、とか、最期はあなたに看取られて死にたい、とか
言葉が重すぎてロマンティックな気持ちにはなれませんでした。

そこまでの気持ちに今の段階で真和がなったというなら、もっと真和と絵里香のことを濃密に(体の関係とかではなく)描いて欲しかったです。

でも真和は脚本家で口が上手いキャラという設定ですよね。

文章が上手い人は口下手だったりすることも多いけど、真和はしょっちゅう上手いことを言います。

富田栞(成海璃子)にも多聞(本郷奏多)に対する栞の存在意義を本の栞になぞらえて、上手いことを言っていました。
その後、口説いて水をぶっかけられましたが(笑)

なので、せっかくの告白なので、絵里香を感動させるために少し大げさに言ったのかな?
と思うことにして、自分を納得させました。

他の方の感想をざっと読んでも、絵里香を一生愛すると言い切るほどの真和の気持ちは見えなかった、というのがやはり多かったようです。

好きです、くらいのテンションでは軽すぎて盛り上がらないと思ったのか?

絵里香を中心に書きすぎたら、稲葉愛と絵里香のどちらを選ぶか?という問いの答えが容易すぎるから?

なんて脚本家(遊川和彦)の思惑を考えてしまいそうです。


照れている絵里香が可愛いです。

♥️✨♥️✨♥️✨♥️

絵里香との恋愛が成就した後で、
多聞、雄馬と母校での友情の馬鹿騒ぎとチェリーを歌うシーンがクライマックスに。

初回の冒頭も高校生の頃の三人のシーンでした。
(夢を語り合いチェリーを歌い、再会を約束して別れる。)

このドラマの肝は友情に重きを置いて描きたかったんではないかと思います。

絵里香、栞、奈美(深川麻衣)、そして稲葉愛の女の友情も素敵に描かれました。

都会に住み、孤独で友達がいなかったアラサー七人の群像劇が不器用で温かく描かれていました。

✨♥️✨♥️✨♥️✨

ところで。

真和は絵里香に「あなたに会わなかったたら今から言うこと一生言えなかったと思う。愛してます。」と言ったけど、

高校生の真和が稲葉愛に日記で書いていましたね。

「俺は誓う。稲葉愛だけを一生愛す。俺の未来の妻。永遠に一緒にいる運命の人。」

ぎゃーやっぱり大げさなこと書いている。

確かに口に出したのは絵里香だけだけどさ。

大げさに上手いこと言うのは真和のキャラでもあるんですね。😀

「もしかして私、今振られてる?」

察知して言った愛が切なくて可愛かったです。

♥️✨♥️✨♥️✨♥️

3組のカップルが結婚へ向けて成立しました。

「ここにいる。」
未来は開いている。

その節目として、登場人物全員がいろいろもめてトラウマになっていた家族の問題を、向き合って和解していきました。

地に足がついた血の通った温かいドラマだったと思います。

♥️✨♥️✨♥️✨♥️

読んでくださり、ありがとうございました😊

また感想を書きたいと思うドラマに出会えたら良いなと思います。






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