近頃脱コロナっぽい流れですが、相変わらずアルコール消毒液は店頭に置いてあったりします。
まあ、多少面倒でも効果があるなら、というのはあるのですが、個人的には『物を介した感染』の割合は低いのではないかと考えています。
(たしかCDCもそう言ってた気がします。)
で、たまにそのような情報を探したりするのですが、ちょっと面白い論文を見たので今回の記事でご紹介します。
『無生物表面を介した生存ウイルス無し(20分以上で)』という結果ですよ。
アルコール消毒、重要なんですかね?
◆論文引用
全文は長いので要旨のみ引用します。
興味のある方は以下リンクからどうぞ。
◆まとめと所感
研究は、『スチール、ボール紙、プラスチック、皮膚(手)』に陽性患者が吐き出した飛沫からの培養の試み、で良いかと思います。
そして、排出から『20分60分180分24時間』いずれの条件でも増殖せず。
結果を単純に捉えると『ヒトから排出されて物体表面に付着したウイルスは短時間(20分以内)で不活化される』と考えることが出来ます。
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もしこれが本当であれば、手指消毒の必要性(重要性)に疑問が出てきます。
私は商業施設のTVOC(総揮発性有機化合物)濃度を測定することがありますが、環境基準値を超えている場合が結構あり、アルコール消毒が要因のひとつだと推測しています。
それは、柔軟剤に含まれるマイクロカプセル等と共に、化学物質過敏症を誘発させる環境を形成しているかもしれません。
◆おわりに
コロナ騒動から3年経って未だに、接触感染の可能性とメカニズムについて実はそこまで明らかになっていない、ということなのでしょうか。
(それともクソ論文なんですかね。これ。)
接触感染については、このままアルコール消毒が普遍的な感染症対策として定着する前に、多くのサンプル数により明らかにして欲しい事だと思います。
それにしても、こういうのって感染対策における大前提だと思うんですけどね。困ったものです。