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人工甘味料、避けてる?(スクラロースがDNAに損傷を与えることが研究により判明)

この記事を読むような方は既に避けている気もしますが、人口甘味料(スクラロース)の安全性には問題があるようです。

以前から健康面のリスクとして『人口甘味料は血糖値を上げないため正常な代謝を損なわせる』というような懸念は度々目にします。WHOですら割と最近懸念を表明したようです。

今回の記事ではDNA損傷(発がん性)について、新しめの研究結果のレビュー記事をご紹介します。


◆記事紹介

Medical Xpress というサイトの記事から一部翻訳引用します。
リンクは以下です。

MAY 31, 2023
一般的な甘味料に含まれる化学物質がDNAを損傷することが判明
by Matt Shipman, North Carolina State University

問題となっているのはスクラロースで、スレンダという商品名で販売されている人工甘味料として広く使われているものです。同じ研究チームによる以前の研究で、スクラロースを摂取すると腸内でいくつかの脂溶性化合物が生成されることが確認されています。その一つがスクラロース-6-アセテートである。

本研究の筆頭著者であり、ノースカロライナ州立大学とノースカロライナ大学チャペルヒル校の共同生体医工学科の非常勤教授であるスーザン・シフマンは、「我々の新しい研究は、スクラロース-6-アセテートが遺伝毒性を有することを立証しました」と述べている。"我々はまた、スクラロース-6-アセテートが、消費され代謝される前であっても、市販のスクラロースから微量に検出されることを発見しました。

"このことを踏まえて、欧州食品安全機関は、すべての遺伝毒性物質について、毒性学的懸念の閾値を1人1日あたり0.15マイクログラムとしています。"とシフマンは言います。"私たちの研究は、1日1本のスクラロース入り飲料に含まれる微量のスクラロース-6-アセテートが、この閾値を超えることを示唆しています。そして、それは、人々がスクラロースを摂取した後に代謝物として生成されるスクラロース-6-アセテートの量も考慮していない。"

「スクラロース-6-アセテートに暴露された腸細胞は、酸化ストレス、炎症、発がん性に関連する遺伝子の活性が上昇していることがわかりました」とシフマンは述べています。

「この研究は、スクラロースとその代謝物に関連する健康への影響の可能性について、多くの懸念を抱かせるものです。スクラロースが重大なリスクをはらんでいることを示す証拠が積み重なり、安全性と規制のあり方を再検討する時期に来ています。何はなくとも、スクラロースを含む製品を避けることを勧めます。食べてはいけないものなのですから。"

Chemical found in common sweetener damages DNA
[2023.06.01 引用]
www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。
https://medicalxpress.com/news/2023-05-chemical-common-sweetener-dna.html

◆遺伝毒性について

記事中で用いられている『遺伝毒性』はDNA損傷ということかと思いますが、以下を参考にどうぞ。

遺伝毒性(Genotoxicity)とは、外来性の化学物質や物理化学的要因、もしくは内因性の生理的要因などによりDNAや染色体、あるいはそれらと関連するタンパク質が作用を受け、その結果、細胞のDNAや染色体の構造や量を変化させる性質(事象)をいう。遺伝毒性は他の毒性と異なり、それ自体に毒性の実態はない。肝毒性、神経毒性、発がん性などは症状や病変として認識できるが、遺伝毒性自体の症状や病変はない。体細胞にこれら事象が起これば、がん化の引き金となり、生殖細胞に起これば次世代につながる遺伝病の原因となりうる。

遺伝毒性概要 | 国立医薬品食品衛生研究所 安全性生物試験研究センター 変異遺伝部
[2023.06.02 引用]
https://www.nihs.go.jp/dgm/genotoxicitytest2R.html

◆所感

直ちに『発がん性!使用禁止!』になるような情報だとしたらメジャーなサイトには載らないと思うので、そこまでのものでもないのでしょう。おそらく。

とはいえ、出来るだけ避けたほうがよさそうですね。
スクラロースにこだわる必要もないですので。

ただ、スクラロースは日本の加工食品の成分表示を見ると本当にしょっちゅう見てる気がします。避けるとなると色々と諦めるものが出てきそう。

◇◇◇

そういえば、人工甘味料は清涼飲料水によく使われてると思うんですが、そういうのがゼロカロリー飲料なのかというと、そうでもなかったりするんですよね。

以前『ファンタが人口甘味料を使用している』というニュースを見たことがありますが、そこで『ファンタ離れ』を宣言してる人もいました。

企業側のコストメリットで選択されているのだと思いますが、そのようなデメリットも考えて欲しいものですね。


◆おわりに

私は食の安全にこだわりが強いほうでもないですが、人口甘味料はほどほどに避けています。

特にドリンクについては、あるゼロカロリー飲料を飲んだ際の衝撃(これはッ!毒なのかッ!?)以来、飲まず嫌いしています。

コーラ系飲料だと『毒っぽさ』はあまり感じてなかったので、味との相性だと思うんですけどね。

食の安全については極めるとかなりの縛りプレイになりそうなので、ストレスにならない程度に徐々に進めていくのが良いように思えます。

皆さんもお気をつけて!

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