浮島 漣
空に浮かぶ雲 常に変化し、決して同じところにはとどまらない。 雲はたぶん天才などではないと思うが そう思いたくなる人の気持ちはよく分かります。 何はともあれ、雲は、水と光とが生み出す 唯一無二の「宇宙のキセキ」です。
日々の断想を綴ります……
詩や短歌などを掲載しています。
ガラケーで撮影した花の写真を掲載しています。
大阪や神戸などで撮影したものを掲載しています。
第1部 リラの花、五月の誰彼に…… リラの花―――五月の誰彼に似合いの 映画のように 落日の馨りを埋め 優しさと憧れに 心は盈ちていなかつたか 望みと祈りのようには 恋する人であつたのか ひとりのままで生きてきたから――― 露台にはさびしい歌を口遊む いつものように 拒まれたままで 誰も振り返りはしなかつた さみしさは多分音楽のようには響かない 小さくうなづいたか細い肩を抱く 孤独な企みと 夜は深く同意する やはり 家族を眠るのか