矢口れんと

詩と小説。BL×ファンタジー『葬舞師と星の声を聴く楽師』連載中。世界各国の神話・伝説を…

矢口れんと

詩と小説。BL×ファンタジー『葬舞師と星の声を聴く楽師』連載中。世界各国の神話・伝説をもとにした作品を集めた「#神話創作文芸部ストーリア」の主宰をしています。毎週月曜日にまとめ記事をあげていますので、ぜひ遊びに来てください!

マガジン

  • レントよりゆったりと〔随想録〕

  • My-Mythology〜新しく綴りあげる神話の世界〜

    • 1,046本

    My-Mythology〜新しく綴りあげる神話の世界〜 #note神話部 投稿用マガジン 参加方法についてはこちらの記事をご一読下さい。 → https://note.com/lentoy/n/n773cd85063ff  注)note神話部の趣旨にそぐわない作品に関しては、マガジンへの追加や週報でのシェアを行わない場合もございます。 ☆部活動目次 → https://note.com/yuurin/n/ne323b9d9163b / 個人活動目次 → https://note.com/yuurin/n/nc242835d88a9 ☆https://note.com/yuurin/n/n43349265d098 ←リンク先の画像はご自由にお使いください。ヘッダー等に最適です。アレンジ可です。

  • フリーライティング

    フリーライティングのマガジンです。ルールは以下の通り。①アイディアや思考を書き出す、②時間を決めて一気に、③テーマを決める(決めなくても良い)、④文法や誤字を気にしない、⑤推敲をしない。

  • RIPPLE〔詩〕

  • 葬舞師と星の声を聴く楽師【完結】

    新連載小説『葬舞師と星の声を聴く楽師』のマガジンです。中世西アジア風の架空世界を舞台にしたBL小説。伝統的な舞師と楽師の過去の因縁、ある宮廷舞師の思惑、国同士の勢力争い。様々な運命に翻弄されながら、舞師アシュディンと楽師ハーヴィドはふたりで未来を切り開いていく。

最近の記事

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8年目の自己紹介と自選作品

まずはご挨拶として、牧歌的雰囲気の漂うパンケーキと、牛飼いの少年たちの物語を。 こんにちは。矢口れんとです。馴染みの方も初めましての方も、お越しいただきありがとうございますm(_ _)m 先日、note運営より7周年のバッジを頂き、晴れて8年目に突入しました。毎年、1年間の活動報告も兼ねて自己紹介記事を更新しています。 冒頭の掌編小説『賛歌と鼻唄』は、本来は活動時代地域の全く異なるふたりの宗教者が、牛飼いとして出逢っていたら?という歴史フィクションです。 始めにこの物語

    • #名刺代わりの小説10選

      定期的にやってみるタグ企画。 今回は #名刺代わりの小説10選 。10年以内に読了した国内作品という縛りをつけてやってみた。 なお、前回やった #私の最愛海外文学10選 はコチラ↓↓↓ ◇ (作者名は敬称略で失礼します) 国宝/吉田修一 任侠の家に生まれた男が歌舞伎界にいざなわれ、稀代の女方として大成するまでの壮大な物語。ライバル関係にある梨園の御曹司とのドラマは、何度読んでも涙なしにはやり過ごせない。吉沢亮×横浜流星で映画化予定とのこと(ピッタリ!!) 弥勒/篠田

      • ノスタルジアの是非【エッセイ】

        太陽とシスコムーンをご存知か? モーニング娘。を擁するハロー!プロジェクトの黎明期、一部のファンのハートに鮮烈な衝撃を刻むだけ刻んで、わずか1年半の活動期間で泡のように消えた女性4人組ダンス&ヴォーカルユニットのことだ。 代表曲「ガタメキラ」 大人気曲「宇宙でLaTaTa」 矢口れんとの葬式で流して欲しい曲No.1 「Magic of Love」 「強め」「ギラギラ」のワードと共に語られる彼女らは、とっくの昔に弾けていたバブルの残り香を纏って、可愛らしい妹分のアイド

        • 幸福の値下げ【エッセイ】

          過去に「幸福は800円で買える」といった内容のエッセイを書いたことがある。失意のどん底にいた時に、導かれるままに入った【牡丹園】の入場料が800円、その後に立ち寄った本屋で手に取った新書が800円だった。どちらも自分の人生に大きな転機をもたらした体験であり、幸福を見い出すために必要な金銭はそれほど多い額ではないという意味だった。 今年、地元にある牡丹園がリニューアルオープンをしたそうで、それをきっかけに初めて存在を知った。見頃には少し(だいぶ)早そうだったが、あの来訪から1

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        8年目の自己紹介と自選作品

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        • レントよりゆったりと〔随想録〕
          192本
        • My-Mythology〜新しく綴りあげる神話の世界〜
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          23本
        • RIPPLE〔詩〕
          132本
        • 葬舞師と星の声を聴く楽師【完結】
          72本
        • ティータイム〔コラボ作品〕
          50本

        記事

          フリーライティング#23 書きやがれ

          私とは何か、という問いについて以前はよく考えていた気がするが、最近めっきり遠ざかっていた。 それは多分「私とはこうだと分かった」でなく、「私について考える必要がなくなった」でもなく、おそらくは「私という存在の証明に、何かを為した証が必要なわけではない」ことに気付いたからなのだと思う。 個人は成果の集合体ではなく、体験の集合体である。よくよく考えれば当たり前のことなのだが、つい(さまざまなレベルでの)成果を求めてしまう。比較と競争の蔓延る現代の病。 今なら分かる。『マハーバーラ

          フリーライティング#23 書きやがれ

          アイコン変えました。またぼちぼち書いていきたいです。矢口れんと

          アイコン変えました。またぼちぼち書いていきたいです。矢口れんと

          微BL【エッセイ】

          本を読まねば死ぬくらいのところまで来ていた。決して時間的余裕が生まれたわけではなかったが、隙間時間を見つけて小説を開くようにした。正直いつ死んでも仕方ないとは思っているが、回避できる死ならば回避しようと動くくらいには執着もある。 話はいきなり飛躍するが、森茉莉、長野まゆみ、凪良ゆうの3人を僕は一本の線で繋ぐ。系譜とまでは言い切らない。あくまで「僕は」ということなので、細かいアレコレや異論があってもご容赦願いたい。イチ読者の雑感でしかないが「BL×耽美×日常」ということなのだ

          微BL【エッセイ】

          コラージュ【エッセイ】

          自宅では甘えん坊でイヤイヤ期の児、保育園の発表会では泣かずに演技をやり遂げた。 このようなひたすらに微笑ましいことに対しても、感情を複雑に交錯させてしまうのは僕の悪い癖である。 バカ親に徹する傍らで、自身のどこか冷ややかな目のことも大事に温めている。 僕が意識的に「僕の児」や「うちの児」という言葉を避けているのは、現時点では正解だと思っている。 親と子は地下の根でキツく繋がっているが故、地上ではあまり強く繋がるべきではない。 それは養育や愛情を与える与えないとはまったく別次元

          コラージュ【エッセイ】

          わたくしたちは誇り高く

          もし僕が敬愛する漫画家の先生が同じようなことになったら、きっと正気ではいられない。 だからXでいかに不穏なポストが飛び交っていても、その棘を湛える蔓の先に確かに花があったことを思い浮かべながら、静観するしかないと思っている。 今も調子を崩している僕だけど、前回調子を崩した(www)8年ほど前、とある漫画に救われたのだった。同じ時代に生まれて良かったと思える人のひとりだ。静謐な時間を描くのが得意で、その中で緩急ある展開や登場人物の心情がきらりと光る。大衆向けではないかもしれな

          わたくしたちは誇り高く

          メンタルおつ

          すこぶるメンタルが落ちてしまって、本来こういう時は何も書かないのが良いのだけど、書きたい気持ちも少なからずあるので、いったん解放してあげようと思う。 元々の育児疲れに加えて、11月からの仕事の多忙、12月からは若干パワハラめいたものを受け、心がすっかりへし折れてしまった。ふとしたタイミングに、心がしっかり立っていないのがよくイメージできるのだ。どっしりと帆を張る力もなければ、柳のように靡くことすらかなわない。プランプランしている。 歳を重ねてきて、良くも悪くも「やり過ごし

          メンタルおつ

          目指すは紙上の舞【エッセイ】

          年が改まって初めての投稿になります。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 年始を襲った衝撃的な災禍。罹災された方々、ご家族・ご友人の方々には心よりお見舞い申し上げます。 被害がこれ以上拡大しないこと、今もなお苦しんでいる人たちに物資と人的支援が、医療や慰みが行き渡ることを切に願っております。 * 殺伐としたニュースや言論が飛び交う中に「天災に乗じて現地入りしてくる音楽家や芸術家に気をつけろ!」という投稿が目に入った。 東日本大震災の際、慰問コンサートと称して未発表の自

          目指すは紙上の舞【エッセイ】

          自薦あれこれ2023

          めまぐるしく過ぎていった2023。過去10年でもっとも書を開かなかった1年だったかもしれない。逆説的に「書を開かないと生が擦り減る」ことがよく分かった1年でもあつた。 毎年「今年の10冊」的なものを考えるのだが、読書量が少なすぎてイマイチな結果に終わってしまった。 そこで今年に限らずに最愛海外文学10選を考えてみたら、心に血がふたたび通うような感覚を得た。やはり本を読むことは僕の人生に必須なのだなぁと実感した。 ◆ 創作の数も激減してしまった。2022は大長編を書き上げた

          自薦あれこれ2023

          【アンソロジー】神話創作文芸部ストーリア4周年記念祭

          12月18日から連日行われてきた「神話創作文芸部ストーリア4周年記念祭」は、本記事をもって閉幕となります。たいへん名残惜しいですが、終わらない祭りはない、でなければ次の祭りを開けない、ということでまとめのアンソロジーを編みたいと思います。 周年記念祭は毎回「企画」に重きを置いてきました。平素の活動では「テーマ」をひとつに定めており、それでもメンバーの個性のおかげで作風がバラバラになって面白いのですが、周年企画では「テーマ」も人によって異なるように「企画」を立てています。

          【アンソロジー】神話創作文芸部ストーリア4周年記念祭

          【記念祭後半】 成瀬川るるせ「6ペンスのツグミ」 https://note.com/rulese/n/ndeef3b9f5345 笹塚心琴「生ぬるい春に整うパズル」 https://note.com/cocot_sszk/n/nf556502c72ec すー「ちいさなりゅうとおつきさまからきたひとびと」 https://note.com/su201904/n/n5385042c1ceb

          【記念祭後半】 成瀬川るるせ「6ペンスのツグミ」 https://note.com/rulese/n/ndeef3b9f5345 笹塚心琴「生ぬるい春に整うパズル」 https://note.com/cocot_sszk/n/nf556502c72ec すー「ちいさなりゅうとおつきさまからきたひとびと」 https://note.com/su201904/n/n5385042c1ceb

          【神話創作文芸部ストーリア4周年記念祭開催中!】 矢口れんと「桜から蓮までの羽ばたきよ」 https://note.com/lentoy/n/n6a4fa3571ec7 悠凛「風が運ぶだろう」 https://note.com/yuurin/n/n4e7fa2a16b9c 吉田翠「羽衣」 https://note.com/midoriandhana/n/ncba46e8e0cd7

          【神話創作文芸部ストーリア4周年記念祭開催中!】 矢口れんと「桜から蓮までの羽ばたきよ」 https://note.com/lentoy/n/n6a4fa3571ec7 悠凛「風が運ぶだろう」 https://note.com/yuurin/n/n4e7fa2a16b9c 吉田翠「羽衣」 https://note.com/midoriandhana/n/ncba46e8e0cd7

          桜から蓮までの羽ばたきよ【掌編小説/ストーリア4周年作品】

          本作品は神話創作文芸部ストーリア4周年記念祭に寄せた掌編小説です。企画は、あみだくじで2つのテーマを割り振られ、それらをもとに作品を書くというもの。僕に与えられたお題は「鳥」×「家事」でした。さて、どう料理しましょうかね。どうぞお楽しみください! 「桜から蓮までの羽ばたきよ」 目を開くと、アーモンドの花が咲き乱れる下に立ち尽くしていた。樹はあちらこちらでめいっぱい花を湛えている。 美しい。カシミールの果樹園にも決して引けを取らない。ピンク色に染められたひとひらが、無数に身

          桜から蓮までの羽ばたきよ【掌編小説/ストーリア4周年作品】