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髪には神が宿る

髪には神が宿る

古今東西、古代から『髪には生命が宿り霊力がある』とされていました。
また旧約聖書、古代エジプト、アラブ諸国など、信仰の対象とされ、
髪は神聖なものとされていました。
日本でも古くから、髪の毛の「髪」は神様の「神」であり、
髪の毛は神様に通じるものと考えられていたそう。
髪には神秘的なパワーが宿り、生命力のシンボルとして崇められていたのであれば、
いろいろなことがそれをもとに説明がつきます。
巫女さんやシャーマンが髪を伸ばしていたのも、神と繋がりやすくなるため。
昔なにかで聞いたことのある話ですが、人間の身体の中で一番上にある髪の毛は、太陽から届く光を一番最初に受ける場所なので、その力を宿すと考えられたそうです。
そして『髪を切る』⇒『想いを断ち切る』という意味。
意志の現われとして、髪を切る場面が多かったのです。
(失恋して、髪を切るというのもうなずけます。)
だから、仏門に入る時は、俗世間から抜けるために、髪を切ったり剃ったりします。
煩悩にまみれた自分がまっさらな自分として生まれ変わるために髪を剃るのでしょう。

思考を司る脳の近くに髪が生えていますから、髪には『想い』『思念』が宿ります。
日本では昔から髪を『願かけ』で使われ
旦那さんが遠方や危険な場所に赴く時に妻が自分の髪をお守り代わりに持たせたりする場面も
想いが残っているもの、神聖なもの、という意味合いがあったのでしょう。

また、反対の意味では、髪には相当の念や邪気もこもりやすいとされています。
昔の文献などにも、毛先に邪霊がつくことが多いとあります。
邪(よこしま)な感情が渦巻いている時は、髪に邪気が宿り
邪のトラブルを呼んでしまうそうです。

髪の汚れは『けがれ』とされ、
病気、災害、犯罪なども『けがれ』として
洗髪によって『外面的』な『けがれ』を取り除くために。
洗髪は、儀式、傷病の治療などの『清め』の意味合いもありました。

髪がつややかであることは、神の加護を受けやすいんです。

髪=神(かみ)、神経(神の通り道)、心臓=神(しん)臓、肝臓=神(かん)臓、腎臓=神(じん)臓、

『神は外に求めるのではなく、内にあるもの』だそうです。
神様の加護を受けたいなら、内も外も『自分磨き』をすること。



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